及川side
私の名前は及川徹 男の子っぽい名前でしょ?昔から皆に言われてた。でもね私の名前を好きって言ってくれる可愛い後輩がいるの!
「やっほー!狂犬ちゃーん!!」「………」「え?無視?酷くなーい!?」「及川うるせぇ練習すんぞ」「狂犬ちゃんまたね!! 岩ちゃん待ってー!!」
狂犬ちゃんっていうのが私の後輩なんだけど口悪いし あんま喋んないし キレられるしめっちゃ怖いし本当に女の子?ってなるような子なんだけど、めっちゃ可愛いし、寂しがり屋だしバレー上手いし!本当に可愛い後輩なんだよ!!
「んじゃ!皆お疲れ様〜!!あ、タオルと水筒だけ出しといてー!!」
バレー部員は着替え教室に向かっていた
「あれ?狂犬ちゃんは?」「え、さっきまでいたよ?ねー?まっつー」「おう。帰ったんじゃねーの?」「岩ちゃん〜どーしよ鍵閉めれないし…」「出ていったんじゃねーの?てかクソ及川時間ねぇぞ」「やっば!!!え、保健室で着替えて来るから!先生に伝えといてー!」「私らも行くよ花おいで」
「あっついね〜アイス食べたいなあ」着替えが終わり教室に向かっていたもっと早く行けば長い時間狂犬ちゃんが苦しむ事は無かったのかなって後悔しても遅いんだよなあ
「あっあの!及川先輩!!」「ん?あ、後輩くん!どしたのー?」「京谷先輩って学校来てました!?」「朝練にはいたけど…そのあとは誰も見てないな…」「あの!京谷先輩見つけたら僕に連絡お願いします!!ていうか、早く見つけないとやばいかもしれないです!!!」「え?狂犬ちゃんなんかあったの?」「あ、いえとにかく探してくださいお願いします!」
そう言って後輩は教室に向かっていた。狂犬ちゃんに何があったんだろう。放課後の部活には絶対来るでしょ新作のチキンが出た時もちゃんと部活来たし
放課後
「あれっ今日の部員これだけ?」「スタメン以外の奴らどこいったんだよ」
あれ…狂犬ちゃんは…?
「ねえ、後輩くん狂犬ちゃんいた??」「いえ、探したんですけど…」「岩ちゃん私ちょっと探してくる!!」「おう。おいお前ら練習すんぞアップしろ」『『『『はい!』』』』
「狂犬ちゃんー!!どこー!」もう校内3週したよ…何処…
「うるせぇな!口答えすんなや!!!!」めっちゃ叫ぶじゃん…喧嘩?
理科室から?なんだろ実験部かな…「だから!!私はなんもしてねぇょ…」「黙れや!後輩の癖に調子乗んなよ?」
エスカレートしてるって!ドア開けちゃえ!!
「なにしてんのー?こんなとこでー」「お、及川! い、いえ俺達はなにも!」「大人数で女子1人虐めてどうすんのくそ男子」「…………」
てかこの女の子誰かに似てるような。
「に、逃げるぞ!」
めっちゃ逃げるじゃんwwwやばツボった
「大丈夫?立てる?」「うるせぇ…」「あれ、?狂犬ちゃん?」「……………」「狂犬ちゃん!!大丈夫だった!?え、血出てるし服はだけてるし大丈夫?大丈夫じゃないよね?保健室行ける?」「触んな……ほっとけよ…」
えっ待って行かないでよていうか狂犬ちゃん泣いてた……?なにがあったんだろ。
「ただいま〜」「及川おかえりー!」「今日の部活はメニュー岩ちゃんに渡してあるんでその通りやってね!!後輩くん少しの間お借りするね!」「あ、……はい!」
「後輩くん、狂犬ちゃんって男性恐怖症?」「え……?」「あのね、さっき狂犬ちゃんに会ったんだけど、保健室に連れていこうとしたら凄く嫌な顔したの、だからもしかしたらそうかなって」「そうなんです……実は京谷先輩……賢太郎君は……………小学生の時学校の先生に犯されてから強度男性恐怖症になりました。事件にもなってニュースにもあるので及川さんも知っていると思います。それから、父親、大人の男性全員が怖くなりました。でも賢太郎君は男性恐怖症の話を上手くいえなくていつも、保健室の先生や、担任と話した後は1人で泣いて過呼吸になって時には倒れている事だってありました。」
そう……だったんだ……私なにも知らなかった。狂犬ちゃん……ごめんね苦しかったんだよね……なにも出来なくてごめんね……
「教えてくれてありがとう。あのねさっき狂犬ちゃんが沢山の男の人に囲まれて殴られてたの。服もはだけてるし、血も出てて、でもすぐに逃げられて何処にいるか分からないの」「いつも泣いてるのは西階段の下。耐えきれなくなって倒れてる時は体育館裏に居ます。」
「そ……っか……教えてくれてありがとう、探してみる…金田一」「いえいえまた何かあったら言ってください!」「ありがとう!」
時間無い。狂犬ちゃん。待ってて
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