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【第一幕:絶頂からの転落】
世界一のストライカーを決める「青い監獄(ブルーロック)」プロジェクトが終わり、俺たちは文字通り世界の中心にいた。
「凛、次の試合も俺にいいパス出せよ?」
そう言って笑う世一の顔は、いつだって俺を苛立たせ、そして狂おしいほどに惹きつけた。俺たちは、フィールドの上では互いを喰らい合う「怪物」で、ベッドの上では互いの体温を貪る「共犯者」だった。
あの日、雨が降っていなければ。
あの日、俺が世一を一人で帰らせなければ。
「……あ……、り、ん……」
路地裏。冷たいアスファルトの上。
世一の胸には、この世で最も不条理な「穴」が開いていた。
俺のユニフォームが、世一の血で汚れていく。温かかったはずの身体が、雨に打たれて急速に熱を失っていく。
「世一、喋るな! すぐに救急車が来る!
待て、待てよ!!」
俺の叫び声に、世一は力なく微笑んだ。
その青い瞳に宿っていた、あの眩しいほどの「エゴ」が、パチンと電球が切れるように消えた瞬間。
俺の人生も、そこで終わった。