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「たしかに。我々は死を司る神ではあるがすぐには死なない人間の命を奪っていいことでは決してない」
「うるさ、たかが三日なのに」
「ハァ〜、お前には慈悲の心が少しでもないのか?」
「死神が慈悲の心があるわけないじゃん。」
さも、あたりまえかの様な口調で言った。
死神なんだから慈悲の心を持てないというのは間違っていると、儂は思う…だから紫の言葉に少し哀しくなり、自分の中に漠然とした不安が胸の奥に広がった。
このままでは、紫のためにならん。
どうにかせねばあるまい…。
顎に手を当て考えていると
「あのさ、用があるんじゃないんですか?💢」
「あっ!すまんすまん。、、、えっ〜と、、、なんじゃっけ?」
紫に言おうとしていた要件を先程の哀しさと怒りで頭から抜け落ちてしまった。
「あ”ぁ?なら、早く帰れよ」
「そ、、そんな怒るな、わざとじゃないんじゃから」
「思い出したら、また来て」
「うぅ、、、わかった、わかった。」
そそくさと早足で紫の社から出て行った。
「まったく、、、。」