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フレイの思惑は艦内の悲しみのアラートとなりルナツーへの出発を開戦の合図と共に第一次G大戦へと勃発する!ストライク出撃、キラはコックピットにてトリィを操縦席の隣に乗せ宇宙の詩を馳せる。
「アークエンジェル航路確認、バックパック補填満了。以後待機します」
マリュー大尉の無線機が彼の精悍な眼差しを見守る。
「キラ君大丈夫?メビウスゼロと機銃で全面的にフォローするわ。お願い」
ムウがクルーゼの気を感じる。ルナツーの微かな小惑星がレーダーに照射した刹那、ジンが迫る!!コスモ・ゾーンの初陣はC.E.70の正史に刻まれる人間の汚点となり血のバレンタインの悲劇の二の舞となる。
「キラ!無重力空間じゃ中立国と勝手が違うんだ……分かってるか?」
手引き書のページを捲り無線と会話するモニター越しにジンの敵機が逆光でライフルを掲げる!レバーのスティックを握り締め少年は英雄になった!!
「ビームライフル、もってくれ!」
メビウスゼロとの共同戦線が宙の片隅で小ムサイの応答を待つ。クルーゼが合図を送る。
「出せ」
「ザフト万歳!ザフト万歳!」
「後方から援護する!Gの重圧に耐えろ!」
「はい!」
うたわれる者。ヘリオポリスの残骸がキラの背中を押す。レクイエムを歌い戦場の闘志が瞬く間に真黒な空間を支配する一刻が悠遠に叫び合う!!
「ソードストライクに換装しろ!弾切れは絶望だ」
「ミリアリア、帰還する!」
艦内は一端の軍の大兵と年端の行かぬ子供達とのバトル・ファイトの接戦をたった一人で闘うキラの勇姿を見届けた、他意は無い!
「隙あり!」
ジンの頭部に散弾銃が激突した爆音の轟きが雷光の狼煙を上げる。敵は散った。
「アークエンジェル!打ち方用意!」
ルナツー前進!小ムサイのクルーゼ隊がアスランの溜め息に気付く。イザークがデュエルガンダムで準備しては言う。
「言うな。笑顔が人を明るくするんだ」
ディアッカとクルーゼが笑った。
「隊長!一生付いて行きますよ」
「我が最愛の息子達。仕事だ、敵はルナツーの支援物資の補給が目的……狙い撃て」
エビナがブリッツガンダムのステルス迷彩のスイッチを押した。
「了解!全ては夢想の楽園の扉の為だけの命!」
ハッチ解放。ブリーディングのストライク奪取作戦は連合の尻拭いの汚名返上と相重なり星空に浮かぶ。アスランがスマホをコックピットに装着した。画像と気が100%視野に映える。
「オールドタイプ(古き地球人)に教えてやれ。ザフトの神の怒りを」
バトル・ファイトの鐘が高鳴る!!戦旗を翻す追風なら我々軍人の大志の果てまで捧げようこの旅路!クルーゼは指を鳴らした。道化の仮面は表裏一体、C.E.の闇の胎動を刻め……
「怖ろしい程静かだな。ムサイの暗号コード解読、異常無し!」
「正念場ね。ルナツーゲートに連絡を!ムウ少佐」
「了解、民間人を降ろす時だ。キラ・ヤマト、持ち堪えろよ!ご褒美なら目の前だ」
制服を着たトールとフレイがストライクのMSに激情する。キラ……フレイが祈る。
「もうすぐですね。これが戰い」
少年!全てを察しろ……父親が背中を押す。クルーゼ隊のお出迎えだった!イザークが叫ぶ。
「一匹狼め!孤独死に怯えるがいい」
「敵襲だ!左翼被弾!」
バスターランチャーの照準を合わせGが跳ぶ……
「大尉!一機では持ちません、救援乞います!」
アスランが無線の声に感情を殺す。
「キラなのか?投降しろ」
「イージス!僕は連合軍のパイロットだ、ストライクは渡さない!」
エビナが画面に文章を打ち込み激昂する!
「友達か……私がとうの昔に捨てた言葉だ、アスラン。お前が決めろ」
「お前を撃ちたくない。これはエゴだ。優しい日常へ還れ」
キラがソードストライカーを掲げる……一騎打ち。
「ナチュラルは底辺。進化人のサンドバッグに過ぎん」
ディアッカとイザークがメビウスゼロと責ぎ合う!危機迫る時。
「戦いを止めろ。私はオーブ首脳国連合の娘、カガリ・ユラ・アスハだ。停戦協定を設けたい……繰り返す」
ルナツーから発信された言葉が戦況を大きく揺るがす事になるまでキラは心を深く傷付けた。