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「失礼します、お父様なんの用でしょうか」
なんで呼ばれた、何かしたっけ…心当たりがありすぎる
「ニーナ、お前に婚約の話が来ている」
「そうですか」
「…お相手なんだがアンダルーバ家のカイラ・ノール・アンダルーバだ」
「はぁ…」
oh…攻略対象、そういやいたな〜
すると、扉をノックする音が
「失礼します、ハバード侯爵様」
「来たか」
待って来てるとか聞いてない!
「こちら、私の娘のニーナだ」
「ニーナ・ウウェルエスです」
「カイラ・ノール・アンダルーバです」
嫌がらせして婚約破棄してやるフッフッフッフー
なーんで、お茶する事に…
当たり前のように使用人いないし私何かしたっけ?
「二人きりにしてどういうつもりなんだ」
「私の方が聞きたいくらいですわハァー」
楽だから良いけど
「先に言っておく、俺は既に愛した者が居る」
「あら?奇遇ですわね、私もです」
営業スマイル万歳
「どの様な、お方なのですか?」
「ヤンキー、そのくせモデルしてる」
「ヤンキー?モデル?」
ええ?なんでここで前世の私が出て来るの?意味不明すぎて煙出るわよ!
「…いや、気にしなくて良い、お前は?」
クソガキ
「そうですわね、とても家族思いで青みがかった髪がとても素敵な方ですわね」
「真莉ちゃん?」
「え?」
「い、樹くん?」
頷く
え、ウケる
「はぁ〜、どんだけ面倒い奴と婚約するかと思ったら真莉ちゃんかよ」
「なんで残念がるのよ」
「遊んでやろうと思ってたのに残念」
「私だって同じよ!」
「…フフフ」
「アハハ」
「で?ここはどんな世界なんだ」
「なぜ私に聞くのよ」
「俺より詳しいだろ」
「そうだけど…」
「ほら早く」
「はぁ、ここは乙女ゲーム『星を占う聖女はここに』の世界」
「私は、主人公の悪役で、あんたは攻略対象」
「…は?」
「主人公は私の妹、ラーナ、アルビノの女の子」
「興味無、成人したら駆け落ちでもするか?」
「もっと簡単なことがあるわ」
「なんだよ」
「それは…」
「それは…?」
「第二王子にある国外追放エンド!それしか無い!」
「それは、お前だけが追放なのか?」
「そう!」
「俺はどうする!」
「一緒に主人公を虐める!そうすれば一緒に国外追放!」
「真莉ちゃん…天才か?」
「そうかも知れない…フフフ」
「ハハハ」
二人で不気味な笑い声をあげる
「そうとなれば!我儘悪役令嬢として頑張るわよ!」
「ならば婚約者としてあなたのサポートを全力で」
膝をつき、手の甲にキスをする
「あら?なかなか様になってるじゃない」
「お褒めに預かり光栄です」
とても嬉しそうに微笑む
「なぜ、彼女と一緒に…」
遠くから不穏な人影が…