テラーノベル
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朝の光が薄く差し込む
まだ静かな部屋の中、体力が回復しきっていない身体をそのまま動かす。
音を立てないように珍しくコーヒーを淹れて、
身支度も済ませる
振り向けば乱れたベッドはそのまま。
起こさなくてもまだしばらく舜太は起きないだろうから、 特に気に留めることもない。
鏡の前に立って、シャツに手をかけたときだった。
胸元に
薄く、残っている跡
「……いつだ、これ」
思わず小さく呟く
記憶を辿ろうとしたが、すぐにやめた
そもそも行為中の事は 細かく覚えていない方が多い。
だいたいいつも加減してる“つもり”でいるだけで理性を失ってしまうばかりで。
それに自分ならその場で舜太にやめさせようとはしないだろう。
だから、これくらい吸われて分からなくても不思議じゃない
指で軽く触れてみる。
自分が舜太に残すものより、ずっと小さい
薄くて、控えめで、 意識しなければ見落とすくらいには。
やはりこんなことをされた覚えはない
少なくとも舜太から何かしてくることなんて、今までなかったはずだ。
少しだけ視線を横に流す
ベッドの上はまだ動かない
静かに寝息を立てていて、
何も知らないみたいに、無防備に。
「……」
わずかに眉が動く。
これは、俺がやってることと同じか
頭のどこかでそんな考えがよぎる。
でも、それはすぐに流れていった
深く考えるほどのことでもない
痛くもないし、問題もない
むしろ、この程度で済ませてるあたり
「なんか、かわいいな」
ぽつりと自然に口に出てしまう
それから軽く整えて、何もなかったみたいにシャツを羽織る。
この跡にはきっと、特別な意味なんてないだろう。
コーヒーの湯気が上がるのを見ながら
もう一度だけベッドに視線を向ける。
起こすかどうか、一瞬考えてはまたやめる
もう少し寝かせておこう
その方が無理をさせた身体にも良いだろうし。
るあ/み!専門
コメント
1件

えめっちゃどストライクです^ - ^続き楽しみです!!