テラーノベル
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こちらのお話は前回の続きです。
そちらをご視聴頂いてからご覧ください。
私はエヌオー。
最近、ルカーンの様子がおかしい。
アデルを見て、いつも寂しそうにしている。
偶に啜り泣く声が聞こえるんだ。
私は他人なんて興味がない、でも、仲間に言われたんだ。
「エヌオーは優しいよね」「これからも優しいエヌオーで居てね」
なんて、だから声ぐらい掛けてやるか。
私 「おい、どうしたんだ?」
ルカーン 「…!嫌、何でもない、お前はさっさと仕事に戻れ」
私 「何で泣いてるんだよ。何かあったんだろ?」
ルカーン 「…エヌオーは…大切な人が居たか?」
私 「居たよ…でもレミフラに殺された」
ルカーン 「そうか…私にも居た。でももう会えない、それだけだ」
私 「死んだのか?」
ルカーン 「生きてる…でも、私の事を覚えてない…昔のあの人じゃない…」
私 「そっか…アデルの事か?」
ルカーン 「…!?何で…それを?」
私 「だってお前、アデルの事見て、寂しそうな顔するだろ?」
ルカーン 「…バレてたのか…アデル様は…優しかった…でも、実験の影響で記憶を
失っちゃった。それで、残虐性を引き出されて、今のアデル様になった…」
ルカーンは涙を溢してそう言った。
知らなかった。アデルは元からあんな奴じゃ無かったんだ。
だからルカーンは春が好きなんだ。いつも嬉しそうに桜を見ていた。
私はルカーンを抱きしめた。
私 「大丈夫、きっと思い出してくれるよ。だってアデルは…ルカーンの事が大好き
だから」
ルカーンさん視点
エヌオーの優しい言葉に、また涙が出てきた。
アデル様 「ルカーン、」
私 「はい」
アデル様 「ルカーンは、私と一緒で良いのか?」
私 「はい、アデル様の影であり部下ですから」
アデル様 「…友達じゃ、ダメか?」
私 「…!いえ、私で良ければ、ずっと友達で居させてください」
アデル様 「約束だ」
私 「エヌオー、ありがとう。私は、諦めないよ」
エヌオー 「その意気だよ。頑張れ」
アデルさん視点
ふと、私は思う事がある。
何かを忘れていることに。でも、何も思い出せない。
目が覚めた時には、ルカーンが涙を流していた事しか、覚えていない。
ルカーン 「アデル様…!大丈夫ですか!?」ポロポロ
私 「誰だ…お前は…?」
ルカーンの「待っている」あの言葉が頭を離れない。
嬉しそうな、哀しそうな顔で笑っていた。
その時、突然意識が薄れていった。
頭がぼんやりする…
私 「うっ…」
コメント
2件
アデル様゙ア゙ア゙ア゙ア゙((((( エヌオーさん良く気づいたあんた最高だよ( そのバタンッは確定演出的ですよ!!! 急いで続きみてきます!!!!