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○フェリシアーノ × アーサー です。
○キスが3回くらいあります。
○アサの体調不良(嘔吐はないです)
○フェリがヘタレじゃなくイケ男です
○両片思いで付き合ってない設定です
初投稿ですが、暖かく見守ってくれると嬉しいなと思ってます( *´꒳`* )
少し頭がクラクラして痛いが美しい街の景色を見渡しながらさっき注いだばっかりの紅茶をゆっくりと飲み干す。
(ああ、綺麗だな…)
……と、思いながらまた注ごうとしたら、呼鈴がなった。ので、面倒くさいながらも玄関へと向かう。
(こういうときに誰か来やがって、髭なら半殺し……そんでピンポンダッシュしやがったらぶっ殺す。)
そーっと、ドアを開けると目の前にはアホ毛をピコピコさせて呑気に「Ciao」と挨拶をするパスタ野郎だった。
「なんだ、お前かよ。あんの髭だったらぶっ殺せたのによぉ…」
「あはは、お前は怖いこと言うよね!」
「そうかよ?……それより要件を言え。」
「あ、要件だよね。要件は俺、お前とお茶会しに来たんだ!そのために…ほら、茶葉を持ってきたよ!」
「……んだよ、そんなののために来たのか?…じゃあな。」
「待ってぇ!!お前が好きな銘柄も持ってきたからぁぁぁ!!!お願いぃぃい!!」
「…ったく、しゃぁねぇな……良いぞ」
本当に俺はコイツのおねだりに弱い。
「イヤ」とか「ダメ」って何回も思っていても、あんな顔をされたら何でも許しちまうんだよなぁ……。
これがキュートアグレッションなのか?
そう思いながらも、フェリシアーノから貰った茶葉で紅茶を注ぐ。
「えへへ、甘い匂いがするね〜」
「……?そうか。俺には甘ったるすぎる匂いだと思うんだが。」
「……そうなの〜?まぁ、そんなことより早く〜飲も〜!」
「ぁあ、そうだな。」
完成した紅茶をゆっくりと飲む。思った以上に甘ったるい味がするが、飲み干せないほどではない…だが、
(………なんだ…?か、身体が暑い気がするし、紅茶が変な味するだと……?)
紅茶を飲んでいる途中、体がおかしいと思ったが、上手く混ざりあってなかったのだろうと思い、紅茶をゆっくりと飲み干す。
だが、俺の顔色がおかしかったのか、フェリシアーノが話しかけてきた。
「………あの、アーサー??大丈夫〜?」
「……んな、な、何がだよッ!!」
「ヴェ〜?なんかね、顔がトマトみたいに赤いから熱かな〜って思ったのであります!」
「……ああ?俺は至って健康だ、大丈夫に決まってる。だから、そんなに心配すんな。」
「え〜ほんとに〜〜?」
フェリシアーノが俺の体温を測ろうとしたのか、前髪を軽く捲り、ピタッと額をくっつけた。
「や、やめろ、バカァァ!!」
「あっ…いてっ、もう…何するの!俺はお前を心配してるんだよ?」
「…あ、あ…す、すまねぇ……つい。」
「……ううん、別にいいよ!それより…もしかしたら熱っぽいからベットへ行こう?俺が連れていくから。」
「な、なぁぁ!?」
──ひょいっと俺を持ち上げて、少し体勢を整えてお姫様抱っこをしてきた。
「や、やめろ!!おろせ!!」
「暴れないで?アーサーの体調がもっと悪くなるの、俺はやだよ?」
「……あ、あー…すまねぇ。」
コイツが心配してきたのでついつい迷惑をかけてると思ったので謝り、俺は暴れるのをやめて、顔をあっちへとそっぽ向いた。
「……えーっと、アーサーの寝室は…ここで合ってる?」
「あ、ああ……そこだ。」
フェリシアーノがドアを開け、俺をベットへと丁寧に寝かせてくれた。
やっぱ、コイツは本当に優しいよな。
「……アーサー、大丈夫?なにかいる?」
「別に……なんもいらねぇよ………ごほっ…げほっ…げふっ………」
「あ、もしかして〜……喉、痛い?」
「……い、いや……大丈夫だ。」
「ヴェ、だめだよ〜〜無理しちゃ!菊が言ってたけどね、蜂蜜を飲むと喉の痛みが和らぐらしいから買ってくるよ〜!」
「……蜂蜜なら冷蔵庫にあるぞ。」
「あ、そうなの?じゃあ持ってくるよ〜」
アイツはドアを開けてさっそくとばかりに、俺の部屋を出ていった。
なんで俺のためにアイツはあんなに出来るのだろうか。
──なぜだか胸がドキドキしてきた。
数秒後。フェリシアーノが急ぎ足で俺の元へ戻ってきた。
たぶん俺の家が広くて冷蔵庫がどこにあるか分からなかったので、時間が掛かったのだろう。
「よいっしょっと………はい、持ってきたよ蜂蜜。どう……飲めそう?」
「………ありがとよ………ゔ…でも飲めねぇかもしれねぇ…」
「……わかった。じゃあ…イヤかもだけど、許してね?」
突然フェリシアーノが蜂蜜を少しだけ飲み、俺の顔にやさしく手を添えた。
「がまんひてね。ほれとくひ開けへ。」
(訳:我慢してね。それと口開けて。)
……と、言うので少し口を開ける。
そうするとフェリシアーノが顔を寄せて来て、俺に……
──キスをした。
「ん!?んんん〜〜〜!??」
思わず離そうとしたが口にドロっとしたものが入ってきて話す余裕がなく、飲み込んでしまい、身体が少し後ずさった。
「ぷはっ……ごめんね、飲み干せた〜?」
「……はぁーっ…、はぁーっ…、…そういうことかよ。でもまぁ…ありがとよ。」
「良いよ。だって俺もお前が体調悪くて「飲めないなら口移し」とかしか思いつかなかったから…」
「……そうかよ…別に気にしてねぇから……げほっ…げほっ……それより、少しだけ……寝てていか…?」
「……うん、いいよ。俺が隣で見てるから安心して寝てていいよ。」
「……あり…がとよ……おや、す…み…………」
「おやすみ、」
「…スピー…スピー……zZZzz……」
「あ、え…、眠るの早くない……?」
─フェリシアーノ視点─
ベットにはアーサーが眠っている。
童顔気味な顔に太陽による光で美しく輝く金髪。何もかもが愛おしく見える。
「ふふ……可愛い。」
──眠っているアーサーの頬と口にかるいキスをした。
「おやすみ、片付けは俺がしておくから、ゆっくり寝ててね。」
座っていた椅子から立ち上がり、アーサーの寝室を出て、紅茶の片付けを始めた。
─アーサー視点─
(やべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇ……!!)
──フェリシアーノにキスをされちまった。
起きていたのがバレなかったのは幸運だが、フェリシアーノが俺を好きだと知り、鼓動の速さは高まり、心臓は痛くなった。
(彼奴になんでキスしたか聞くべきか……でも、問い詰めたら上手く逃げられそうだし、これは墓場まで持ってくか…)
そう思った俺は、ゆっくりと瞼を閉じて、考えるのをやめて眠りについた。
─END─