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圭介は逮捕された。
だが、彼が語る“妹”の存在は、完全には否定できなかった。
現場の証拠は消され、DNAも曖昧。
俺は報告書にこう記した。
「本件の真犯人は未確定。
被疑者・白石圭介の精神異常を装った何者か、または同一人物の乖離人格の可能性。
白石美咲という存在が実在した証拠は未だ発見されず」
そして、最後に自分の名前をサインした。
吉岡修司 2026年3月12日。
その夜、自宅のポストに一通の封筒が届いた。
中には、一枚の写真。
――カフェの前に立つ、吉岡と“美咲”。
笑顔で肩を並べている。
撮影日付は、昨日。