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夜逃屋の夜逃

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夜逃屋の夜逃

3 - 第3話 畜生から抜け出す①

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2022年10月13日

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『日和見さん、今日は依頼入ってるんですか?』


『あぁ、一応入っている、ただ、今日はこの事務所では夜逃を行わないぞ』


『え?それってどういうことですか?』


『そりゃ、お客さんにもいろんな事情があるんだ、時間がない人のために、こうやって、僕たちがその人のところに行くことだって、あるんだよ。』


『そういうものなんですか、じゃあ、今回の依頼人はどんな事情を抱えた人なんですか?』


『ブラック企業の社員だ』


『あーーー、だからですか、』


『ブラック企業の社員にここにくる時間はない、こういう場合は、僕たちが現場に行って同じ仕事をするだけだ』


『なるほどです、で、今回は何時からの依頼なんですか?』


『2:30だ』


『意外と早いんですね』


『何言ってる、深夜2:30だぞ』


『え!?』


『重役は大体早めに帰るらしいからな、ここぐらいしか時間は取れないんだとさ』


『そんなー、私そんな時間まで起きれる自信ないよ。』


『自信ないじゃなくてやるんだ、それが夜逃屋なんだから』







10数時間後、、、、


『で、、、、


俺がここに呼ばれたんだな💢💢』


『今回もうちの陽菜がごめんね、フォックス、そろそろ出るよーって言ったら、彼女、ベッドの上でめちゃくちゃ寝てたんだよ』


『これでもう2回目だよな💢、いきなり電話で起こされて、俺結構腹たってるんだけど?💢💢』


『文句なら陽菜に言ってくれ、後、結構依頼人の会社はデカめみたいだからな、今回は、ハッキングメンバーの平石と、ドライバーの内海も用意している、トランシーバで、会話がいつでもできる2人とも、準備はいいか?』


『オッケー』


2人の声が聞こえる、


『よーし、作戦開始だ、じゃあまず平石、周辺の監視カメラ全オフにしたあと、会社のセキュリティに侵入して、入り口開けちゃって、ここから走っていくから、3分以内にお願い』


『ラジャー』


『じゃあ、



潜入するぞ!!』



僕とフォックスは走り出す、平石には、会社半径800mの監視カメラを全停止させている、彼のスペックなら、この程度、1分もかからずに終わるだろう、しかし、これだけ大規模な全停止だ、サツならすぐに気づいて、復旧にかかる、サツだって無能じゃない、2〜3分あれば復旧でから、ハッキングが終わったら、すぐに会社のセキュリティに侵入しなければならない、でもこれが厄介だ、ブラックな大企業ともなると、エグいセキュリティと何人ものホワイトハッカーたちを掻い潜りながらセキュリティを突破する必要がある、平石の手にかかっても、正直、成功率は7割前後といったところか、でも、この方法が一番可能性が高い、僕は走った、最後の曲がり角、曲がろうとした時


『ハッキングは終わった、いつでも入れる、ただ、あともう少しでサツは復旧が終わるはずだ、今度は会社の監視カメラを全部停止させる、携帯に監視カメラの死角を送った、ここに隠れて、ハッキングが終わるまで待機したろ、』


『オッケー』


どうやら、平石も結構順調みたいだな、今のところは計画に狂いは一切ない、むしろ順調だ、よかった、、、、今日の平石絶好調だぜ


そうして、僕らはビルの中の侵入に成功し、カメラの死角に入り込むことができた。


『なぁ、日和見』


『どうした?フォックス』


『いやぁ、なんか今日の平石絶好調だなぁって思って』


『だな、今日の平石めっちゃ仕事早いな、あいつ、調子良い日と悪い日の差が激しいからな、いつもああでいて欲しいんだけどなぁ』


『無理だよ、あいつやる気にムラっ気があるんだもん、常に今日の働き出すとか無理だって』


『おいおい、お前ら、トランシーバは常にオンなんだから、俺の悪口を言っててもすぐにわかるからな』


『へーい、すいませーん』


『それより、もうそろそろ監視カメラのシャットダウンが終わる、そしてお前ら2人に忠告だ、


まず、エレベーターは使えない、エレベーターの前には警備員がいる、また、階段にも警備員が配備されているから、階段も使うことができない、だから、俺が今送ったマップを見ながら進んでくれ、これなら、警備員と鉢合う可能性が最小限に抑えられている、


それじゃあ、目標の再確認をする、依頼者はこのビルの13階にいる、エレベーター、階段等は使えない、13階に行き、依頼者を回収して、また1階まで戻ってくる。そして、どこか遠く、会社の手の届かないとこまで送り届ければ、ミッション完了だ、それじゃあ10秒後に監視カメラをシャットアウトする、大体この作業してるから俺は、それじゃあ行くぞ、』


『10』


『9』


『8』


『7』


『6』


『5』


『4』


『3』


『2』


『1』


『mission start』


僕とフォックスはスタートを切る、まず目指す先は西練の排気口だ、そこを潜っていけば、一気に5階まで行けるそうだ、そこを目指して、僕らは走る、




懐中電灯の光を掻い潜りながら、着実に警備員をの捜査網を潜り抜け、そして、物陰に隠れる、平石と連絡を取る


『平石、今物陰に隠れている、おそらく、もう警備員はいないはずだ、俺たちは今どこにいる、どこの方向へ行けば良い。』


『あと3分すれば、見張りがそこを通り抜ける、そしたら、あと50m前進して、そのまま右の通路に行って、そしたら、すぐにダクトがあるから、そこから侵入、5階までショートカットできるよ。』


『オーケー、了解』


ー 3分後 ー


足音が近づいてくる、警備員がもう直ぐここを通る、目の端で追う、今!!通路を通り過ぎた、


(今だ!)


僕は右手をあげ、フォックスに指示を出す、そして、物陰から飛び出すすると、早すぎたのか、その気配を警備員に察知されてしまった、そして、まず何をするかと思えば、懐からナイフを取り出して襲いかかってきた


『うおっと‼️ びっくりした。流石にそれ出しちゃダメでしょ〜』


ナイフを持つ警備員に襲われ、避けながらそう言う日和見


『でもさぁ〜』


その言葉と同時、バシッという音と共に、日和見がその男のナイフを蹴り落とす


『警備員さんがこんなもの持っていきなり襲い掛かっちゃ、ダメでしょ』


そして、ナイフを蹴り落とすが早いか、彼は猛スピードで麻酔ナイフを抜き、切り付け、警備員を気絶させた


『こいつ、、、』


『ああ、絶対に普通の警備員じゃねぇ、一体、どこのどいつなんだこいつは、、、』


僕はさっきの物陰に気絶させた警備員を運び、そして彼が何者であるかを調べようと、警備員の服を脱がせた、すると



『これは、、、』


『高橋組の、、、代紋、、、』


そう、その男は、高橋組の末端の組員だったのだ



『うーわ、、、俺ら、結構やばいのに手ぇつけちゃったんじゃね?』


『ああ、これ結構やばいね、、、

でも、一つわかったことがある。こんな、末端とはいえ極道を雇って警備をさせてるんだ、この会社はまともじゃない、おそらくだが、社員の脱走を防ぐためだろう。』


『それでだけど、こいつはどこに処理しようか、そこらへんに置いといて、見つかったら侵入者がいるってバレるよな。』


『うわ、そうじゃん、もうちょっと通り過ぎてから物陰から出ればよかった…』


『まぁ大丈夫だろ、ひよりー、このダンボールの中に入れといて、空気穴開けときゃ、見つかることは多分ないでしょ、このビルの中、めちゃくちゃ暗いんだし。』


『まぁ、そうだよな』


ニカっと笑いながら、日和見は言った、そして、ダンボールの中に男を隠し、ダクトの所まで行くことに成功する。


『平石、例のダクトのところについた、5階のどこに向かえば良いんだ?』


『オーケー、ダクトについたなら、さっき送った建物表を見ながら、スモーキングルームまで行って、もちろん、ロックがかかってるから、到着したらすぐ言うんだよ』


『オッケー』


『フォックス、このダクトの中に入り込むぞ、俺が前に行く、お前は後ろからついてこい、』


『オッケー、わかった』




そうして、2人はダクトを登っていく、ダクトは、かなり狭いため、ほふく前進で進まなければならないのもそうだが、何よりも、狭い中で手足を突っ張らせながら垂直に上がることがかなりキツかった、




〜20分後〜



『ふぅ、やっとついたのか、、あの野郎、、、俺が普段運動しないからって、わざとキツイコース選びやがったな、、、』


『普段運動しない君にはぴったりだろ、日和見、体力付けろと普段から言ってるのにつけないからそうなるんだぞ』


『はいはい、喧嘩しない、それよりも、5階のタバコ部屋についたわけだ、平石、タバコ部屋のロックキーの解除をお願いしたいんだが』


『おっと、そうだったな、それじゃあ解除するから、数分だけ待っていてくれよ』


そう言って、平石はトランシーバを切る、そして、その数分後、、、


『ひよりー、ロックを解除することができたよ、その部屋から出れるようになったよ、』


『ありがとう、平石、それで次はどこへ向かえば良いんだ?』


『次は、4階に行って、調理室のダクトから10階まで行けるようになってるが、階段には警備員が数人いる、、、でも、階段以やエレベーター以外、下の階へ行く方法がない、ダクトは、残念ながら、4階には調理室にしかない、少し強引になるが、ここだけは階段から強行突破で行くしかないだろう』


『警備員は階段付近に4〜5人程度、目安としては、長くても30秒で始末してくれ(気絶させてくれ)、それ以上かかると、多分大勢警備員がやってくることになる、まず大事になること間違いなしだろう、それじゃあ話は終わりだ、トランシーバ切るぞ』


『あぁ、待って、平石』


『どうした、会話続けてたらバレるぞ、場所』


『実は、、、』





僕は平石に、さっき警備員を一人倒したこと、そして、、


その警備員が高橋組の構成員の証、高橋代紋をつけていたことを話した


『マジか、、そんなことがあったのか、、、』


『ああ、だから、この階段を通るためには、より隠密の必要性が増す。』


『そもそもの話だ、高橋組を警護に使う、そして、侵入者を見つけたら、ナイフ等の刺傷物で傷つけたり、殺したりが許可されている、まずマトモな企業でないことは確かだ、完全にクロいことはしてないにしても、グレーな企業ではありそうだ。


はぁーーー、結構大掛かりだからあまり使いたくなかったんだがな、警備員が高橋組だから使わずを得ない。


わかった、これから俺は会社のセキュリティの最深部に侵入して、会社全体のブレーカーを落とす、ただ、お前らが話した通りだと、階段周りの構成員らも懐中電灯を持っている可能性がとても高い、隠密かつ、ハイスピードの切り抜けが必要となる。さっき入口近くのセキュリティを解除した時に思ったんだが、ここのセキュリティはかなり強い、まず1分はないと思った方がいいそんな中、誰にも気づかれずに階段を降り、約250m先の調理室のダクトに入ることが第二のミッションだ。』



次回へ続く….


2022/10/13 0:34 執筆完了 4576文字

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