いつもより雑かも
文才なんかありません。
案の定駄文。駄文。
cpはどこかに記載してます。
主はにわかです。解釈違いがあると思います。
※ご本人様には関係ありません。
今日は珍しく二人とも予定のない日で、それならば、とハヤトの家にお邪魔させてもらい、ソファーでくつろいでいた。久しぶりの対面に話が弾む…というようなわけではなく、それぞれがSNSをチェックしたり、最近買ったゲームをプレイしたりと自由に過ごしていた。話もするが、たまにどちらかが思い出したかのように最近の出来事をぽつぽつと零し、片方が相槌を打ちながら話を聞く程度のもの。仲が冷えきっているのではなく、ただ相手が傍にいる空間が何となく心地よく、間に流れる沈黙に気まずさを感じていないだけである。
そんな中、隣に座って本を読んでいた加賀美ハヤトが、ふとしたように話しかけてきた。
「夢追さん、ピアス開けませんか?」
「ピアス?」
突拍子の無い提案を聞いて、思わず手に持つスマホから顔を上げた僕に、ハヤトはこくりと頷くと、失礼します、と言って僕の耳に触れてきた。耳たぶをふにふにと遊ばれた後、ハヤトの指は軟骨へと移動して、そこを優しく撫でられる。
「ほら、こことか」
「えー?軟骨って痛くない?」
「まあ、耳たぶに比べたら痛い…ですけど…..」
珍しく言葉に詰まるハヤトに首を傾げながらも、続きを促す。
「インダストリアル、開けて欲しいなぁー、なんて…..」
「インダストリアルって、ハヤトのやつ?」
「はい」
触るね、と断って僕もハヤトの耳に触れた。耳の上側の軟骨に二つのピアスホールが空いており、その間を繋ぐように棒状のピアスが伸びている。
かっこいい、と思うし興味が無い訳では無いが、今まで空けようとしたことはなかった。
「んー、いいよ」
「やっぱり駄目ですよね…って、え、あ、良いんですか!?」
「うん」
相変わらずの声の大きさに笑いながら頷くと、途端にハヤトの口元が綻びて、嬉しそうな顔になる。
「それなら、自分で開けるのは難しいと思うのでお店予約しましょう。今月はどこ空いてます?」
「あ、そんなすぐにやっちゃうんだ?」
「ええ、貴方の気が変わる前に」
スマホを開いて予定表を見せるとハヤトは自分のスマホと見比べながらこの日にしましょう、と言って予定を追加した。
「予約も取りましたし、一緒に行きましょうね」
「え?ハヤトも来るの?」
「当然です。私が言い出したんですから責任は取らせて頂きます」
真面目な顔でそう言われてしまうと、ピアスを開けに行く程度なら付き添いはいらないという自分の認識がおかしいのかと錯覚しそうになる。流石にそんなことは無いだろうが。
「いやそんな重く考えなくても…..あ、料金は自分で払うからね」
「え、駄目です絶対駄目。私が払います」
「やっぱり払う気だったんだな??これだけは絶対譲らないからね。夢追が払う」
「嫌です!!良いじゃないですか別に!」
「夢追は立派な大人なのでこれくらい払えます!!アラサーの男を甘やかすな!!!」
「立派な大人なのに袖は無いんだ…..」
「おっと戦争か??」
初期の頃に比べると、夢追に対し(勿論良い意味で)大分舐めた発言をするようになった後輩をじとりと見上げた。相変わらず顔面が整っている。
「…..分かりました。料金は夢追さんが払ってください」
「料金”は”?」
「………..ファーストピアスを贈る位なら別に良いじゃないですか!!」
「やだよ!!!ハヤト高いの買ってくるじゃん!!!ぜってぇ受け取らないからな!!!」
「なぁんで!?!!受け取らせますからね返品不可ですから!!!」
「やだ!!!絶対やだ!!!!」
その後しばらく全力で抵抗するも結局ハヤトに押し切られてしまい、当日を怯えながら待つ事になってしまった上、ピアスを開けた後に何故かとある同僚達から生暖かい目で見られることになったのは、また別のお話。
コメント
4件
なんだこの文才は………
ピアスあけてるKgym江戸過ぎる、、、、別のお話も待っています(急かしている訳じゃないです!)
別のお話、の部分もそのうち書けたらいいなーとだけ思ってます。思っているだけ。