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山の中の寺は寒くなって来た。しかし幻覚寺は夜まで暖を入れない。「これが一番イイのよ。あたしも来た時には随分寒いと思ったけど、寒いほうが暑いより仕事がはかどるしね。」亜漕や金隠氏は一向に寒そうで無かった。アルバイトは皆、3枚重ねで着ていた。「あたし、毛布が欲しいわ。こんな寒いの始めて。」と古田さんが不満そうに言った。彼女は夜の仕事で、寒さ知らずなのだろう。いいところにクレオパトラが来た。ネコで暖を取るつもりで有る。「おいで、おいで…」ネコ撫で声を出したが無視された。(チェっ、かわいげの無い)震えつつも、囲炉裏にくべる薪割りを頼まれた。(全く、オンナにやらせるかね…)ノロノロやっていると「ああもうもっとスピード上げて!」と亜漕が窓から顔を出した。