第八話
注意書きは第一話をご覧下さい。
水side
水「……ついに返ってきちゃう…っ」
週が開けて、また1週間が始まる。
それと同時に今週はテストが返ってくる。
水「いふくんがケアレスミスしてますようにっ……!」
と、失礼なことを願いながら学校へ向かう。
ウチの学校は朝学校に行ったらもう、玄関に学年ごとに順位が書かれたポスターが貼ってある。
点数も書かれている。
その後授業で受け取ってどこが間違ったのか、どのテストが何点だったのか知ることになる。
だから、今日はみんなと校門で待ち合わせをしてみんなで見る約束をしていた。
水「みんなおはよー!」
紫「おはー♪」
赤「ねね、早く見よ!」
桃「もー、そんな急がないの!」
黄「ほらほら、行くで〜」
青「…ほとけ、ついに今日やな」
水「…うんっ!僕が勝って言うこと聞いてもらうもんね!」
青「いーや!俺が勝つね!!」
玄関にて
赤「うわーめっちゃ人いる…」
桃「そりゃそうでしょ」
黄「みんな見たいもんな」
紫「ウチ何位かな〜」
水「…」
えっと…僕の学年は…
水「…!」
うそ……でしょ…
水「そんな……っ」
残念な事に、僕の名前は
2位のところに書かれていた。
1位はやはりいふくん。僕と2点差だった。
青「…おっ、俺の勝ちやな♪」
水「…」
水「……あ、あははっ…負けちゃった〜…」
いつもの、偽りの僕の時のテンションでいたかったけど、こればっかりはできなかった。
もう…みんなと仲良くしてる場合じゃない。
水「…ッ」
気を抜くと涙がこぼれそうだった。
紫「2人とも〜どうやった?」
青「俺の勝ち✌️」
桃「お〜おめ♪…ってお前500点満点!?」
青「自信あるって言うたやろ?♪」
赤「てかほとけっちも2点差て。すごすぎでしょ」
黄「せやで?2位でも十分や♪♪」
紫「みんなお疲れ様やな♪」
水「……し…も………きゃ……な…か………だ」
黄「?ほとけなんて言ったんや?」
水「ッ……僕は…」
水「どうしても勝たなきゃいけなかったんだ!!!!」
水以外 ビクッ
水「ッ…!」
しまった。思ってたことを口に出してしまった。
案の定、みんなはもちろん周りにいた人も驚いてこちらを見ている。
みんなは悪くないのに…
水「ぁ…ご、ごめんなさっ…」
水「っ…」ダッ
桃「あ、ほとけっち!」
僕はいても立ってもいられなくて、走ってその場から逃げた。
キーンコーンカーンコーン
水「……チャイムなっちゃった」
あの後僕はいつもお昼ご飯を食べているところに逃げた。
ここは知っている人はそんなにいないところだからここしかないと思った。
水「…このままサボったら、親に連絡いっちゃうのかな」
そうなったら僕は本当に終わりだ。
僕の居場所はもう、どこにもない
水「教室に戻っても……冷たい目で見られちゃうんだろうなぁ…………w」
水「いふくんの命令も聞けてないし…」
ほんとに僕って最低だな
水「あーあ…辛いなぁ……」
消えたいな
コメント
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タイトルに惹かれました! 続きが楽しみです♪