この作品はいかがでしたか?
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──────いえもんさん視点──────
次の事件はっと…
と思いつつ俺は次の書類に目を通す。
事件名⋯失踪事件
事件内容⋯子供が村や街、国などから出たきり帰ってこないという。
唯一生き残った1人を保護。しかし、まともな精神状態ではなく、突然奇声を上げたり、突然泣き出すなど、情緒が不安定となっている。
出撃している場所は、山に近い場所が多く、山の近くにいる人外を殺すべきだと思っている人間も増え始めた。
「…戦争を煽るような人ですね、これ。」
「もしかしたらの可能性もあるので…。ただ、戦争を煽るというのは最後のがいちばんしっくりきます。」
と言いつつ、最後の書類を俺達に突き出す。そのままそれを受けとり、それに目を通す。
事件名⋯鱗争奪戦
事件内容⋯ある1匹のドラゴンのようなものが、2国の人達にどちらかに鱗をあげると言った。二国の王はお互いに揉め合い、戦争にすら発展してしまい、最終的にはどちらも滅んでしまった。
そのドラゴンは戦争の途中から見えなくなったという目撃情報もあるが、実際は不明である。
「うわ〜いかにも狂人っぽいですね…」
「八幡さんぽいですよね!!」
「それがそうだとしたら相当イカれてますよ…」
さて、これまで5つの事件があったが、共通点は死者が出ているという点だろう。そもそも、これは全部同一犯の可能性すらあるという…というか
「この情報どうやって集めたんですか?」
普通に疑問だ。この情報量を俺が疲労で寝てしまった間にもこれほどの量…しかも厳選しているという。さすがに1人では無理だろう。
「言いましたよね…?私種族長なんで魔女が持っている情報全てわかるんです。」
「…種族長ってすごー」
「それ思ってます!?」
レイラーさんに軽くつっこまれつつ、記憶を遡る。うーん…寝た記憶しかない。まあ、忘れてしまったものはしょうがない。
「まあ、今日はこんなものでいいでしょう。一旦寝ましょう。まだまだ依頼はかかると思いますし」
「それもそうですね…種族長の能力使うの体力使うんですよね…。」
「そしたらおれお茶入れましょうか?一息ついてから寝ましょうよ」
「それもそうですね。お願いします。」
俺は昼寝をしているため、2人に比べれば体力がある。今日は俺が2人を労おう。
今日は疲れを癒す効果があるラベンダーティーにしよう。
すがすがしく気品がある匂いが辺りに香る。
「二人とも出来ましたよ〜」
「あ、ありがとうございます」
「…これ、なんのお茶ですか?あまり嗅いだことがない匂いなんですけど」
レイラーさんが怪しい目をこちらに向ける。お茶界隈では普通に知られているお茶だが、あまり知らない人からするとメジャーなお茶では無いのだろう。
「これはラベンダーティーと言って疲労に効くんですよ。」
と言いつつ、俺は先にお茶を飲む。この苦味が美味しいんだよな〜
「ありがたくいただきますね…」
めめさんは上品に飲みだす。煽りあったり、治安が悪いのにこういう時はマナーがあるな…なんで少し感心してしまう。
「じゃあ、私も…」
レイラーさんが1口飲み込むが、直ぐに、むせ出す。
「ゴホッゴホッ…にっがッッッ!?なんですかこのお茶ッッ!?苦すぎません!?」
…普通の人が飲んだら苦く感じるのか…初歩的なミスを犯してしまった…。
「すみません…よく考えたら苦いですもんねこれ。苦いほうが好きだったので、苦味が際立つように淹れちゃいました…」
「大丈夫ですッッ…変わりにお菓子食べておきますね。師匠、このお茶あげます。」
「まあ、このお茶美味しいですからいいですけど…しょうがないですよ。レイラーさん子供舌ですもんね」
「子供舌じゃないです!!!」
と言いつつ、俺がお茶と共に持ってきたクッキーなどを食べ始める。本当はお煎餅と合うため、持ってきたのだが、それには目もくれない。西洋妖怪だからだろうか?
「ふぅ…だいぶリラックス出来ましたし、そろそろ寝ましょうか。」
「はーい!」
「そうですね。」
「私が後片付けしておきますので2人とも先に寝ていてください。」
めめさんがカップなどを片付け始める。
「手伝いますよ」
「大丈夫ですよ。それよりも早く寝ておきましょう。明日はその情報をもとに色んな場所に散策に行く予定ですから。」
「わかりました。おやすみなさい。」
俺の部屋に行く途中に軽く歯を磨き、日記を綴っておく。
そしてそのまま体をベッドに押し倒し、そのまま眠りにつく。
ここで切ります!投稿最近遅れがち…てことで!おつはる!
コメント
46件
最後のは一際怪しいよな〜
とゆうか仲春さんとお話めっちゃ楽しい()
なるろど