テラーノベル
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kaede🍁
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数年前、俺はとにかく恋がしてみたかった
「たっくん、みっけー!」
「……誰だっけ」
「ひどぉ〜!もう4回目だよ?シオと会うの」
「そうだっけ、忘れた」
「あんなに良かったのに?」
つつーと指先で太腿を撫でられる
「じゃあ、抱けば思い出すかも」
「え〜!なにそれぇ〜笑 もぉ〜笑」
それなりにモテた俺は相手には困らなかった
顔も名前も覚えないまま、男女見境なく、恋の相手を探して抱き漁ったけど
「ふふふ、やっぱおれたち体の相性最高だよね」
事後、仰向けに寝転がる俺の隣で肘を突く少年に、ご機嫌な声で覗き込まれる
「………」
「たっくん?」
「……相性より」
「ん〜?」
「……好きな相手とする方が気持ちいいんじゃないの?」
体の快楽を満たすだけのその行動は無駄でしかなくって
「あはは笑、なにそれ〜笑 たっくんてば、遊んでるのに意外と純情なんだ?笑」
「……」
つんつんと頬を突かれる
「おれに恋しちゃう?笑笑」
「うるさ笑」
みんな、どこで恋するのか
恋は、どこに落ちているのか
俺は結局それを知ることはないまま
今日、この日を、未来の奥さんに会う日を迎えることに
(なっちゃったなぁ〜)
コメント
1件
第2話、めっちゃ刺さった……。軽いノリで誰とでも寝てた主人公が「好きな相手とする方が気持ちいいんじゃないの?」ってぽろっと本音漏らすとことか、遊び人っぽい見た目の中にある渇きみたいなのがすごく伝わってきた。シオの「おれに恋しちゃう?」って返しにくっ!て笑ったけど、ラストの「なっちゃったなぁ〜」で一気に物語が走り出した感じがして続きが気になる🔥