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ifVer.
ハッピーエンド
リクエストがなければ、エンディングはこれでラストです!
明日作者コメント載せたい…!!語りたい!!裏設定ぜんぶ出して、過去編書くのをサボりたい…!!
それでは、救いを求める方はお進み下さい
分岐 第253話 最後の決断より
──────いえもん視点──────
俺は剣を高らかに上げ、自身の胸にもう片方の手をかざす。そうすれば予想通り俺の魂がふわふわと出てくる。
そう、あとはこの脆い魂を壊すだけで──────
「ストォォオオオプ!」
いきなりの大声に驚き、反射的にそちらを見る。そこには、茶髪のショートカットに、S字のピンをつけた子だった。そう、名前は──────
「れいまりさんっ!?」
俺がその人──────Sれいまりの名を叫ぶ。棺を見ると、そこにはれいまりさんの死体がある。一体どういうことか。俺はパンクしそうになる頭で、何とか考えようとするが、どう考えてもおかしい。なぜ、今この世界にれいまりさんというものが2人も存在するのか。そして、何よりも最高神がその存在を認知していないのか。考えれば考えるほど脳がパンクしていく。
「ハッピーエンドが決定したので!何もしないでください!」
「…は?いや、え?どういうことですか?」
俺は訳が分からず聞き返す。ハッピーエンド。その単語は良い響きを持っていたが、どこか現実味がない、ゲームや、おとぎ話かのような、そんな非現実味を帯びていた。しかし、れいまりさんは続ける。
「この天才椎名ちゃんがあのクソ野郎を説得して、このまま行けばハッピーエンドだってゴリ押したんですよ!!アイツ馬鹿だから簡単に鵜呑みにしてくれて助かりましたよ!」
そう言いながらまるで自らの功績を語るかのように堂々と振る舞う。こっちは情報が完結できず、ただぽかんとすることしか出来なかった。どうやらそれはめめさん、最高神も同じようで、ただただ驚いている。それだけだった。
「はーはっはっはー!!やっとやってやりましたよ!!さぁ!創造神!約束通り私達を幸せにしてもらいましょうか!!」
そうれいまりさんが虚無に向かって言う。何が見えているのだろう。頭でも打ったのか。いや、そもそも死んでいるか。というか椎名ちゃんって?あ?遠い昔人間の名前でーって言ってたような…。走馬灯のように、在りし日の映像が脳に流れ始めた時、空気は一転する。何か、異物のようなものが入り込む嫌な空気。暖かいのに、手足が冷たく、脳が本能でその存在を拒む。
「仕方が無いなー。ま、【読者】の皆様にここまで応援してもらったんだし、ハピエンにしてあげますよ…。」
「上から目線ちょー腹立つけどお願いしますよ?契約破らないでくださいよこのサイコパス」
「そんな悪口どこで…あぁ、【コメ欄】か。あぁ、みんながおいてけぼりになっちゃってるよ。初めまして。最高神、君が嗅ぎまわってた【創造神】が私です。」
そうサラサラと知らない単語が俺の脳を埋めていく。れいまりさんは当然のごとく話を進めていくが、俺ははっきり言ってついていけない。
創造神と名乗る者は神々しさはなく、ただ、その異様な桜色の髪がゆらゆらと揺れる。だが、その存在が物語るかのごとく、彼女が最高神なのだと、思考を置いて脳が、体が勝手に理解する。
「そもそも、この物語私が干渉しなくてもハピエンになる予定だったのに…君というものがトリガーですっかり物語は変わるんだよ。自覚して。」
「はぁ?あなたがいなければこの物語は平和だったんだじゃないですかー?」
「てことで、皆様にハッピーエンドをプレゼント。ご都合展開とはまさにそのもの。【最高神】君を幸せにする。そうすれば、少なくともこれ以上の悲劇は生まれない。」
そう言って、その神は最高神に近づく。最高神は無表情で首を横に振る。
「…私は、幸せにはなれない。全てを理解してしまったから。」
「違う。スカウト。君にこの世界の管理を頼むよ。私が来たことで外界の干渉があるだろう。それは君を退屈にさせない。その証拠が私。完璧な君でも私というイレギュラーは想定できてなかった。違う?」
そう言いながら、その神は話を続ける。
「創り直すのは私がやる。暫くは休んで。オブテインは復活させた方がいい。あなたたちは2人でひとつだから。」
「ぇ、あ。」
最高神はぽかんとした表情を浮かべ、固まる。
その神は次にこっち側に近づいてくる。
「今からこの世界を創り直す。と言うより、新たな世界にこの世界のものたちを投げ込む。この世界は再利用したいからね。そこで!君たちに質問!」
俺とめめさんにそいつは選択肢を提案してくる。
「この世界の記憶を引き継ぐか、それとも何も知らない状態で幸せに暮らすか。どっち?」
そう迫ってくる。───俺は、今初めて聞かれた質問なのに、なぜだかわかっていたかのように。
俺は、すぐに答える。
「記憶を引き継ぎたいです。みんなが、戦って過ごしたその記憶を。俺は、みんなの勇敢で、繋いできたバトンを途切らせたくない!!」
「…そんな、大変なこと。村長が許すとお思いで?」
そう言いながらめめさんが近づいてくる。その表情は自信と、笑顔に満ち溢れていた。
「私も背負ってあげますよ!全く、仕方がない村民ですね!」
めめさんがそう言いながら、口角をつり上げる。めめさんなら、そういうと思った。なんて思いながら、俺は笑顔でそれを返す。
「あれ?私空気?」
れいまりさんがそうポツリと言う。
「あのコンビは最強だからな〜無理ないよ。うん。あ、れいまりさんは二重人格で送り込むからな、この世界の椎名ちゃんの分も」
「げぇ!?殺した相手と一緒の体になるんですか!?気まず!?」
「つべこべ言わず!ほら!さっさと幸せになってそのシーン書かせろ!」
面倒くさくなったのか、そいつはその場でパチンっと手を叩く。
そうすると、視界が暗転していく。締まらない最後だな、なんて自身の人生を振り返りながら俺は静かに眠りにつく。
「うぇーい!私てるてるでーす!!」
「全てわかってたのに…!!」
そうてるてるで勝ったれいまりさんがみんなを煽りに煽る。ルカさんは悔しそうな声でそういう。それは、ディスコ越しでもわかるほどであった。
「はいはーい次の試合いきますよー!」
めめさんの合図に、全員がばらばらに返事をしながら、次のゲームを待つ。俺、いえもんも久しぶりのアモングアス闇鍋。正直こんなクソムズイのやってられないが、みんなと過ごすのが楽しいからやめられない。
(あ、インポスターだ。)
そう思いながら相方を確認すればめめさん。勝ちを確信しつつ、ランダム湧きで焚き火前に湧く。そこにはめめさんもいた。
「俺ゲッサーですw」
「まじですか!?私侍ですよ〜」
「了解です。」
現代、地球という星の日本という国に生まれ変わった俺達。そこには人外、という概念はなく人間がこの星の頂点だ。武器と言える武器は日本では包丁くらいなもんで。鎌も、銃も、刀は身近なものでは無いし、魔力や、魔法なんてものは存在しない。だけど、争いが耐えないのは事実で。同じ種族でも争いが起こる。奴隷なんて制度だってあるし、独裁国家だってある。災害という人間の驚異すらある。
だけど、俺たちは生きている。今日も、何も無かったかのようにゲームをし、働き、寝る。
大変だけど、幸せと思える人生。強くないけど、それも悪くない。力を持ったって、幸せになれるとは限らないし、争いがなければ平和、だなんて思わない。
ただ、今日を生きて、明日を迎える。時には昨日をふりかえって、過去を後悔する。
だけど、それがいい。そのくらいの余裕をもてるこの世界が俺は好きである。
「めめさんの現行犯です。」
そんな声が、耳に届く。いつの間にやら大変な盤面。しかし、めめさんは焦らない。
「やっちゃってください!」
そう、めめさんの期待に応えて、俺はスターを打つ。
そうすれば、ゲーム終了のリザルトが出てくる。───めめさんの侍が上手く決まって、あと1枚のところで勝った、紙一重の勝利。みんなの悔しがる声を聴きながら、俺は酒をんだのではないか、と思うほど爆笑する。
めめさんが個人メールで、『さすが主人公w』、と送ってくる。煽ってやがるな、なんて思いつつ、俺も『めめさんも大概死神ですよw』と、返しておく。俺と、めめさんだけが覚えている過去の記憶。
それは、俺たちが幸せを掴むための、長い、長い試練の記憶である。
ここで切ります!ハピエーンド!はい!疲れました!本当は私出ない予定だったんですが…。れいまりさん復活させるためにはこれくらいしかねぇな、と腹をくくりました。オリキャラ苦手な人、ほんとにすみません。絡みは少なくしましたし、愛されるようなことはしてないのですが…関わるだけで嫌な人は本当にすみません。
次回!物語について語らせてください!お願いします!また、三次創作を作ろうとしてる方々!情報を提供します!表裏の設定全部公開します!なんなら、初期案とかもあるので、それも語りたい…!!
てか、物語表紙変えようと思ってたんですが、なんか愛着があって変えにくい…明日変えようと思います。よろしくぅー
それでは!おつはる!
コメント
29件
やっぱり師匠は神だったんですね…(は?)
何だろう、、、感動するはずなのに、、、所々笑えるところがあるぞ、、、?
ハッピーエンドだ・・・これでこの話も終わりか・・・長かった(約290話)過去編楽しみに待ってますね!!