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蒼月
1,497
「ロウ!!」
「‥‥っ!」
先ほどとは違う
力強い声にハッとした
それでもまだ俺は奏斗さんの腕の中にいる
「嫌だっ、離せよっ!」
「ロウ、どうした⁈落ち着けって!」
「うるさい離せっ!」
「また夢見たのか⁈」
「離せっ、離せよっ!!」
俺の勢いに驚いて奏斗さんが腕を離した
荒くなる呼吸をしながら奏斗さんを睨みつける
「‥‥ロウ?」
「お前‥‥誰だ」
「え‥‥奏斗だけど‥‥記憶でも無くなったんか?」
「‥‥‥‥‥‥」
これは本物?
もう訳がわからない
これが本物か偽物かも‥‥
「何があったか聞いても良い?」
「‥‥‥‥‥‥」
「良いよ、落ち着いてからで」
「か‥‥奏斗さん?」
「そうだよ」
「俺‥‥また夢で‥‥」
「全部教えて」
俺は先ほどの事を全て奏斗さんに話した
静かに俺の話を聞いた後、奏斗さんが口を開く
「ごめんな?俺が少し家を出てたから」
「何処に行ってたんですか?」
「この前の友達のとこ。アイツ心霊とか好きだし詳しいから。それでアイツらにも何か変わった事なかったか聞いて来た」
「それで?」
「あっちは特に何も無いって」
「そうなんだ‥‥良かった」
「良くねぇよ!俺のロウに憑きやがって」
「憑くって‥‥俺に⁈」
「多分そうじゃないかって言ってた」
それを聞いた途端身体中がゾワッとした
「お前の話をしたら症状が当てはまるんだよな。しかも霊って学ぶらしいよ。俺とお前の関係性とか名前の呼び方とか容姿だとか‥‥だから俺の真似してロウに近づいたんだと思う」
「‥‥‥‥怖っ」
「それでさ、とりあえず神社にお祓い行くまでやっといた方が良い事聞いて来た」
「え、お祓い?」
「行くだろ?もちろん」
「‥‥面倒だな」
「言ってる場合か?いいのかよ、一生お前の後ろに色情霊が憑いて回っても」
「色情霊?‥‥って何?」
「エロい霊なんだって」
「なんでそんなのが俺に憑くんだよ!」
「仕方ないだろ‥‥あの中で選ばれたのはお前だったってわけ。まったく面食いな霊だぜ」
「嬉しくねぇよ」
そんな話をしながら奏斗さんが持っていた袋を出した
「それ‥‥何すんの?」
「とりあえずのお清め」
「お清め?」
目の前に出されたのは塩と酒
これでなんとかなるものなのか?
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コメント
4件
うわっ、第8話めっちゃ面白かった!ロウの悪夢のトラウマが憑いてる霊のせいってオチ、なるほどなーって思ったよ。奏斗さんがちゃんと友人に聞いてきてくれたり、お祓いの準備してくれたりするの、頼りになるなあ。でも「色情霊」って…笑っちゃったわ。塩と酒でお清めって古典的だけど、そのギャップがまたいい✨ ロウが「嬉しくねぇよ」って返すとこでほっこりした。続き気になる〜!