コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
結局梅先輩は元から俺を辞めさせるつもりがなく、級長である桜に話をして止めて貰う策だったらい……。
あの人ホント抜け目ないわぁ…。
そんな俺は風鈴高の廊下でクラスを影から見ている。
何故かって?俺が辞める説出てるし、気まづいから!!
だってクラスのヤツらにアイツ辞めるって言ったのに来てんじゃん何?
って思われたくないし!!
あぁ、こんな事なら来たくなかったなぁ…
桜「おい」
皐月『……、桜?』
桜「こんな所で何やってんだ」
皐月『……、気まづいだろ…、俺辞めるって言ったから…』
桜は呆れ顔で
桜「アイツは誰にも話してねーよ、話したのは俺と蘇芳と楡井だけだ」
皐月『…!桜』
桜「何だよ」
皐月『お前やっとアイツらのこと名前で呼ぶようになったんだな…』
桜「…はぁ?」
皐月『俺さ、桜と似たような人間だと思ったんよ、人の心なんて分かんなくて、相手が何を考えてるか深読みして…、友達がいなかったんだ…、でも桜はやっぱり違うんだな…お前は俺のずっと先を行くんだ…。俺は桜みたいに強くなれないし、愛されることもない、お前は幸せ者だよ、俺は……やっぱり何も出来ないよ…』
桜は静かに聞きながら口を開いた
桜「だから、誰が俺みたいになれって言ったんだよ…、お前……ッ、皐月には他に出来ることがある。だからこの街から抜けるとか言うな、俺は皐月を見てる、他のヤツらも、だから逃げんな。」
皐月『……。本当にヒーローだ、お前は。』
桜「あ?なんか言ったか?」
皐月『いーや、何にも言ってないよ』
ちゃんと前向かなきゃな、誰に何を言われても…もう皆を心配させたらダメだ…。俺自身強くならなきゃな……。