独占したいの。
翠 × 黄 ( めいん
翠 × 赫 ( 友人関係
ぱくり 、 地雷サン 🔙
━━━━━━━
隣の部屋からは、毎日楽しそうな配信や収録の声が聞こえる。
赫 「おい ほんとに いるま さぁ !? 笑笑」
翠 「…今日は いるまちゃんとの 収録か」
こんな感じで、たまに漏れる声を聴いて、隣人の生活を覗き見している。
ちなみに、ひまちゃんとは 全く 恋愛関係は 無く、仲の良い友達であり、グループのメンバーである。
仲良い故に出来る事、例えば、料理のお裾分けとか。
翠 「…ひまちゃーん」
俺がひまちゃんちの ドアを開けると、作業休憩中だったのか、メガネで少しラフな格好のひまちゃんが机に突っ伏して寝ていた。
翠 「熱出るよ~、ほんとに。」
そう言いながら、ひまちゃんの背中にブランケットを掛ける。
赫 「ん ぅ …、 すち 、 ? 」
ばぶなつが出てきた。こうなると 中々手を付けられない。
翠 「ご飯作ったの。食べる ?」
赫 「ん ! 食べる」
無邪気な寝起きの顔で向ける笑顔を見ると、何故いるまちゃんが惚れたのかが 良くわかる。
ひまちゃんのお家でご飯を囲む。
赫 「ほんと美味そう。ありがとう、」
翠 「どうせ食べてないと思ったからね ~笑」
赫 「笑笑」
翠 「ほら、冷めちゃうよ ?」
ひまちゃんの前だと、ついつい心配性になってしまう。実家にいる妹と年齢が近い事もあり、尽くしてあげたくなってしまうのだ。
赫 「すちままやん 笑」
翠 「うるさいなぁ、もう 笑」
でさ……といいながら、ひまちゃんが話題を変える。
赫 「お前、最近みこと とは どうなのさ 笑」
翠 「どうも 何も …… ( 照」
赫 「うじうじ してっと、 みこと 誰かに取られちまうよ 笑」
翠 「え」
赫 「この前俺が みことと 出かけた時、みこと 女に声掛けられてたしな ~」
翠 「え待ってよ、 なんで みこちゃんと 出かけてんの。 」
赫 「俺が 誰と 出かけようが良いだろ 笑」
赫 「みこと 、 今恋人居ないんだし。」
翠 「うぐ ……。」
赫 「ん、ご馳走様でした。 」
ありがとな と言い、ひまちゃんが 俺を 玄関まで送ってくれる。
翠 「こちらこそ、食べてくれてありがとう」
赫 「なぁんだよ、まだみことと 出かけた事拗ねてんのかよ 笑」
翠 「別に…… 。」
明らかに少しだけ拗ねた声を出してしまった事を少し反省する。
赫 「そうだ、すち」
翠 「? なに ?」
赫 「俺に構ってくれるのも嬉しいけどさ 笑」
ひまちゃんが 俺の耳元で囁く。
赫 「___お前のだーいすきな お姫様、構ってやらねぇと 寂しくなる らしいぜ ? 笑」
翠 「んな っ ///」
赫 「笑笑笑笑」
赫 「行ってやれよ、 みことの とこ 。」
翠 「……そうする。」
赫 「今日オフコラボで 2人でやればいいのに。」
翠 「俺絶対手出すもん 。」
赫 「意外とむっつり 、 笑」
翠 「……悪かったね、」
赫 「いや 、 笑笑」
赫 「ほら 、 早く行ってやれよ」
翠 「うん、……ありがとう! 」
そう言い俺はひまちゃんちを 後にし、 みこちゃんの家に向かい始めた。
……途中でいるまちゃんと すれ違ったのは 内緒ね 。笑
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺がみこちゃんに 惚れたのは、初めてシクフォニとしてオフで会った時に、可愛く微笑んでくれた時だ。
黄 「すち、、くんて言うんですね 、 !」
翠 「あ、はい 、 ⸝⸝」
黄 「よろしくな っ 笑」
黄 「あ、 俺の方が歳下やから、色々教えてくれると嬉しい、です 、。」
はにかむ様な笑顔を魅せられた途端、人を好きになるってこういうことなんだなとわかった気がした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
翠 「もしもし 、 みこちゃん ?」
黄 「ぉわあ ! すっちぃ !」
車に乗る前にみこちゃんに電話をする。今どこにいるか知るために。
翠 「今どこにいる ?」
黄 「俺 今 家におるよ ~」
翠 「……今から行ったら迷惑?」
黄 「なんやそれ 笑笑」
黄 「……ええよ 、 全然」
翠 「良かった、 ちょっと行こうかな」
黄 「あ、でもすっちー この後配信やん?」
翠 「……うん、そうだね」
黄 「オフコラボせん ?」
思わぬ誘いに、頬が緩む。それと同時に、自分の理性が働くかどうかの心配が襲ってくる。でも折角みこちゃんが誘ってくれたのだから。
翠 「うん、いいよ !」
黄 「やったぁ !笑笑 」
電話越しなのに、こんなに喜んでくれる人はきっと居ないだろう。
黄 「そのまま、 泊まってっちゃえばええのに~ 笑 明日収録とかも ないやろ?」
翠 「…え」
黄 「なんか 折角やったら、 色んな話 とか 、 したいなって 思ったんよ 笑笑」
翠 「笑笑 」
翠 「じゃあ、お言葉に甘えて。」
黄 「ふふ 笑笑 待っとるね」
リスナー達にじゃない、俺だけに向けられた台詞に思わずドキッとしてしまう。
俺、ずっとにやけてばっかりかも。
電話切った後も、余韻が残り続ける。
さっきまで話していたみこちゃんの声が頭から離れない。
翠 「…楽しみ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
すっちーは、一瞬で俺の心を奪って行った。
綺麗な横顔。優しい笑顔。繊細な指先。
好きなところを挙げたらキリがないと思う。
でも、すっちーにとっての俺はただのメンバーやと思う。
…だって すっちーの お隣さんは なっちゃんなんだから。なっちゃんと 1番仲良くて……。
黄 「俺が 1番好きやのに ……。 笑笑」
なっちゃんは、とっても良い人だし、甘え上手だし、明るい。
でも俺はどちらかと言うと内気で、あんまり甘え上手では無い。やっぱり、素敵なすっちーには 素敵な なっちゃんが お似合いなんだなと何度も思った。
でもね、すっちー。
俺、 知っとるで。
なっちゃんから聞いたんやけどね、
すっちー、作業終わりとか、……後は俺の個人枠終わりとか、。
俺の 名前呼びながら 達するんやってな。
可愛いね。
俺の事、大好きやん。
そういう目で見てくれてたん?俺の事?
ただのメンバーじゃなくて?好きな人として?性欲発散のためじゃなくて?単純に俺の事好きやから?
俺も好きだよ。
すっちー。
俺の1番愛おしい人。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
みこちゃんの家に着いて、インターホンを押す。
黄 「すっちー ! ! 」
翠 「みこちゃん 笑笑」
翠 「来ちゃった、 笑笑」
黄 「ハルも 喜んどるよ ~」
黄 「中入って ~ 」
翠 「お邪魔します。」
空気全部がみこちゃんの香りがして。
俺よりも先に部屋に上がろうとしたみこちゃんの左手を後ろから掴み、右手でみこちゃんの顎を支える。そして、軽く抱きしめる。
翠 「…ごめん、 今言うことじゃないってのはわかってる。」
翠 「配信しなきゃなのに。」
翠 「今すぐ抱きたい、みこちゃんを。」
呟くような声で絞り出すと、みこちゃんは器用に俺の唇を舐める。
黄 「ずっと待ってたよ、俺の王子様 。」
翠 「待たせてごめんね、お姫様 ♡♡」
夜の密室を埋めて居たのは、妖艶な喘ぎ声と、細かい息遣い、飛び跳ねる白濁色の液体。中に出しても出しても止まらない躯を一生重ね合わせ、お互いを求め合う。
ずっと欲しかったお互いの姿、見たかったお互いの姿。ようやく手に入れた。
自分たちだけの自分たちを。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
配信は結局お互いの体調不良という事にして、辞めた。
けれど、後日、2人で深夜枠でNG無しのマシュマロ読みを撮った。
リスナーには絶対にバレない。
だって、いるまちゃんと ひまちゃんが バレてないのだから。
謎回だけどこれに2週間掛かった 😇
斗亜恋し始めたーーーーよ!
コメント
3件
めっちゃ好きです ..... !!
両片思いみたいなの好きです
すっちーの恋心みこちゃんにはバレてたのか!いるなつがばれてないなってことは付き合ったのかな? おとあがんばれ!!