テラーノベル
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翌日、日帝とアメリカはパーティーで日帝の御披露目の為にするワルツの練習をする為、フランスの部屋に来ていた。 講師はもちろんフランス。
アメリカは既にワルツを教わっており、
日帝はある程度はできるが慣れてはいないのと、本格的に踊るのは久しぶりなのでフランスと一通り踊ってみている。
部屋には蓄音機による優雅なワルツの曲が響いている。
フランス「……そうそう!上手よ日帝さん!」
日帝「はっはい!ありがとうございますっ」
アメリカは少し離れた所にある椅子に座って、日帝だけをじーっと見つめていた。
フランスの部屋まで行く途中も、日帝は書斎で聞いてしまっていた事を思い出してしまい、うまく目もあわせられずにいた。
更に、アメリカはじっと日帝を見つめているので余計に気が散ってしまった。
フランス「さて!それじゃあ次は二人で踊ってみましょうか」
日帝とアメリカが位置に着き、片手は握り合い、アメリカが日帝の腰に手を添えると
フランスは再度、蓄音機にレコードをセットし、針を下ろした。
部屋に曲が響く中、アメリカと日帝は曲に合わせて優雅に踊り舞う。
………が、依然として日帝の表情は固かった。
ワルツを踊っている間、パートナーは殆どずっと目が合っている状態なので、日帝の内心の緊張は余計に掻き立てられたが、
そこは流石有名貴族の産まれ。なんとか冷静を保ってすんなりと顔色を戻すことができた。
その日の晩、就寝時間は過ぎていたが日帝はこっそり起きており、
一人でワルツの練習を続けていた。
夜の暗さによりサファイアの様な深い青になった室内に、月光による青白い光と、
その室内でパジャマワンピースのスカートとフリルを、回る度にふわりふわりと咲かせる日帝。
その光景はさながら真夜中にぽつりと咲く白い花が夜風に煽られているようだった。
最後にお辞儀もして一通りの練習ができた。
ふぅと日帝が一息つくと同時に、背後から射す月光に陰りができた。
同時にヒトの気配に気づいた日帝が振り向くと、ガラス扉の向こうのバルコニーにアメリカが居るのに気づいた。
日帝「ァッアメリカ!?何してるんだこんな時間にっ」
アメリカ「いや~ちょっと話があったんだけど、こんな時間に出歩いたら家来達に怒られちまうから……」
日帝「……俺だって怒るぞ?」
アメリカ「へへへっ、まぁお説教は話の後にしてくれないかな」
日帝「話?」
アメリカ「あぁ。その、ちょっとした疑問なんだ……
ワルツの練習の時もだけど、なんだか調子が悪そうに見えたんだ」
日帝「あぁ、あれは……すまない、お前は仕事で忙しいだろうから、
そんな最中でダンス練習をするのが結構大変なんじゃないか……って心配してたんだ。」
アメリカ「そっか。ありがとう、心配してくれて!
オレはあれくらい全然大丈夫だぜ❗
………でも、本当にそれだけだったか?
他にも悩み事とかないか?」
日帝「……そんなこと………」
アメリカ「その………例えば……書斎でオレと親父が話していた事とか………」
日帝「……!えっと……その………」
アメリカ「……やっぱり聴こえちゃってたか………
ごめんな、プレッシャーかけてしまって」
日帝「違う!俺が勝手に聞き入ってしまっていただけなんだ!!
……こっちこそ盗み聞きしてしまってすまなかった………」
アメリカ「………その、パーティーのことなんだが、今の予定ではうちで月1でしているパーティーで発表しようってなってるだろ?
もし日帝がまだ気持ちとか追い付いていないのなら御披露目は好きなだけ遅らせられるんだ。
だから、そんなに行き急いだりしなくていいんだぜ」
日帝「そんな……俺の不慣れのせいで迷惑なんて」
アメリカ「迷惑じゃない。
寧ろこっちのペースでやると日帝の迷惑……負担になっちゃうだろ?
俺達は少しでもそれを和らげたいんだ。御披露目で一番大切にするのは、日帝のペースってことにだってなってるんだぜ?」
日帝「そう………だったのか?」
アメリカ「はははっ、そりゃ日帝の御披露目だしな。
兎に角そういうことなんだ。だからあんまり無理するなよ?
母さんも買い物に行けたのは嬉しいけど、日帝は自分のペースでいけているのか心配だって言ってたし」
日帝「………………(申し訳ないな……)」
アメリカ「……まぁそういうことだ❗
もし日帝が日時を延ばしてほしいってなったら、この家の者なら誰でもいいから気兼ねなく言えよ❓️」
日帝「………そうさせてもらう」ニコッ
アメリカ「応❗」ニカッ
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日帝「……じゃあ早速いいか?」
アメリカ「ん、勿論」
日帝「御披露目なんだが、もう一月先にしてもらうことってできるか?……
ここでの勉強をもう少し身につけてから、大衆の前に立ちたいんだ」
アメリカ「うん❗勿論だぜ‼️」ヨシヨシ
日帝「!?!?/////
ちょっ!?///頭撫でんなっ!!//////」
アメリカ「へへへへっわるい♡
頼られたのが嬉しくって♪︎」
日帝「……………フンッ///」
アメリカ「他に話しておきたい事はないか❓️」
日帝「嗚呼。ありがとう。もう大丈夫だ」
アメリカ「そうか、よかった❗ごめんな疲れてるだろうに夜更かしさせてしまって」
日帝「いやそんなっ、お前こそ仕事の疲れもあるだろうに大丈夫か?」
アメリカ「おう❗これくらいへっちゃらちゃらマンだぜ❗」
日帝「フフッそうか、」
アメリカ「……それじゃ、そろそろ帰らせてもらうな」
Chu♡
日帝「ッヴ!?!?//////」←額にされた
アメリカ「ハハハッカワイー💕
じゃっ、おやすみオレの可愛い奥さん❤️」
からかいながらアメリカはバルコニーに戻ると、壁の飾り縁に手を掛けて軽々屋根に登っていった。
キスされた額を手で伏せながら追いかけた日帝がバルコニーに出て上を見上げると、
アメリカは手を振りながら屋根の向こうへ消えていったのだった。
日帝「………なんてやつ/////」ムッ
数日後……
日帝が手紙を送り、正式に日帝の専属の講師となることになったプロイセンがやって来た。
日帝「師匠(せんせい)!お久しぶりです!」
プロイセン「久しぶりだな日帝。
元気そうだな」
日帝「師匠もお元気そうで何よりです❗」
プロイセン「それと、結婚おめでとう。旦那の坊っちゃんとは仲良くできてるか?」
日帝「えっと///……はい///
とてもよくしてくれてます。
ありがとうございます////」
プロイセン「そうか、よかったな」ニコッ
日帝「師匠、今日からまたよろしくお願いいたします❗」
プロイセン「あぁ、こちらこそよろしくな❗」
日帝「………////」🎶
プロイセン「じゃあ今日はとりあえず礼儀作法とテーブルマナーの基本のおさらいと、
この領地の歴史についての授業をしようか」
日帝「はい❗」
***************
プロイセン「そういえば日帝、お前と旦那さんの婚約発表はどんな形式でされるか聞いているのか?」
日帝「あ、はい。
いつもイギリスさん主催の月一で開かれるパーティーで、いつもよりお客様を呼んで発表する予定と聞いております」
プロイセン「そうか。楽しみだな。
お前のお父様も来るだろうし、俺もパーティーには普段から招待されてるから行くことになる。
お前の晴れ舞台の1つなんだ。とびきり美しく立ち振る舞いなさい」
日帝「はい!」
プロイセン「あ、それとちゃんとナチとイタ王にも招待状を出してやるんだぞ?
2人ともお前がここの婿に半強制的にされたなんて聞いて、それから気性が荒れてるんだ……」
日帝「……へへっ///、はい。もちろんです❗」
プロイセン「……ん、日帝。また小指が少し浮いてきてしまっているぞ」
日帝「んぁ!すみません……」💦
数日後、日帝はフランスに呼ばれてフランスの作業部屋へ案内された。
部屋の両扉を開けると、部屋の中央の台座の上に、マネキンに着せられた、立派な青い貴族服が佇んでいた。
デザイン的に日帝のドレスとペアのデザインとなっており、
ちゃんと、日帝がアメリカの要素である青を取り込んだのと同じ様に、
アメリカの衣装には日帝の紅色が取り込まれていた。
隣には嬉しそうなアメリカも居た。
日帝「わ、わぁああああっ✨」
フランス「ふふん❗どう❓️最高傑作と言わざるを得ないんじゃないこれは✨」
日帝「寧ろそうとしか言いようがありませんよッ‼️✨」
アメリカ「へへっ、そしてちゃんと日帝のドレスもできてるぜッ❗」
日帝「❗✨」
フランス「腰抜かさないでね~❓️💕」
アメリカとフランスが、そばにある試着室のカーテンを各々両側から引いた。
中からは、うっとりしてしまう程美しい紅色をした、十二単風のデザインをしたドレスが現れた。
日帝「へぇあああああ~ッッッッ✨💕」
アメリカ (は”ん”の”う”が”わ”い”い”ッ”!!!!!❤️)
フランス「ウフフフッ素敵に仕上がったでしょう❓️💕」
日帝「ほ、ほほん、本当にこれ来ていいんですかッッッッ?/////✨💕」
フランス「寧ろ貴女とマネキンしか着ることは許されない代物よっこれ♡
……今のところはね❓️♡」
アメリカ「………!!/////」
日帝「………?
あっ、フランスさんも着られるのですか?」
フランス「んもう❗違うわよッ‼️少し先の未来での話よっ❗」
日帝「……?
(結婚式の披露宴でも着る……ってことかな?)」
アメリカ「…………………………………////////」
フランス「お互い、着た姿は本番までとっておくとしてよ。
2人ともこれから別々で試着だからねっ❗グフフフフフフフフフフ💕💕💕💕」
アメリカ「かーちゃんこえーって……(汗)」
試着も問題なく済み、後は予定日を待ちながら、
日帝が快く御披露目に出れる覚悟を決めるだけとなったのだった。
………そして、その当日はあっという間に来た。
☕つづく
コメント
5件
尊いっ!!流石、フランスさん! 続きを気長に待ってますね
わあ、今回もじんわり温かい空気が流れてて素敵でした。特に夜のワルツ練習、月光に照らされてパジャマのスカートがふわりと舞う描写がとても美しくて、日帝の孤独な努力が伝わってきました。アメリカが書斎の話を持ち出して、日帝のペースを優先すると言ってくれる優しさにほっこり。最後の額へのキスでバランス崩すところも可愛い。プロイセン師匠の登場で、これからまた世界が広がりそうで続きが楽しみです。