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えっと確かここを右に曲がったところに学校が……。
ん?人間の匂いが近づいてくる……?
曲がった先から人間が走ってきているのか。
「わっ、ぶつかっ……!」
よっと。人間の匂いがしなかったらぶつかるところだった。
「……ってない?あれ?」
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
ジャンプするのが少し遅かったのかな……。ぶつかってしまったかな。
「い、いえ、僕の方こそ前をよく見ていなくて……。すみません!」
「いえ、大丈夫ですよ。それより、前髪が邪魔だから前が見えていないのではないですか?」
前髪が目より下まで長いから顔がよく見えないな……。
「で、ですよね……。」
「はい。前には気をつけてくださいね。」
「はい……!」
少し時間を無駄にしてしまったな。まぁ、あの人に怪我がなくてよかった。
そういえば、さっきの人は私と同じ学校の制服を着ていたな。身長的に同い年かな。
人間以外の匂いもした気がするんだけど……。何の匂いだったのかな。
もう私には関係ないことか。
あ、正門が見えてきた。
ここが今日から通う学校か。前の学校よりも大きいな。
早めに来ておいて良かった。
「愛菜(あいな)!やっぱり、早く来ると思ってたぜ!」
あの姿は……。