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25 - 味方を撃つ

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2024年02月07日

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【軍パロ】味方を撃つ


裏切った紫の話。

main 紫

sub 水


ルビってやつ使ってみたけど上手く振れてるのかな…



──────

sm side

赤色の彼が好きだ。

心を暖めるタンザナイトの瞳が。

緑色の彼が好きだ。

優しくて狂気的なエメラルドの瞳が。

青色の彼が好きだ。

怪我を癒すサファイアの瞳が。

黄色の彼が好きだ。

騒がしくて料理の上手いトパーズの瞳が。

水色の彼が好きだ。

いつも前を歩き、先導してくれる。

光り輝くアクアマリンの瞳が。

──────

俺はもう、彼らを仲間と認識してしまった。

俺の居場所は此処なんだと、脳が白に染められてしまった。

…裏切りはダメだ

理解しているつもりであったのに。

Alpha国幹部である俺は、Alpha国を裏切れない。

同時に、居場所である白尾国も裏切れない。

どちらかを切らなければいけない。

残り時間は2日。もうそこまで期限が迫っているというのに。

2日後、総統Nakamuと幹部5人での演説が城下町で行われる。

Alpha国は、そこを狙って白尾国を襲うつもりなんだ。…最初の合図は、俺。

だから、裏切りがすぐにバレる。どっちの国に着くとしても。

だから、俺は_____

___味方を撃つ。

──────

sm side

2日経って、もうNakamuの演説が始まっていると言うのに、頭には入って来なかった。

ぐるぐると回る思考を止めて、合図を出した。

nk「なに!?」

刹那。城の方面で爆発音が聞こえ、総統を庇うように囲む幹部。

nk「…Broooock、シャークんは城方面の確認を。」

br「はーい」 sh「りょ」

nk「きりやんときんときは国民の避難を。」

kn「おけ」 kr「うい」

指示と共にすぐ様駆け出す彼ら。

nk「スマイル、は…」

sm「っはは、バカだな…」

バカだな、おれ。

銃を向ける。

両手で持って、狙いを定めたまま。

nk「…スマイル?」

sm「なん、だ?仲間の裏切りは予想してなかったってか、」

震える手も足も声も、見ない振りをした。

貰った恩は、返さなくては。

──────

No side

紫の瞳を持つ、幼い少年が居ました。

ある日、少年の住む村は戦争に巻き込まれてしまいました。

村は焼け、跡形もなく消え去りました。

その生き残りが、その少年だったのです。

被害のない街まで、歩いて、歩いて、歩いて。

知識も土地勘もなく、まだ幼い少年には体力の限界が訪れます。

そんな中なんの気紛れか、手を取ったのが現Alpha国王でした。

ただ、その生活はとても良いものではありません。

奴隷の様に使われて、時には暴力も振られ。

それでもAlpha国に救われた彼は、恩を返さなくては行けません。

だって、そうやって育てられたから。

──────

nk「スマイルは、撃てるの?」

sm「…撃てるよ、これでも軍人なんだから。」

そういう世界を生き抜いて来た貴方なら、

nk「…嘘つき」

撃てることくらい、分かるんじゃないの?

sm「…っうるさい!」

nk「本当は、撃てないんでしょ」

sm「黙れよ、撃てる。」

nk「声、震えてるよ」

sm「…言うな、」

nk「俺らのこと大好きだもんね」

sm「お前らなんて大嫌いだ」

nk「…じゃあ、なんで泣いてるの…?」

そう言われて頬に手を当てる。

濡れていた。自覚してしまった。

いや、とうの昔に自覚していた。

いつか裏切るのを分かっていながら、この関係をだらだらと続ける自分には気づいていた。

だから、Alpha国は、俺に命じたんだ。

sm「っ…だまれ、黙れよ!!」

頼むから、これ以上は辞めて。

nk「ねぇ…」

その声で語り掛けるな。

nk「…スマイル、こっち白尾国おいでよ」

やめて、やめろよ

nk「もう無理しなくていいんだよ」

sm「ぁ…」

…手遅れ、だったのかな

暗転していく意識を前に、彼は優しく笑っていた。

──────

そこからは色々あった、らしい。

大半は眠っていたし、医務室から出してはくれなかった。

目を覚ますと医務室に居て、医療部隊に見張られていた。

急にドアが開かれた先に見えたのは血だらけの彼ら。

どうやらAlpha国を潰したらしい。

そうして連れられて、やって来たのは拷問室。

括り付けられ縛られたAlpha国王を目の前に、後ろから見守ってくれる仲間達。

Alpha「…ヴィオラ。」

俺の、名前。

sm「…なんでしょう」

Alpha「なぜ、裏切った」

sm「裏切ったつもりは、無かったのですが」

Alpha「じゃあ、なぜ其処にお前が居る?」

だって、だって。

sm「俺はもう、スマイルなんで。」

銃を向け、片手で脳に定める。

Alpha「…そうか」

今度は、今度こそ

sm「貴方が居なければ、俺はヴィオラのままだった。感謝はしてます。ですが、俺の居場所はもう、此処白尾国なので。」

___敵を撃つ。

──────

ただ味方に銃を撃てない紫さんを求めていただけです。

意味分かんなかったと思うので解説。

別に要らんって人はここまで


ヴィオラ→Alpha国でのネームであり、紫さんの本名。「スマイル」は水色さん達に付けてもらったため、ヴィオラのままだったと言うのは白尾国に出会えなかったということ。

なぜヴィオラと呼ばれたのに対して俺の名前と返したのか→「なぜ其処にお前が居る?」という発言で、俺は白尾国側なんだと気づいたから、ですかね。

味方を撃つ→Alpha国も白尾国も紫さんからすれば味方でした、ということ。

最初はどちらも味方だったため、最初の「味方を撃つ」はまだどちらに着くか彷徨っていたんですね。でも最後は白尾国だけが味方なので「敵を撃つ」。

両手で持つ、片手で持つ→両手で持った方が狙いって定めやすいですよね。特に震えているなら。

撃てる自信がなくて、水色さんには両手で。撃つ覚悟があったから、Alpha国王には片手で。

水色さんと紫さんの会話文だけがあったところ→何も考えられず、ほぼ反射で返していると言うのを表現したかったため。

以上、解説と補足でした。ただ書きたいところだけ書いたので、意味わかんないですね。

20~30分の駄文です。

(2024/01/31 01:17:07)

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