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天ちゃんましで神✨やろ!!!尊い!!!!
え、めちゃくちゃ好き...天才!?笑 しかも長いし満足感いっぱい...最っ高!✨💘 はるち可愛いし蘭ちゃかっこいい!!😭💕
遅れたぁぁ😭 あま最高すぎない!?好きなんだが!?もうプロじゃん!!!はるちょ可愛すぎるし!!!!!神!!!天才!!!!!
※注意事項
・奇病
・みんな大好き蘭春
・嘔吐表現
・間接的な春モブ表現
・誤字脱字有
・文字いっぱい、会話いっぱい
・長い(6000文字超えてて草)
・途中から飽きてきて構文諸々雑
・Rシーンは最後に気持ち程度
・言わずもがなBL
・奇病知識薄い、ホントかじる程度調べただけ
_ 以下本編 _
ゲホッゴホッ
春「おぇッ…ぅ…なん、だこれ…?」
会議終わりの自室にて、意気消沈したような重たい声を漏らしながら
ベッドへ沈んでいく。
春「はぁ”ぁ”…しぬ、むり、九井の奴…明日絶対殴ってやる…」
そう呟きながら俺の顔を包み込んでいる枕を力無く叩く。
ピコンッ、とバイブレーションと共に通知音が鳴る。
ベッドサイドチェストに置かれたスマホを手に取り、メッセージアプリを開くと
ズラッと並んだ連絡先の最上に、”灰谷兄”と表示され1件の通知マークがついていた。
普段はメールとか嫌いだから~と言って連絡を寄越さないあの灰谷から
メッセージが来るなんて何事だと思い、灰谷のメッセージをタップする。
『ホント竜胆のそういうとこ大好きだよ笑』
…は?此奴、誤爆してやがる。心配した俺の善意を返せ。
チッと舌打ちをし、もう一度送られた分を見てみれば、不意に胸の奥がツキッと痛んだ。
ふと、急な吐き気に襲われ、勢いよく立ち上がりトイレへ忙しなく駆け込む。
ゲホッゴホッ
春「おぇッ…ぅ…なん、だこれ…?」
少量の吐瀉物と共に口から出てきたのは、紅紫色をした10センチ程の花だった。
一つ、二つと次々に花が吐き出され、落ち着いた時には数え切れない量の花が花畑のように
綺麗に広がっていた。
取り敢えず思考を安定させ、口を抑えながらヨタヨタと寝室へ一旦戻る。
スマホを手に取ると、非常に遺憾ではあるが電話帳の中から九井を見つけ出し電話を掛ける。
3回目でコール音が途切れ、九井の疲れ果てた返事が返ってきた。
春「ちょっと…聞きたいっ、ことあって…はぁ、はっ」
コ「うん…それよりキツそうだけど大丈夫かよ、風邪?」
春「や、その…すげぇ現実味ない話なんだけど…さ、口から花…吐いちゃって…」
数秒の沈黙が流れたかと思えば、え、はぁ?と動揺する声が。
九井が電話越しにゴホンッと咳払いをすると、深呼吸し言葉を続ける。
コ「俺がその花吐いた原因調べるから、えっと…あ、蘭が空きだから向かわせるわ、
首領じゃねーから嫌だろうけど大人しく待ってろよ」
春「ぅん…ありがと…」
コ「え…、おう…三途が素直にお礼言うとか怖…ボソッ」
聞こえてるからな、殺すぞ、とでも言ってやりたかったが、
正直反抗する体力も気持ちも起きずその場に力無くペショッ、と横たわる。
春「…つーか、灰谷が来んのか…なんか気まず…」
別に何か疚しいことがあるわけでは無いが、何故か気まずい。
というか今一番会いたくない。
まぁ、こんな状況でそんなことも言ってられないので黙って灰谷を待つことにした、俺偉い。
ドンドンドンッ
数分後、破壊する勢いでドアがドンドンと鳴る。
大分、楽になった体をゆっくりと起こし玄関へ向かい、ガタガタと揺れるドアを開ける。
春「ドア…壊れるから止めろ」
蘭「はっ…はぁ…大丈夫か、!体調とか平気か…!?」
息を上げ、焦りと不安が入り乱れた顔で俺の肩を掴む。
何時ものポーカーフェイスは何処へ行ったのやら。
春「今は平気、口ん中気持ち悪いけど…」
蘭「そっか…良かったぁ…っ」
安堵したように大きく息を吐くと、俺よりも数十センチ高い灰谷の体が
俺をすっぽりと包み込む。
春「え、ちょ…何、何だよ…ッ//」
蘭「ごめん、めちゃくちゃ心配だったから…もうちょっとだけ許して欲しいな…」
グリグリと頭を俺の肩に埋める、まるで大きい子供のようだ。
ふと、横を通り過ぎる隣人から怪訝そうな顔をされたので一旦家の中へ強制的に招き入れる。
呼吸を安定させようと俺の肩で漏らす灰谷の息がこそばゆい。
春「ん、ぁっ…」
え、何、今の声。俺知らない。
耳に息が掛かって、まるで女のような甘ったるい声が玄関に響く。
春「っ…何も言うな、忘れろ、じゃなきゃぶん殴るっ…!!///」
灰谷の前で恥を掻いたことが不服で、俺に被さる灰谷の服をギュウッと無意識に握る。
分かったと失笑しながら、俺の体を離れる。
暑苦しくて重かった筈なのに、いざ離れられると物足りないような寂しさが
俺の心にのし掛かった。
蘭「そんなことより、九井から何も聞いてないんだけどどうしたの?」
春「こっち」
トイレの扉を開ける、灰谷が床に広がった花を見て綺麗だとポツリ呟いた。
吐瀉物に浸かる花を拾おうとしゃがみ手を近づける。
春「…いや、止めろよっっ!!」
蘭「ビクッ…え、何?」
春「俺のゲロ触ってんのと同じだからな!?マジ止めろ、汚い!」
必死じゃん、と頬をぷくぅと膨らませ名残惜しそうに立ち上がる。
すると、寝室から着信音が軽快に鳴り出した。
寝室へ向かいベッドに放置されたスマホ画面を見ると、”九井”という文字が映し出されていた。
春「もしもし、なんか分かったのか?」
俺も聞きたいと後ろから灰谷がせがむ、ガキかよ。
溜息を吐き、スピーカにしてチェストスマホを置くと、九井に続きを促す。
コ「ん、先ず症状についてだけど調べに拠れば”花吐き病”という奇病だ。」
春「き、奇病…?それって架空の話じゃ…」
コ「奇病自体、抑(そもそも)全てが架空のものとは限らないらしい。
アルビノって聞いたことあるだろ?あれはこの世に実在してるわけだし。」
春「成程な…それで、花吐き病ってどんな病気なんだ?」
コ「花吐き病、正式名称は嘔吐中枢花被性疾患(おうとちゅうすうかひせいしっかん)と呼ばれていて、
片思いをすることで発症する奇病らしいけど、お前誰かに片思いしてんの?」
片思い?俺が、誰に?
春「い、いやいや…あんな男ばっかの梵天に居てノンケの俺が誰かを好きになるなんて…」
いや、俺って抑ノンケだったか?
男と付き合ったことだってあるし、なんなら男を抱いたことだってあるじゃないか。
じゃあ誰だ?マイキーか?そりゃあ、マイキーは昔から尊敬に値する。
だが、マイキーは俺が到底届かない場所にいる王だ。そこに恋愛感情なんてある筈もない。
鶴蝶は皆のお母さんポジだろ?皆の鶴蝶だから彼奴も違う。
望月と明司はぜっっったいに違う、これだけは断言できる、彼奴らだけはまちがっても絶対ない、無理。
九井は……可能性としては無きにしも非ずって感じだが、どうなんだろう。
好きか嫌いかと聞かれたら、答えは好きだ。然しそこに恋愛感情はあるのか?
蘭「三途ぅ?九井がさっきから声掛けてるけど聞こえてる?」
春「はっ…悪い、色々考えてた、」
コ「だろうなとは思った、つーかお前に関しては考える間もなく決まってんじゃん笑」
春「…はぁ?マイキーは違うからな?」
コ「お前、無意識で普段話してたのかよ…いっつも俺と話すときは蘭のことばっかりだろ?」
春「え”、ぃや、そんなことはっ!」
バッと蘭の顔を見ると、口角を上げニマニマと笑っていた。
顔が煩いと一発腹にグーパンチを咬ませば、多少怯むものの直ぐに表情を戻し俺に近づく。
ギュウッ
春「へぁっ…?は、灰谷…ッ??//」
蘭「此奴、普段どんな話してんの~?」
俺を抱き締めながら、楽しそうに九井に声を掛ける。
九井が片方だけ口角を上げ、何かを悪巧みするような顔をした。
コ「蘭が任務で助けてくれた話とか、バッドキメ込んだ時に甘やかしてくれた話とか?
可笑しいくらいに嬉しそうな顔して話してんの。笑」
蘭「え~、なにそれ、」
顔を上げ蘭を見上げてみると、口元を抑え俯いていた。
横流しに耳へ掛けていた髪の毛が、ハラハラと落ちカーテンのように灰谷の表情を一層隠す。
絶対引かれた、もう此奴に合わせる顔が無い。
下唇を中切歯で強く噛む。
水彩絵の具が水を含んだ紙に滲むように、口内を血腥い鉄が染めていく。
蘭「九井、あと何か言うことある?」
俺から離れながらそう問う。
あ、まただ。また物足りないような寂しさが襲ってきた。
コ「はぁ…吐いた花に触れたら感染、治療法は好きな奴と結ばれること、
白銀の百合を吐いたら完治、以上。」
蘭「うん、りょーかい、切るね」
コ「…無茶させんなよ、仕事に支障が出たら困る」
蘭「さぁ、どうだろー?」
勝手に俺のスマホを操作し、九井との通話を切ると此方へ歩み寄ってくる。
こっち来んな、怖い、逃げ出したい。
春「ん”ぐッ…ぉ”ぇっ…」
吐く物もなく少し黄みがかった胃液共に、鮮やかな紫色をした
花が吐き出される。
蘭「おいっ、大丈夫か!?…あ、この花見たことある…」
春「あ”、ぁ…?」
蘭「確かアネモネって花で…花言葉がなんだったっけ…?」
俺の背中を擦りながらアネモネと呼ばれる花の花言葉を必死に考える。
そんな姿を横目で見ていると、ドッときた安堵感で呼吸や心拍が落ち着いていく。
春「も、大丈夫…だから、っ」
蘭「…ねぇ、お前の好きな奴って誰?」
春「へ…、?」
突拍子もなく聞かれるもんだから、間抜けな声が口から飛び出す。
こんな声聞いた日にはゲラゲラ笑って揶揄って来る灰谷が、今日は顔色一つ変えず
俺の目だけをしっかりと捕らえていた。
それだけ此奴は真剣なんだ。
春「…っ、分かんねぇ、けど…お前と居ると幸せで、っ…もっと一緒居たくなったり…っあ、ぇと」
蘭「もういいよ…ちゃんと伝わったから笑」
「三途…ううん、春千夜は俺のことが大好きなんだね、」
柔らかい笑顔で優しく俺の頭を撫でる、少し骨張った大きな手が酷く心地良い。
あぁ、俺って此奴のこと好きなんだなぁ。
考えもしなかった、灰谷の事が好きなんて。意識したことも無かった。
でも、好きなんだって自覚したその瞬間から灰谷が格好良くて、綺麗で、目を合わせれないんだ。
春「好き、っ…多分、もっと前からずっと、好きだったッ…の、」
ボロボロと涙を零す、何でかは分からないけど涙がどうしても止まらない。
止めよう、止めようと目をスーツの袖で強く擦る。
蘭「目が傷ついちゃうよ、止めときな?」
春「っ…ごめ、灰谷…ッ好きになって、ごめんっ…」
蘭「何で謝るの?…俺も春千夜のこと好きだよ、大好き。」
クシャッと目を細め、俺の瞳から溢れる涙を優しく温かな指で拭う。
寂しさでポッカリと空いた心の隙間のようなものが満たされていくような気がした。
春「う”っ…ぇぐッ、…優しくすんな、ぁッ…調子、狂うだろぉっ…グズッ」
蘭「ふふっ…ね、付き合ってくれる?俺ら両思いなんでしょ?」
春「う、ぅん”ッ…付き合うっ、付き合いたい…っ」
可愛い、そう灰谷がポツリ呟き俺の顔を優しく包み込む。
チュッ
春「ん、っ…!?」
蘭「もしかしてファーストキスだった?」
春「あ、たり前だろっ、!」
蘭「てっきり武藤辺りと済ませてるんだと思ってたけど、
春千夜のファーストキスゲット出来たし付き合えたし俺ちょーラッキーだわ」
春「…在り来たりな台詞だな」
そんなこと言いながら、内心めちゃくちゃ喜んでる自分が居る。
残念と残念がる素振り一つ見せず、もう一度触れるような軽い口付けをする。
春「ら、ん…もっと、キスして、」
蘭「あーもう、スゲェ可愛いんだけど…俺が性欲強いの知ってて言ってんなら性(たち)が悪ぃわ…」
ぐぅ、と唸りを上げしかめた面をすると、食らいつくように俺の唇を奪う。
チュッ ジュルッチュルッ
春「ん”ん”ぅッ…は、はふっ…ぁ、♡」
カクンと腰の力が抜け倒れそうな所、キスをしながら器用に手を回し片手で腰を支える。
頬に当てていた手を服の中に入れ、乳頭を摘まんだり乳輪を指先でなぞったりと別の刺激を与える。
粘り着くような甘ったるい嬌声が寝室へ響く、頭が馬鹿になりそうだ。
蘭「ん…はぁ…もう、顔トロトロだね、♡」
春「うるさ、ぃっ…♡」
蘭「続きしていい…?つっても、自制できねぇけど…笑」
春「じゃ、聞くなよ…どうせ俺に拒否権なんか…う”っ…お”ぇ”…ッ」
ベッドに行こうとした矢先、急な吐き気に襲われる。
喉を刺激する胃液と出てきたのは
白銀の百合、だった。
蘭「百合…これで花吐き病は治ったんだ…やったな春千夜!!」
春「はっ…は、全部、お前のお陰だ…その、っ…ぁ、ありがと、!」
口をあんぐりと開け、吃驚した顔をする。
九井も蘭も失礼な奴だな、礼ぐらい俺にも出来るが?
少し下を向き、グッと後ろに反らせながらカラカラと笑う。
蘭「はー、珍しいな、お前が首領以外に礼言うなんてさ笑
つーか俺は別に何もしてねーし?偶然両片思いだったってだけだよ」
春「でも、っ…ありがと、」
蘭「うん、どういたしまして。…で、続きしていい、?
お前が吐いてるとこ見たらもっと興奮しちゃって…限界なんだけど…」
スラックスを陰茎が持ち上げ同時に、カウパーが濃い染みを作っていた。
今からこれが俺の中に…思わずゴクッと喉を鳴らす。
春「い、いいよ…っ」
初夜、俺と蘭の長い夜が始まる。
~ e n d ~
⇩ お ま け ⇩
蘭と竜胆のメッセージ内容(誤爆の件)
蘭『いい加減、三途と付き合いてぇんだけど!!』
『いや、何で俺に言うの??』竜胆
蘭『連れねぇ奴だなぁ、話くらい聞いてくれてもよくねぇ?』
『もう!!俺が兄ちゃんと三途をくっつくよう協力あげる!』
『だから惚気はもう止めて!!!兄ちゃんの惚気長いから嫌だ!!』竜胆
蘭『ホント竜胆のそういうとこ大好きだよ笑』
『好きとかは俺じゃなくて、三途に言ってよね…ったく』竜胆
何だかんだお兄ちゃんの為に恋のキューピットになろうとする可愛い弟でした。(墓)
概要
*Flower vomiting disease » 題名から、日本語訳で花吐き病。
*意気消沈 » 元気がなくなってしまうこと、酷くしょげること。
*遺憾 » 期待したようにならず、心残りに思うこと。
*怪訝 » その場の事情など分からず、納得がいかないさま。いぶかしいさま。
*ノンケ » 同性愛者から見た異性愛者のこと。
*中切歯 » ちゅうせっし。歯列の中央にある前歯。第1切歯。
*スラックス » ジャケットに合わせるきれいめなパンツ全般を指す。
*カウパー » 尿道球腺液。我慢汁、先走り汁ともよばれる。
*一番最初に吐いた花 » 片栗(カタクリ)、花言葉は嫉妬。
蘭から大好きと言われる竜胆へ無意識に嫉妬心を向けている事を花で表現。
*二回目に吐いた花 » アネモネ、花言葉は恋の苦しみ、儚い恋。
蘭の行動を見て引かれたと思い込み失恋したんだという三途の気持ちと、
片思いがきっかけで苦しんだ事を花で表現。
その他、分からない単語や読みがあればコメントへ↪
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