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「じゃ、みんな、楽しい3日間をッ☆じゃねー!!」
「じゃねー、太智。じゃ、俺もここで。楽しい休日を。」
「待って、柔!途中まで一緒帰ろ☆じゃ、はやちゃんと仁ちゃんバイバイ☆」
年下組は各々事務所前で去って行った。
俺と仁人は、俺の車で帰路に着く。
お互い無言だった。
仁人は外をずっと眺めている。
お互い無言、でもその無言はお互い恥ずかしさや嬉しさが混じっている。
――――早く帰りたい。
俺はアクセルを少し強めに踏んだ。
―――3カ月前
「マネージャー様ッ!お願いだ!俺たちに連休をくれッ!!」
「うぉ!な、なんだ!この前、仕事入れてくれって言ってたの佐野君だろ?!」
足に縋りつかれたマネージャーは困惑している。
そりゃ、俺は必死に懇願した。懇願して、懇願して、懇願した。
「わかったよ!もう!だったら仕事入れてくれって言うなよ!ちゃんと休み入れるから。ただ、もう3カ月先まではどうにも出来ないからそれまでは頑張って!」
「~~~~~ッ!ありがとー!!マネージャー様!!愛してるッ!!」
更に抱き着くと、キモッっと言われて剥がされる。
「あっ、ちなみに3連休で、木曜日抜きにしてね☆」
条件を付けたすと、でかい溜息をマネージャーは吐いた。
そして、一部始終見ていた年下組3人は、仁人をジト目で見ていた。
現在―――。
明日から、約束通りマネージャーは俺たちに3日間の休みをくれた。
駐車場に着き、お互い無言のまま家に帰る。
ガチャ。
玄関の扉を開けて入る。
後ろに居た仁人が玄関を閉めて鍵を掛けた。
もちろん、部屋の電気は消えている為、真っ暗だ。
「……は、はやと、早く部屋に入って。」
後ろから仁人が部屋の電気を点けてと促す。
俺はくるりと振り返り、仁人を抱きしめた。
「ふぇっ…?!」
仁人が驚き、身体が少しはねた。
「…っと、やっと…!お前を抱けるッ!どれだけこの日を待ったか…‼」
少し力が入っていたかもしれないが、仁人も俺を抱きしめる力が強くなった。
「…勇斗、俺も待ってた。」
「仁人。」
家が暗くてよく見えないが、仁人は恥ずかしそうに顔を下に向けていた。
「…勇斗……、いっぱい、愛して?」
俺の理性はこの瞬間、ぶっ飛んだ。
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