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1月9日。
冬休み最終日。
「由依ちゃんどう?ちょっと味濃かったかな」
「いや全然!!おいしいです!お肉もめっちゃやわらかくて、、」
「ほんと、よかった」
17時半、少し早いが、うちに由依が来て一緒に夜ご飯を食べた。
「凌、改めて、誕生日おめでとう」
由依はそう言うと同時に私にプレゼントを差し出した。
「開けてみて」
そっと箱を開けてみると、綺麗なピンクゴールドの腕時計が入っていた。
「凌時計ほしいって言ってたからさ」
「可愛い、、こんないいもの貰っていいの?」
「そんな高いもんじゃないよ」
「、、、ありがとう由依」
「どういたしまして」
「一生大事にする」
由依はうん、と言って笑った。
課題が終わっていないからと言って由依は19時前頃に帰った。
時計かわいいな。飾るのでもいいけど、由依から貰ったものだからやっぱり使いたい。
明日から学校か。
萩原、学校来るのかな。
さすがに始業式は来るか。
どんな顔して会おう。
でも萩原はそんな気にしてないだろうし、なんともなく普通に会えばいいか。
てか、その前にLINE返さなきゃまずいか。
でももう今更返しづらいな。
、、既読だけつけてみる、か。
~♪♪
萩原のLINEを開いた瞬間、電話が鳴り画面が切り替わりスマホを落としかけた。
そっと画面をタップした。
「、、、、、もしもし」
上手く声が出なかった。
『悪い、急に』
「ううん」
『今、家?』
「うん、家」
『、、花田の最寄り、どこだった?』
「、、、△△駅、だけど」
『家から遠い?』
「、、いや、すぐそこ」
『駅まで来てくれないか』
「、、今から、ってこと?」
『何時になってもいいから』
恋は、急展開を迎えるものだ。