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4話の始まりです。
退院してから1ヶ月が経った。
「お父さん、おはよう」
「お、おは、よ、う」
「え?お父さん?」
「な、な、に?」
お父さんが喋れなくなっていた。何があったんだろう。
「お父さん、何でそんなカタコトなの?喋り方」
「わ、か、ら、な、な、い」
「病院行く?」
「う、ん。」
「自転車乗って行こうか」
「う、ん。」
病院にて
「今日は何のご要件ですか?」
「あの、お父さんの喋り方が私と違くて、、、」
「1回喋って貰いましょう」
「お父さん、僕はお父さんです。って言ってみて」
「ぼ、く、く、は、、、お、と、う、さ、さ、んんで、す」
「明らかにおかしいですよね?」
「そうですねえ。こういう人初めて見たかもしれませんね。」
「とにかく口のレントゲン。頭のレントゲンもしましょう。」
「お父さん頑張って!」
「う、ん」
レントゲン終わり・・・
「ちょっといいにくいのですが、、」
「青木さんは世界で1人が掛かる難病に掛かってしまいました。」
「えー!!!!」
病室が私の声でいっぱいだった。
「病名は?」
「喉音症です。」
「のどおんしょう?」
「はい。日が経つと言葉が喋れなくなる可能性が高いです。」
「え、、そんな。」
私を育ててくれたお父さんが世界に1人がなる難病になっただなんて、、泣
「お父さーん泣」
「な、に?」
「何で喋れなくなるの!泣」
「わ、か、ら、な、い」
「手術すれば治る確率は0パーでは無いですけど明らかに成功しなさそうですね。」
「1回やってください。手術を」
「成功しなくてもいいんですか?」
「はい。もしちょっとだけ喋れたら私はそれで充分なんです!お願いします」
「い、い、い、よ。」
「お父さん泣ありがとう」
「じゃあ今日は入院で来週の月曜日に手術を行います。」
「わかりました。帰りますね」
家にて
「あれ?何これ」
ある一通の手紙があった。
↑結衣へ
↑ごめんな。結衣、俺喋れなくなる。よく分↑からないけど夢の中でそう告げられたんだ
↑。本当にごめんな。
↑お父さんより
「、、泣」
涙が1粒垂れた。次にボロボロ雨のように垂れた。
「お父、さん、、泣」
「私は絶対成功するって願ってるからね。」
「成功したらいっぱい喋ろうね。」
その時・・・
ピンポーン!!!
「ん?誰だ?」
玄関にて
「あ、エマ!やっほ!」
「やほ!今日遊ばない?」
「ごめんね。今日はちょっと用事があって。今日は遊べない。」
「そっか。こっちも誘ってごめんね」
「うん!バイバイ」
「バイバイー!」
自分の部屋にて
「あぁもうダメだ、、」
「お父さんがいないとダメだ。」
「来週までずっと1人じゃん、、、」
「もうこの事を忘れよう。忘れる為に寝るか。」
「おやすみなさーい。」
2時間後・・・
「うわぁ、結構寝たなー。」
「勉強しなきゃ。」
「今日は?数学と社会ね。」
「(⊃•̀ω•́)⊃✎カキカキカキ」
1時間後・・・
「よし!終わったー」
「何しようかな、」
「暇だなー。」
その時1件のLINEが来た。
「あ、祐介からじゃん。」
↑今日遊べる?遊べたら連絡ちょ↑
「遊ぶか。暇だし」
↑いいよ、あそぼー↑
↑じゃあ公園で待ち合わせな↑
「行ってきマース」
公園にて
「お、来たか。」
「来たよ、またせた」
「ちょっと言いたいことがあって、、」
「またぁ?笑」
「まぁ聞いてよ。」
「うん。」
「今日さ、俺の母ちゃんが事故で死んだんだ、、泣」
「え?」
祐介のお母さんが死んだ、、しかも事故で!?私のお母さんと同じ死に方してる、、
「泣だからお前の母ちゃんとも仲良しだったから伝えに来たんだ。」
「そうなんだ、、」
私のお母さんはとっくに死んでる。確か私が3歳ぐらいの時かな、?
「今日、死んだの?」
「うん。」
「母ちゃんの唐揚げ。もう1回食べてぇ。泣」
私のお母さんもよく唐揚げを作ってたな。
「私も今日お父さんと病院に行ったの。お父さん、難病になって、凄く悲しかった。」
「俺の、お父さんも喋れないよ。病気で」
何か祐介と全部同じじゃない?お母さんのことも。お父さんのことも。
終わり