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理由:繰り返し書くと書く側も大変だし、見る側もめんどくさいと思われるため

1名脱落



──────iemn視点──────

秘書兼狂人──────upprnから神からの伝言を預かる。

こいつらを殺せ、upprnの筆跡でメモ程度に残されている。マッドメイトのくせしてこいつは主人であるインポスターに敬語を使わない。

しかし、あいつのおかげで俺たちはクルーから正体がバレていない。あいつが得意なのは議論操作や、ラインのつなぎ方、情報の誘導である。非常に口達者であり、インポスターの俺から見てもその誘導は見事なものだ。

普段はクルー側におもむき、クルーに混沌をもたらす。クルー側からすれば溜まったものじゃないだろう。しかし、我々からすれば口元のニヤけが止まらない。

と、私情を挟むのは終わりにしておこう。

俺はupprnから受け取ったメモを貰う。今日、こいつらを殺せば俺の仕事は終わりだ。さっさと終わらせてさっさと帰ろう。


処罰するものは何十人もいたが、所詮は無職のクルーなわけで殺すのはたやすかった。そもそも普通の銃やナイフは効かないのだ。そんなことも知らず振り回す猿共は見ていて滑稽であり、少し面白かった。わざわざ能力を使う必要もなかった。なんて強者ぶったことを思う。

メモに線を引いて殺したヤツらの顔と名前を消していく。これで全員か、なんて思っていたらまだ2人残っている。


まとまってくれとけば楽なのに、なんて文句を言いながら殺したやつの上半身が弾け飛ぶ。赤い血飛沫を上げ、手持ち花火にしては大きく、打ち上げ花火には小さい花火が打ち上がった。



この二人はまだ若く、美味しそうに見える。金髪で青色の瞳が綺麗な、…外国人だろうか、イケメンと、それの妹と書いてあるピンク髪の赤色の瞳をした美少女だ。

この兄妹揃って顔面偏差値がたけえな、なんて文句を言いながらそいつらのもとへ歩を進める。



上空から飛んでみていればそれらしきふたりが裏通りに立たずんている。夜に人気がないところを歩くのは危ないだろう。インポスターと出くわす可能性があるのに。


と思いつつ俺は緩やかに下降する。2人の目の前に降り経てばその状況に驚く。まず二人はまともな服を着ていなかった。服はボロボロになっており、なけなしの毛布でこの寒さを防いでいるようだ。体には殴られたあとや、出血の後、打撲などの怪我が様々なところで見つかった。

周りにあるのは小さな小さなパンの欠片が明日の分、と言わんばかりに強く、握っていた。まだ幼い子供で、はっきり言って強くも無さそうだ。そんなヤツらを殺すのは気が引けるが、仕事は仕事なのだ。そう思い、俺はピンク髪の子に触れる。そうすれば、ピンク髪の子はビクッと驚いて俺の方を見る。なにか喋ろうとしているが恐怖で声が出ないらしい。そのまま喋らないまま金髪の子を起こす。

眠気まなこな金髪の子は俺を見るやいな目を大きく開く。しかし、その瞬間怒号、と言ってもいいほどの大きな声でピンク髪の子をベント方面に突き飛ばす。


「逃げろッッッ!!!ひなッ!!!!」


その音割れするほどの大きな声でピンク髪の子に逃げろと言う。まるで俺が化け物みたいじゃないか、なんて少し文句を言いたくなるが、美しい兄妹の絆の間に割って入るのはさすがにやめときたく、黙っておく。

ひな、と呼ばれた子は涙ぐみながらベントに入っていく。…なるほど。役職持ちか、なんてえらく冷静に判断する。


ドチャッ


俺の耳にキル音が届く。どうやらベントの中で移動中に死んだらしい。証拠隠滅ができてよかった、なんて金髪の子を無視しながら思う。

金髪の子は銃とナイフを持ち、敵対行動を見せる。

真剣な様子が少し面白くて、笑みをこぼす。そんな俺に金髪の子はいらだちを隠せていなかった。


「何が面白いッ!!俺たちを蹂躙して楽しいかよッッ!!!」


金髪の子は怒りに満ち溢れた顔でそう訴えてくる。俺たちは神からの命令を実行したに過ぎないのに、彼らは下っ端であるインポスターに怒りをぶちまける。負け犬の遠吠えとはこういうことだろう。実に哀れで、しかし非常に興味深い。

少し、イタズラをしてやろう。


「んー楽しいに決まってんだろッw?お前ら悪口とか言ったことないw?」

「…はッ?」


訳が分からない、とばかりに困惑するが、その瞳はなお、俺を捉えたままだ。無駄に冷静な姿はどうせ無駄なのに運命から足掻いている、そんな姿に微笑ましく思う。まるでペットを見ているような、そんな気分だ。

そんなペットくんに俺は優しく、丁寧に教えてあげる。


「ふーんッないのw?悪口ってさ、怖いよね〜w言ったやつは忘れるくせに、言われたやつは一生鋭く突き刺さる。…怖いよねぇ〜wインポスターは仲間同士でそんな事しないよ?」

「…ッ人間は時に間違える生き物だッ!!1回の失敗についてグチグチ言及するお前らの方がよっぽど醜悪だッッ!!!」


彼は怒りに見た顔で怒鳴るように叫び散らかす。よく吠えるやつだ、なんて客観視する。しかし、死に直面したペットがここまで吠えることに驚く。ますます面白い。


「いや〜w言葉で人を殺す奴らに言われたくないよッwでもお前面白いな〜お前の命は俺が握ってんのに…w作戦かなにかかな?」


そんなことを問えば彼は押し黙る。どうやら図星だったようでバレないようにしているのか分からないが、顔が渋っていることかバレバレである。なら、ここでとどめを刺そう。


「あー言い忘れてたけど、君の妹、死んだよ?」



「…は?」


ペットくんは武器を取り落とし、そのままつられるように膝から崩れ落ちる。涙すらも出ないようでその顔は先程までの怒りではなく、絶望に満ち溢れていた。

その顔が最ッ高に歪んでいて俺の性癖にぶっ刺さっている。ここで、さらに面白いことを思いつく。


「ふふっピンク髪ちゃんの子のところ送ってあげようか?」


俺の悪魔の囁きにペットは興味を示す。先程までの睨みつけていた瞳には力がなく、瞳はにごり切っていた。口元は諦めた笑みを浮かべ、こくりと頷く。

俺はナイフを握り、とどめを刺そうとする。

その瞬間、彼の諦めの笑みは勝者の笑みへと変わる。一瞬で落ちているナイフを拾い上げ、突っ込む俺にナイフを突き立てる。この状況下でそこまで考えついたのは素直に尊敬に値する。しかし、武器が悪かった。

俺の体はナイフが突き刺さっても出血すらしないし、痛みすらない。そのまま俺はペットくんの首筋を噛む。しかし、血を吸うのではなく、逆に血を与える。


「なぁんで…ぇ…?効いて…ッなッ…!」


途切れ途切れで悲痛な声が聞こえる。どうやらナイフが効かない俺に驚いているようだが、驚きたいのは俺の方だ。


「逆に効くと思ってたんですか?我々侵略者に」


その言葉にペットくんは絶望したような表情をうかべる。しかし、俺は彼が気に入ったのだ。死なせはしない。それに、妹が死んで絶望する時間があまりにも短すぎる。俺が死ぬまで一生悔いてもらおう。


「…よろしく、我が眷属よ。」

「…仰せのままに」


彼の瞳には青色から赤色へとグラデーションを描くように変わる。歯は通常の歯から八重歯へと変わり、牙へと変わる。

顔には憎しみで表情を歪ませながらも、血の契約により無理に従われされている。その顔がたまらない。強いて言うならば、妹が死ぬ瞬間を見せてやりたかった。


「その顔さいッッこうッ♡」


様々な感情で歪ませたその表情は最高で、ずっと眺めていたい。そう思うほどだ。

しかし、勝手に眷属にして怒られるかもしれない、なんて後のことを考えると少し面倒くさい。まあ、それは未来の俺に託そう。

とりあえず相方であるめめさんに知らせよう、そう思い、血まみれのベントへと飛び込む。

眷属は引きながらもそのベントへと飛び込む。

…妹の死体があることを知らず。あえてその通り道を通れば、眷属は口元を隠す。目は大きく見開かれ、信じられないとばかりに足を止める。顔は青ざめ、現実を受止めきれていないのか、動きが完全に止まる。ここで、俺はトドメを刺す。


「死体なんか見てないで早く足動かしてください。さっさと行きますよ」


「まって…ください。せめて、せめて…持ち帰らせてください…ッ!!大事な…ッ大事な妹なんです…ッ」


声は支離滅裂で高い頻度でしゃくりあげている。眷属は、狭いベントの中で冷たくなった妹を抱き抱える。死体を見てもなお現実を受け止めきれないらしく、乾いた笑いを顔に貼り付けていた。


「まあいいけど…ベントの中は汚さないでね?」

「ッ…分かり…ました…ッッ」


眷属の表情は顔に暗がりが出ていて見ることは出来なかった。非常に残念だ。わざわざ死体が見える場所から通ることによって眷属の絶望した顔が見れると思ったのに…まあ、嘆いてもしょうがないので俺は基地へと急ぐ。

その間も眷属はピンク髪の妹、という子を決して離さなかった。














ここで切ります!!はい!週一投稿とか言ったくせにサボった愚か者です!!変わりに約4000文字なので許してください…。

設定メモあげていきますかね。

今回は柊南ひなさんです!


名前:柊南 ひな(ひいな ひな)

性別:女性

年齢:13歳

役職:エンジニア(クルー陣営で、自由にベントに入ることが出来る。)

特徴&過去:ピンク髪で赤色の瞳の子。可愛らしい容姿とはうらはらに家がなく貧乏生活を送っていた。ご飯のために盗みを働くなどしていたり、兄が危険な仕事に就いていることは知っていたが、何かは知らなかった。兄からは、最近殺人鬼が多いと聞いていて、それと同時にベント、と呼ばれるものができた。試しに使おうとすると、兄は使えないが自分は使えることを知った。それを盗みに活用した。いざとなったら助けを呼びに行く担当だったが、時間差キルによってベント内で死亡。最後の最後まで兄を思っていた。



これから1話ごとにこういうメモ系をのこしておきます!!

それでは!おつはる〜

この作品はいかがでしたか?

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