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作者:ただの暇人
恨みを持って生まれたニンゲンを
天月(あま)という。
私は天月の1人。
私「どこ、、、?」
何故か知らない場所で目が覚めた。
私はベッドに横たわっている。
ベッドに座り込んでいる、
約20代くらいの女性がいた。
???「あら、、、起きたの?」
私「、、、誰ですか?」
???「名前を教えなきゃいけないの?」
私はコクリと頷いた。
???「こういったらわかるんじゃない?」
???「私も天月の1人よ」
私「、、、」
女性も天月の1人、、、
私は少し困惑した。
何故なら
世界に天月は私しか居ないからだ
生まれた時私を見て
ガッカリした親を覚えている。
天月。それは小さい頃から知能があり、その持っている『恨み』をはらさなければ幸せになれないニンゲンのこと。
過去にも同じニンゲンが1人いたらしいけど
どうなったか私は知らない。
私「、、、どういうこと?」
???「まぁ同じ『ニンゲン』ってこと」
???「、、、貴方、螺夢(らむ)って知ってる?」
螺夢、、、それは過去の私と同じニンゲンの名前
何故この女性が知ってるの?
私「、、、なんで知ってるの?」
???「そうね、、、知識として持っておくのは大事じゃない?」
???「貴方も分かるでしょう?」
私「それはそうかもしれないけれど、、、」
???「私ね長話好きじゃないの」
私「??」
???「あぁ突然ごめんなさいね笑」
???「まぁだからこの部屋から出る方法を探しましょう?」
、、、知らない女性に着いて行くのは少し危険がある。だがこの声の大きさで話していて少し響く大きさの音。この施設は広いのかも、、、その施設を1人で散策するのは少々手間がかかる。
よし、、、
私「私も探します。」
???「わかったわ」
???「とりあえず立ちなさい。」
私「はい、、、」
???「さて、、、まぁ少し貴方が寝ている間散歩程度で探してみたわ。ここはかなり広かったわ。」
私「と言うと?」
???「天月が沢山居たの。」
天月が沢山、、、
私「大体の人数は?」
???「まぁざっと20人程度ね」
私「かなりの人数ですね。」
???「まぁざっとだから分からないけど、、、とりあえず部屋を出る?」
私「はい、、、」
ガチャ、、、(ドアを開ける音)
私「うわぁ、、、」
ドアを開けると沢山の人が居た。本当にざっと20人程度。少し違和感を感じた。
全員私と同じ見た目をしていた。
見た感じの年齢も外見も。
私「私と見た目が、、、同じ、、、」
???「そう。貴方と見た目がそっくり」
???「少し変と思ったのは見た目がそっくりなこととあの子たち人形みたいなの。」
私「、、、確かに、、、そう、、、ですね」
???「何?この状況が飲み込みづらいの?笑」
私「そうかもですね」
???「何急に冷たくなって、、、つまらないわ」
女性は飽きたように話す。
???「まぁいいわ。ここの壁なんだかぶよぶよするのよね。」
私「確かに、赤くて、青い線と赤い線と白い膜みたいなのがある、、、」
???「、、、うーん、、、なんだか思い出せそうなのに、、、思い出せないわ、、、」
私「何を悩んでいるんですか?」
???「あーそうそう!心臓よ!心臓みたいな見た目をしているわ!」
私「心臓、、、?」
現状が理解できない。
ここは心臓なのかそれとも違うのか、、、
私「そこに階段がありますね」
私「降りましょう。」
???「ええ」
私たちは階段を降りた
上の階から見ていた景色を同じ階で見る、、、
やっぱりすごく似ている。この人形
???「うわぁー上から見てたのがこう、、、近くで見たら気持ち悪いわね、、、」
私「とりあえず出口を探しましょう。」
私達は沢山の「私」を見た。
本を読んでいるように見える私
大人になってスーツを着ている私
ベッドでだらーんと寝転んでいる私
とにかく沢山の私を見た
???「ここじゃない?」
???「出口」
私「、、、ここなんでしょうか、、、」
???「でもそれっぽいものは無いわよ?」
私「そうですよね、、、」
???「あら、、、ここに張り紙があるわ」
???「えーとなになに、、、」
???「恨みを晴らし本当の月を選べ」
私「どういう、、、」
ドンッ!!(押し倒される)
私「何してるんですか、、、?」
???「よし、、、恨みを晴らせるわ!」
???「今やっとここで、、、!!」
私「何を言って、、、!」
???「ずっと見てた、、、」
???「私が外の世界でちやほやされるところ」
私「はぁ、、、?どういう、、、」
???「私は貴方、私の中のワタシ」
???「ワタシはずっとずっとずっと、、、!!」
???「貴方を恨んで、、、!!」
???「あぁ、、、そういえば名前ね」
ツキ「私はツキ。私の中のワタシ」
螺夢(私)「ツキ、、、私の中に眠らせた、、、」
ツキ「えぇそう、、、そうね」
ツキ「前世、ワタシを眠らせて、そして私が前に出て、、、」
ツキ「ずっと、、、ずっとずっとずっと!」
ツキ「恨んでた!」
ツキ「ここで私を殺して、ワタシが前に出る!」
ツキ「ずっと待ち望んでたこと、、、!!」
ツキ「長話は嫌いなの、、、もう死んでつっ!!」
グサッ(刃物で刺される音)
ツキ「、、、やったぁ」
ツキ「やっと月を殺せたァ、、、」
ツキ「出口が開いた、、、」
ツキ「あれ、、、?」
ツキ「体がとけ、、、てる、、、?」
ツキ「嘘、、、出れないの、、、?」
ツキ「恨みを晴らしたはず、、、」
螺夢(月)「そうね」
ツキ「!!」
ツキ「なんで生きて、、、」
ツキ「しっかりと心臓を刺したはず、、、!」
螺夢(月)「でも私たちがいる場所は心臓」
ツキ「!!」
螺夢(月)「ツキ、、、間違った所をさしちゃったね」
ツキ「嘘、、、嘘、、、嘘嘘嘘嘘嘘嘘!!」
ツキ「恨みをやっと晴らしたのに、、、!!」
ツキ「ぁぁあァぁあぁぁ゛!!!!」
螺夢(月)「ふふ、、、じゃあね」
螺夢(月)「ツキ。」
おわり
解説
ツキと月が居た所は心臓いわゆる心。月は前世、ツキ=いわゆる感情の1部を心に封印した。そしてそれがツキの恨みになった。心に封印されたツキは脱出、いわゆる表に出ることを目指して、月を殺そうとしたが、失敗。そして表に出るのは月になったというお話。月は今世の名前。分かりやすいように螺夢(前世の名前)を使いました。
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