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第2章 『 再接触 』 3話 。
部屋の静けさが、妙に意識に刺さる。
勉強なんて、もう頭に入っていない。
アイジは教えながらも、
アタルの距離に無意識に反応していた。
すぐそばにいる。
でも触れる前に、必ず スッと距離を取る
まるで、触れられることが怖いみたいに。
その態度に、アタルはとうとう問いかけた。
柏木 . /
「 ねぇ …あのさ、」
星名 . /
「 あ、? 」
柏木 . /
「 さっきから …なんで、避けるの? 」
静かな声だった。
責めているわけでも、
怒っているわけでもない。
けど__ どこか深く、沈んだ響き。
アイジは目を逸らす。
そして、短く吐き捨てるように答えた。
星名 . /
「 別に … 」
それだけ。
でも、その別ににこそ、
全てが詰まっている気がした。
アタルの指が、机の端でじっと止まる。
視線はまっすぐにアイジを捉えていた。
柏木 . /
「 じゃあさ、 」
アタルの声が、すぐ近くで聞こえた。
柏木 . /
「 避けてないなら、僕がどんだけ
近づいても …平気? 」
一瞬、空気が止まった。
アイジは、ハッと目を見開いた後__
星名 . /
「 はっ …はは、w な、何言って …w 」
笑いながら、引き攣った顔を見せた。
けどその笑みは、余裕ではなく 誤魔化し の
それだった。
アタルは、わずかに身を乗り出す。
でも圧はかけない。
ただ、そっと、指先をアイジの手の甲に
重ねた
だけ ____ 。
その瞬間 …
星名 . /
「 ひッ / 」
かすかに、喉から洩れた声。
今まで聞いたことのない、
アイジの無意識に漏れた声だった。
アタルの目が揺れる。
その音が、頭の奥で焼き付くように残った。
( あぁ … )
思わず、口から漏れた本音。
柏木 . /
「 やっぱり、可愛い … 」
それは意識して出した言葉だった。
無意識に思ったんじゃない。
感じてしまった が、もう隠しきれなかった。
アイジは、聞こえたか聞こえなかったか
わからないような顔で、
ただ無言で目を逸らした。
拒絶か、動揺か__
どちらとも取れない表情で。
でもアタルは、それすらも手応えとして
確かに
感じていた。
𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹 _____ 。
コメント
3件
ヒャハー↑(きしょ テスト終わりのアイジ受け最高!!焦らしてく感じめっちゃhですねー//((
更新遅くなってごめん。これっぽっちだけど許してヒヤシンス