❤️×💛
❤️視点
ポツポツと地を鳴らす雨が降る街を眺める。水分を含んだ衣服に、雫が滴り落ちる髪。1つ屋根の下、隣にいる君も困ったように眉を下げて頬を伝う雨を拭っている。突然降り出した大雨に、慌てて駆け込んだ人気のない立体駐車場。組み込まれた鉄骨に雨が落ちる音だけが響く。
「暫く止まなそうだね…、タオル忘れちゃったや。」
「俺も持ってない。てか天気予報めっちゃ晴れだったよね。」
「そう!もしかして元貴雨男? 」
「涼ちゃんの可能性だってあるから。」
確かに、なんて無邪気な笑い声を上げる様子を見つめる。ふと髪を靡かせた風がやけに冷たい。濡れて体温の下がった身体が無意識に強ばった。
「…くしゅん!!!うぅ…、なんか拭けるもの買ってこようかな…。」
「あー…、ならあっちにお店入ってたかも。屋根ある所歩けば濡れないでしょ、行こ。」
「…っあ、ありがとう…」
寒そうな様子で腕を擦りながら、くしゃみを1つ零した彼にそっと自身の上着をかける。一瞬驚いたような顔を向けたが、すぐに柔らかく微笑んで短く感謝を呟かれた。僅かに触れた指先が酷く冷えきっていた。手を握ったら、なんて考えが過ぎって君の手に触れようとした。だけど、突然大きな声を出して走り出した君の手のひらが離れていく。
「あ、!!元貴元貴!!あそこお店見える!」
「…うん、寒いから先中入ってていいよ。 」
分かった!と元気な笑顔を向けて走っていく後ろ姿を追うよう、アスファルトに可愛らしい足跡が付いていた。ふと後ろを振り向けば、自身の後ろにも同じように2人分の足跡が付いている。何だか、つい数分前の何気ない記憶を辿れるような気がして、そっと瞳を細める。
「……早く乾けばいいのに。」
君の足跡の上を辿るように歩みを進める。雑に上書きされた模様。大好きな君の居た証を誰にも見せないよう、やり場のない黒い感情を地面にぶつけた。
わりとお久しぶりの投稿です𓂃✍︎
の割にめちゃくちゃ短いのは多めに見てください🫠🫠
本当に創作意欲が下がりすぎて頭の中が常時空っぽです🤤これがスランプってやつですか😞
コメント
12件
久しぶりの投稿ありがとうございます🥰 やっぱりしきさんの世界で大好きだぁ✨ え、リクエストいいんですか?(勝手)引越しお隣さんの時の圧強めW氏と相変わらずなrちゃんがかなりツボったのでまたみたいです✨ 独占欲強めで🥰大好きでした✨
リクエストいいですか!?umbrellaの歌詞パロってできますか…?
久々の投稿感謝です🥲🫶🏻❤️×💛のカプやっぱりいいですねぇ😚💓(アイコン戻りましたよね!?)