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燕
現在を生きるヘタクラ.
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桜餅という名の変人
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コメント
1件
おお…美しくて少し怖い、引き込まれました。4人のクイーンの瞳や衣装の描写が鮮やかで、まるで絵画を眺めるような感覚に。特に「生気を感じられない」とありながら「前だけを見つめ続ける」その諦念と意志の共存が心に残りました。呪いと償い、運命と踊る――この先、彼女たちがどんな選択をするのか、すごく気になります。YURIさんの紡ぐ言葉のリズム、とても好きです。続きが楽しみ。
「きゃあ!クイーン様方よ!」
「今日もお美しいわ!」
「本当にな!」
『さすが!私たちの国母様だわ!』
夜宴の始まりを告げる、4人の姿。
厳かに席につき先をじっと見つめる彼らから生気は感じられない。彼らはただ、前だけを見つめ続けている。
鐘が鳴った。
12時を告げる鐘の音。あの日味わった絶望と同じ時刻。時計の針が頂点を指した。
彼らの人生に終点は来ない。
そもそも国母とは、元来東アジアの歴史において、皇帝や天皇、国王の生母を指す言葉である。
だが、この国の彼ら国母は子を産めない。
美しいのキャメルの絹髪と光を受けて輝くペリドットを宿した瞳、髪を彩る人房のゼラニウムを持つは、クラブの国のクイーン、エリザベータ・ヘーデルヴァーリ。
溢れる陽光を宿した金の髪、角度で色の変わるアイオライトのような瞳、インディゴのリボンで髪を結うのは、ダイヤの国のクイーン、エリカ・ツヴィンクリ。
射干玉の髪、黒曜石のような美しい瞳、紅の衣を纏うは、ハートの国のクイーン、本田菊。
陽の光をいっぱいに吸い込んだ黄金の髪、エメラルドのように輝く瞳、青いハットをかぶるは、スペードの国のクイーン、アーサー・カークランド。
彼ら国母の役割は国の元首たる国王を探し育てることで彼らは償いを果たすのだ。
自らの欲のままに生きた償いを。
国と共に生き、国と共に朽ちていく。
呪われし2人の姫と2人の王子。
呪いと祝福は紙一重。
さぁ、心臓に刃を突き立てて。
今宵も運命と踊りましょう。
足をもつれて転ばないように気をつけて。
手をつけたらば、そこは奈落の底だから。