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ある夜のことだった。
城の廊下を歩いていると、突然
ガシャン!!
遠くで何かが倒れる音がした。
🩷…?
胸騒ぎがする。
音の方へ走ると、レンの部屋の前に騎士たちが集まっていた。
❤️レン!
扉の隙間から見えた光景に、俺は息を飲む。
レンが床に膝をついていた。
🖤ぐっ…!
身体が震えている。
腕には黒い紋様のようなものが浮かび上がっていた。
💙呪いだ!
ショウタが魔術陣を展開する。
💙抑えきれない…発現が早すぎる
レンは歯を食いしばる。
🖤ダイスケ…来るな
でも、俺は一歩踏み出した。
🩷レン!
その時、ショウタが俺を見る。
💙ダイスケ…歌を
🩷え…?
💙セイレーンの歌だ。呪いは魂に干渉している
💙ダイスケの声なら、鎮められる可能性がある
胸がドクドクする。
もし失敗したら…。
でも。
レンが苦しそうに呼吸している。
俺は決意した。
🩷…歌う
静かに息を吸う。
湖で歌った、あの歌。
母上が教えてくれた歌。
🩷♪〜
声が部屋に広がる。
水のように静かで、優しい旋律。
すると、 レンの体に浮かんでいた黒い紋様がゆっくり薄れていく。
🖤……
苦しそうだった呼吸が、少しずつ落ち着く。
💙消えていく…!
魔術陣が静まり、部屋の空気が変わる。
最後の一節を歌い終えた時、
レンの体から黒い紋様は完全に消えていた。
🖤…ダイスケ
レンがゆっくり目を開く。
俺は思わず駆け寄る。
🩷レン!大丈夫?
🖤うん…ダイスケの声、聞こえてた
少しだけ笑う。
🖤すごく…安心した
その言葉に、胸がじんわり温かくなる。
ショウタが静かに言う。
💙これで確定した
💙大公家の呪いはレンの体に発現する
💙そしてそれを鎮められるのは
俺を見る。
💙ダイスケの歌だけだ
部屋が静まり返る。
レンが俺の手を握った。
🖤じゃあさ
少し照れたように笑う。
🖤俺、これからもダイスケの歌に助けられるな
俺も笑った。
🩷うん。だからレン、無茶しないで
🖤無理だな。だって、ダイスケがいるから
呪いは消えていない。
でも、俺たちはもうその対処法を知っている。
そしてこの夜からレンの命を守る歌が、俺の役目になった。
レンの発作から数日後。
ショウタは古い書庫にこもっていた。
💙…見つけた
机の上には、古びた羊皮紙。
💙これは三百年前の記録だ
レンが眉をひそめる。
🖤そんな昔から?
💙ああ
ショウタはページをめくる。
そこには魔術陣の図が描かれていた。
そして、言葉。
『セイレーン制御術式』
リョウヘイの表情が変わる。
💚それは…帝国の禁術だ
空気が重くなる。
💙当時、帝国と教皇庁が共同研究していた
💙セイレーンの声を兵器にする研究だ
🩷…兵器?
ショウタは静かに頷く。
💙しかし実験は失敗。暴走した魔術は大公家の血に呪いとして残った
レンが拳を握る。
🖤つまり俺の体の呪いは…帝国が作ったものってことか
💚可能性が高い
リョウヘイの声は低かった。
💚そしてラウール皇太子がセイレーンを狙う理由も説明がつく
🩷どういうこと?
💚呪いの術式を完成させるためだ
部屋が静まり返る。
ショウタが続ける。
💙逆に言えば
💙術式を完全に破壊できれば、呪いは消える
レンが顔を上げる。
🖤本当に?
💙本当だ。そしてその鍵が…
俺を見る。
💙ダイスケの歌だ
俺は息を飲む。
🩷俺の…歌
💙セイレーンの歌は魂を浄化する力を持つ
💙術式の核を壊せる可能性がある
レンが立ち上がる。
🖤じゃあやろう
🖤俺の体の中にあるなら、壊してやる
俺は少し怖かった。
でも、レンが隣にいる。
🩷…うん。一緒に終わらせよう