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それを読んだのは小学生の頃だった。小説は一気に読んだ方が面白いとわかっていたけれど、受験勉強で忙しかったから休み時間に少しずつ読んだ。難しい本だったから、同じ言葉を何回も読み返した。
でも、そのシーンだけは違った。
Aさんが犯罪者を殺すシーン。
私がそれを読んだのは給食の準備時間中だった。小学生だ、耳元で鳴いてるハエみたいにうざいし、実際、いつもは私もその一匹だった。でも、それを読んだ時は、うざくなかった。気にならなかった、の方が正しいかもしれない。
一度も読み返さなかった。私がこの本の一文字一文字に溶けてしまったように思えた。
本を読む時、今ページのどこあたりを読んでいるか意識して、そのページを読み終わりそうになったら、指をかけてめくる準備をする。
でも、今思い返しても私はどうやってページをめくったか覚えていない、いや、自分でめくったのだろうけれども。とにかく、そのくらい私はそれに集中していたんだ。
Aさんは変装してそいつを殺した。Aさんが胸元のボタンを開けていたのは、その男を色仕掛けで油断させるため、あと最後の慈悲かも、と考えたけれど、後者はどうだろう、違うかも知れない。
Aさんはピックで殺した。首筋のある一点を一刺しすると瞬殺できるらしい。
てっきり、包丁で首を切る、とか首を絞めるとかだと思っていた。でも、それはほとんど血を流さず、傷跡も残さず、完了した。
美しい、と感じた。感じてしまった。
正面に座っていた友達にそれを読ませた。そいつは微妙、という顔をしていた。
もう一度、あの感動が欲しくて読み返したけれど、今度はあの痺れる感じが小さくてがっかりした。
人は、その作品に没入感を感じると、「まるで本の中に入ったみたい」と言う。登場人物が自分事のように思えるらしい。
でも、所詮、読者は読者。完全にその気持ちを味わえるわけではないし、小説に描かれている心情を本当にAさんが感じているかなんてわからない。
どうすればわかるだろう。
同じことをすれば、
わかるだろう。
それに、もっと美しい殺し方をすれば、もっと感動できるだろう。
あの小説の、彼女をなぞって。
(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)
人生初の創作小説がこんな重たいものでいいのか、、、っていうか期末勉強してない、、、っていうか小説書いてる場合じゃない、、、ってか次の小説の内容どうしよう。
あと、これある本を読んで感動したってところまでは私の実話なんですよね、まじで人を殺したいなんて思ってないですけどね?
一応その小説紹介しておきますね、村上春樹さんの1Q84です、よければ読んでください鳥肌たちました!
それでは、今日も誰かのBirthday☆(((o(*゚▽゚*)
、、、w
さよなら〜www👋