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野崎 燕
今日、途中から美晴ちゃんが欠席した。心配したが、色んな人との会話に巻き込まれていって、美晴ちゃんを探しに行けなかった。
連絡しても帰ってこない。
美晴ちゃんを避けてしまってもいたおかげで、今日はまともに顔を合わせてもいない。
話しても、得意であるはずの会話が、詰まってしまう気がして。
告白をしたのを、美晴ちゃんが気づいていなくても、やはり恥ずかしいものは恥ずかしい。
それを理由に私は美晴ちゃんを不安にさせてしまったのか、それは自惚れなのかもしれない。それでも、そうだとしたら、悪いことをしたと思う。
そんなことより、美晴ちゃんの居場所がわからないことに対し、不安感が酷く襲ってくる。もしかしたら美晴ちゃんになにかあったのかもしれない。なにか事件に巻き込まれているかもしれない。
窓を開けて空を見ると、一つ一つ、力強く光る星が無数に散りばめられていて、思わず見とれてしまう程にきれいであり、儚さを感じるのだった。
窓を開けて空を見ていると、そのうち、くしゃみをしてしまうほど、夏とは言えない寒さだった。
今、美晴ちゃんは何してるんだろうか。
今は、美晴ちゃんのことしか考えられない。ベタなこと言ってるな〜と、思う程に、美晴ちゃんのことが心配なのだ。
そこに、寒さとは違う震えが襲ってきた。吐き気がして、トイレへ駆け込みたまっていたものを吐き出す。便器の中には赤々と濃い物が入っていた。
私は驚きもしない。
ただただ、「もうすぐか。」と言って、その赤い物を流す。
部屋に行き、ある紙を取り出し、書いてある 3ヶ月 という文字を見て、「あと2ヶ月」と計算をして、ため息をつくだけであった。