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〇月〇日
私は夜月ッ!
良くにこにこしてるし元気だねって言われるけどそうかな?
まぁそんな人でもストレスは溜まり…
今日はストレスの大きなひとつ…仕事へ行く!!
今の季節は冬あたりは微かに凍り日向でも寒いと思うほどの気温そんな中会社へ向かう
この前までは雪が降っていたため僅かに雪が積もっている
仕事には慣れ…頼れる先輩もできた…だが嫌な先輩もいる訳で…
いつも嫌な先輩から仕事が回される…知らない資料も多いしなんか重要そうなのもあるし…
もー!!やんなっちゃう!!
そう思うと目の前には大きな建物が現れる
私の会社だ
会社に入ると暖かい空気が私を包み込む
この一瞬だけ会社に来れてよかったと思う
オフィスに入るとカタカタと音が響く
《おはよーございまーす》
こちらを見向きもぜず、手も止めずに仕事をし続ける
そんなことを思いながらぼやっとしてると怒られるため私は自分のデスクへ歩みを進めた
定時の少しあと
10時くらいに会社を出る
地獄の環境にブツブツと文句を言いながら1人道を歩く
外は暗く冬の風が当たりを通るぶるりと身震いさせるほどだった
ふと同僚と喋った時の内容を思い出した
私の家の近くに希咲羅先輩と天羽部長の実家があるらしい仲の良い先輩達の家が近いとは嬉しいと最初は思った
だが家と言っても実家今の家では無いため先輩達がいる訳では無い
そんなことを考えていると甘い香りが鼻の中に満ちた
《…何この匂い…》
甘く独特な匂い…これは…
メープル?あのじゅえきの?
今はそんな季節じゃないのに…
《なんで…?》
分からない…
そんなことを考えながら私の足はその匂いのする方へ進んでいた
《…いいにおい…》
のうがうごかないのうがとけてるとはこういうことなのか…
匂いが深まり頭が痛いと思うほど甘い匂いになっていく
だが体はそんなのをものともせず前へ前へと歩みを進める匂いが強まり脳は嫌がっているのを感じながら
すると匂いがしなくなったのか分からないが脳にかかっていた霧が晴れたような気がした
《あれ…》
気づくと足元の少し先には小さな狐が顔だけをこちらに向け立っていた
《どうしたの?》
こちらに来てくれないかと淡い期待を持ちながら体をかがめる
かがめられたのが気に入らなかったのか逃げるように私が行こうとしていた方へ走り出していくどんどんと離れていってしまう
悲しいなんて思いをしていると一定の距離を離れられた、その途端鼻を刺すような甘い匂いが顔面に吹き付けた
《ゔっ》
忘れていたこの匂い嫌悪感を抱きつつあの狐を追いかけた
何故そんな行動をとったのかよく分からない
狐を追いかけていると奥に狸が居ることに気がついた
《狸まで…》
狸を見た途端脳が今の状況の整理を始めた
ここは田舎ではあるが森が少し遠くにある程度…
狸や狐が来るような土地ではないのだ
ふと周りの匂いを嗅ぐ先程まで感じていた甘ったるい匂いに包まれ嫌悪感を抱いていたにもかかわらず今では獣臭と寒い時に感じる匂いしか感じなかった
狐と狸が近くに来たから?
そんなことを考えながらどこに向かっているかも分からない2匹について行った
少しでも…匂いを感じなければと思いながら
気がつけば見覚えのない神社の前で歩みを止めた
《琥珀神社…?》
あの2匹は目指していたかのように神社へ入っていく
琥珀…確か琥珀は樹液が化石化してできたものだとどこかで聞いたことがある
この匂い…もしかして関係があるのか…
そんなことを考えながら鳥居の端をくぐる
真ん中は神様が通る道…と親に教え付けられたからだろう鳥居をくぐる時は端を通るようになった
鳥居をくぐり終わった途端ふわっと居心地の良い空気と僅かに甘い匂いに包み込まれた
先程とは違い嫌悪感を抱かず逆に居心地の良い匂いが鼻に吹き付ける
不思議に思い視点をあげる
すると先程見えなかった…
いや普通見えるはずのない階段が見えた
《なに…あれ…?》
驚き言葉を失う
はっとし階段をよく見てみる
すると階段の1番上に人影が見えた
[誰…?]
声が聞こえる人影が近づいてくる
すると近づいてくるにつれ見えてくるようになる
子供だろうか?身長のためか幼く見える
腕の中には狸横には狐が歩いていた
髪は金髪のツインテールだが派手ではなくパステルよりの色で目は琥珀というより金のように綺麗な黄色、服は和服で黄色が顔を覗かせる
[連れてきちゃったかな…?]
狐達の事だろうか?
どんどんと近づいてくるやはり幼い…誰なのだろう…
[こんばんは]
ふわっ笑いかけてくる
何故か安心感を感じた
《誰…?》
[ははッw同じ事言ってるねw]
クスッと笑う
すると抱えていた狸を下ろした
[私は…ここの神様だよ]
神様?
不思議に思い首を傾げる
[そうだな…琥珀神って言うんだ!]
こちらにまで元気になるほどによく笑った
あぁ…引き込まれそう…
[さ…君は?]
パッと雰囲気が変わる
魅力的な笑いとなり子供のような笑顔から大人の女性の笑みに
《私は…》
甘い匂いが濃くなり脳が動かなくなる
《夜月…星流夜月…》
フルネームまで言わなくてもいいのに全てを話してしまう
今聞かれたらなんでも答えてしまいそうなほど
[夜月か〜…]
答えた途端頭が痛くなる
くらくらする…
[〜〜き〜ろ〜〜ね!!]
えぁ…?
なにいって…
体がふわっと浮いた気がした
視点が低くなっていく
[〜〜ッ?!]
なにいってんだろ…?
硬い…
床で寝たっけ…
ふと目を開ける
光が差し込むはずの視界は薄暗く少しオンボロな木造の屋根を見つめた
《どこ…?》
[夜月!!]
少し横を見るとこちらに駆け寄る琥珀神様が居た
《神さッ》
呼ぼうとした瞬間こちらに飛び込んできた
《え…》
[ごめんッ…]
言われた言葉がよく分からなかった、ごめん、?
何故?何故謝るのか
[匂い]
…匂い…?
[覚えてる…?]
不思議としか思えない、だがあの匂いは私を倒した理由だと思ったからか素直に答える
《はい…?》
[あれが…夜月を倒れさせたんだよ]
[ごめんねッ…]
どんどんと苦しそうな声になる
[私がッ…抑えられないからッ…]
[苦しめちゃった…]
ポロポロと涙が零れていく
降り落ちてくる
《大丈夫だから…ね?》
頭を撫でる…悲しんで欲しくない
…いい子だなぁ
ふわっと笑う
[ほん…と?]
出ていく涙を拭っていく
というか…寝てた…?
《いぃッま何時?!》
[んッw]
笑われたぁ…
[今は〜5時過ぎだね!]
《5時過ぎかぁ…!》
ここからならまだ行けるな…!
[ふふ…w大丈夫?お仕事?]
琥珀神様が優しい声で聞いてくる今回の質問は何も感じないただ聴覚だけが働く
《はい!えーっと…6時半に出ます!》
逆算をして家(神社)を出る時間を出す
雪がまだ残っていると思うと少し足が竦む
[そっか!]
ニコニコと返していると琥珀神様がビクリと肩を動かした
[そうだ!ご飯食べる?]
思いつきのようだったさすがにそこまでお世話になる訳にはと思うと他の事を思い出した
昨夜お風呂に入っていないことを…
《す、すみません!!》
咄嗟に謝ると琥珀神様は悲しそうな顔をした
う…心が痛む…
《お風呂に入っていなくて…さすがにそのまま会社に行くのは躊躇するって言うか…》
そういうと琥珀神様は顔色を戻しこちらを向くと
[それなら…]
[私の力で体と服を清めたんだけどそれじゃダメだった?]
そう言われれば…と思う箇所があった
雪道を歩いてきた足元は昨日までは雪解け水に濡れ湿気に僅かに濡らされた髪はペタリとボリューム感を失っていた…
だが今は足元は足にまとわりつくような湿り気を持たず髪はさらりと程よい水分を持っていた
神様の力…凄…!
[ふふ…wど?]
《十分過ぎです…!》
そう答えると嬉しそうに優しく笑った
[それは良かった!w]
その笑顔に心の疲れなどを持っていかれたような気がした
《その…ご飯の件…まだ行けます?》
欲張っているのはわかっているが…神様のご飯…気になって仕方がない!
[うん!いいよ!]
《やったぁッ!!》
思わず大喜びをし少し気恥ずかしくなる
[じゃあ待っててね!持ってくる!]
そういうと神社の奥の方に走っていった
持って行ってもらっているだけなのもあれなので布団を畳む
布団を畳むなんていつぶりだろう実家の時はベットで布団を使って寝るなんて修学旅行とかそんな時ぐらいだ
布団を畳んでいると折りたたみ式の机を見つけた
これを開いて朝食を食べるのだろうと真ん中に開いて机を置いた
ふと風に乗り僅かにしょっぱい匂いが鼻を満たした
[お待たせ!]