コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『すまん。今日帰れない』
そう連絡が来て俺は既読だけつけてスマホをソファに投げた
「…もう、なんで、…」
今日は4月1日
現在時刻は夜の10時
俺の誕生日が終わるまであと2時間
恋人であるカイザーは会ってないし、おめでとうの言葉も無かった
俺たちは同棲している
でも、最近カイザーの仕事が忙しくてすれ違いが続いてしまっているのが現状
俺が寝てから帰ってきて、俺が起きる頃にはもう行っている
そんな毎日だ
もちろん、カイザーの仕事が増えるのは嬉しいことだしいい事
でも、でもね、
「今日は会いたかったよ、」
こんなこと考えたくはないけれど、
カイザーはきっと俺の誕生日を忘れている
覚えていたらきっとメッセージかなにかでもお祝いしてくれたはずだ
「……かいざー、」
俺は机に顔を突っ伏しながら去年の誕生日を思い返す
『おはよ〜、』
『おっ本日の主役登場だな』
『ちょ恥ずかしいわ!笑』
『お誕生日おめでとう世一』
『クソ愛してるぞ』
朝起きたらすぐにキスされた
去年はそんな感じ
「……っ、あれ、っ、」
そんなことを思い返していると知らぬ間に涙が目に溜まっていた
「なくな、っ、、!!」
目をゴシゴシと擦るけれどその手とは裏腹に涙はボロボロと零れてくる
今日はブルーロックのみんなにも祝ってもらったし、母親と父親からもお祝いの言葉をくれた
それなのに、…
「…うわぁん、かいざー、っ、」
ただ一人の男にあえなかっただけで
心が冷たくなるほど寂しく、悲しくなってしまう
…もう、このまま自然消滅していくのかな、
嫌な未来が脳内をよぎった
「…っ、もぉ、やだ、…」
とりあえずもう寝よう、寝て忘れよう
そう思い立ち上がると玄関のチャイムが鳴った
「うわっ…!!」
え?この時間に宅配、??
カイザーが頼んだのか?
「…はーい、今でまーす、」
いそいそと玄関のドアを開ける
「はーi……… 」
「ハッピーバースデー世一♡」
そこに居たのは、コートを羽織ったカイザーだった
「…え、、、??」
「…おい、なんで泣いてるんだ」
「へっ、?あ、いや、そのっ、…」
「と、とりあえず、家、入って、、!」
「たっだいまー♡」
「…それで?まず、なんで泣いてるんだ」
「えっと、ね、?」
俺は今までの思いを素直に話した
「……て事は、…」
「俺のせいじゃねぇか、、、、、」
カイザーはまるで怒られた犬のように肩をすぼめて丸くなっている
「…カイザーは、?今日帰れないって…」
「…エイプリールフール?というやつだ」
「、あぁ、!!笑」
言われて気がついた
そういえば!!笑
「…なーんだ、笑」
なんとカイザーらしい理由だ、笑
「…最近帰れなくてごめんな、」
「ほんとだよ。寂しくてたまんないよ」
「…!おい、どうした今日は、」
「クソ素直すぎじゃねぇか、、?」
「…今日くらいはカイザーに甘えたいの、」
ソファに座るカイザーの膝へと乗っかる俺
「んふ、笑 カイザー、ありがとね」
「…お、おぉ、!」
「…てか、ずっと気になってたんだけど、」
「そのでかい袋なに??」
カイザーが来た時から手に持っていた大きな紙袋
「…あぁ、これか?」
「……ほんとは、もっとちゃんとしたとこで渡したかったんだけどな」
袋から取り出したのは小さな四角の箱
「世一、そこに立ってくれ」
「うん、?」
カイザーは俺に跪いて、息を吸い、
「世一、俺と結婚してください」
そう言った
気づけばカイザーの手には指輪がはめられた箱があった
「……っ、まっ、て、まって、」
「…こんなの、っ、きいて、ないっ、」
俺は溢れる涙を抑えきれずカイザーに背を向けた
「俺の可愛い子猫ちゃんは泣き虫だな〜♡」
バックハグをされ、耳元で話される
「…おれっ、で、いいの、?」
「あぁ。世一じゃないと嫌だ」
「…すきっ、、かいざぁ、だいすきっ、」
「ん、俺もクソ愛している」
「…だからもう泣くな、笑」
ニヤニヤしながらカイザーは俺の涙を拭う
「だってぇ、、ひぐっ、こんな、しあわせな、っ、たんじょうび、…」
「分かった分かった、笑 一旦落ち着け笑!」
「…あ!まだあるぞ」
「んぇ、もうじゅーぶんだよぉ、」
「……うわ、めっちゃ綺麗、、」
カイザーが紙袋から取り出したのは無数の薔薇の花束だった
「…いいの、?こんなたくさんもらって、」
「あぁ。どっちも、世一に受けとって欲しい 」
俺はいてもたってもいられなくなりカイザーへと抱きつく
「かいざぁ、すき、だいすき、あいしてる、」
「ほんとにありがと、おれめっちゃしあわせ、」
「おれで良かったら、フィアンセにしてください」
「…!!世一〜♡!!」
カイザーが抱き返した強さは内臓潰れるかと思ったのは秘密
「うぶっ、(こいつ力どうなってんの!?)」
「俺もクソクソ愛している!!!!」
「…これさ、薔薇何本あるの?」
「108本だ」
「え?笑なんでそんな中途半端?笑」
「…意味あとで調べてみろ〜」
「、、?わかった!!」
「…世一、こっち向け」
「ん〜……んむっ!んふぁ、っ、…」
いきなり舌を入れられる
「むぅ、っ、んぁっ、…!」
「久しぶりの乱れてる世一…♡クソ可愛い…♡」
「恥ずかしい言い方しないで、、!」
それから俺らは長い甘い夜を過ごしたのでした
薔薇108本の花言葉…『結婚してください』
END
潔世一くんお誕生日おめでとう!!