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恋愛は初めてじゃないし、好きになった奴の事は大切に想うけど、束縛をしたり、嫉妬をしたりするって事はなかった。
それなのに――
何故だろう。
最近、茉莉の事になると余裕が持てなくなる。
「あの子可愛いよな」
「彼氏いんのかな？」
「お前ちょっと話しかけろよ」
俺が客の注文を取っていると、横のテーブルに座る男３人組の会話が聞こえてくる。
男達の話題に出ている女は茉莉の事だ。
あの日、想いを伝えあった後から付き合いだした俺達。
早くもひと月が経とうとしている中、バイトをしたいと言っていた茉莉は１週間程前から俺と同じこのファミレスでアルバイトをしていた。
注文を取っている最中ではあるけど、茉莉に話し掛けようとする男達の事が気になって仕方ない。
男の１人が呼び出しボタンを押すと、
「お待たせ致しました」
運悪く茉莉が注文を取りにやって来た。
「キミ可愛いよね、彼氏とか居＊＊＊＊＊＊
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