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「すいちゃーんみこもう寝ちゃうよ??」
急にみこちに声をかけられて驚いてスマホを落とす。
「わっ、びっくりしたー」
「えごめんそんなに?」
今のはだれも悪くないし責めるのもな、と思い話をもどす。
「みこちもうねるの?」
今みこめっとでお仕事に来ている。
寝るだけだし、と言うことで同じホテルの同じお部屋で寝ることになった。
「うん、明日もはやいし、すいちゃんは?」
「んー、すいちゃんも寝ようかな」
「おっけーい、じゃ電気消しちゃうからお布団先いってて」
「ありがとう」
そう言われたから先にお布団に入る。
ぱちっと電気が消えて数秒後、みこちが隣のベットにはいる。
スマホを眺めてたけどねむくなってとじる。
目を瞑ってると寝れなかったのかみこちが声をかけてきた。
「すいちゃーん、ねむい?」
「うん、ねむい」
「みこ、ねむくないんだけど」
「そうなんだ、でもすいちゃんねむいんだよね」
「えー」
「ASMRでも聞いたら?」
「イヤホンとりにいくのだるい」
「わがままだな、すいちゃんの貸したるから」
「えーありがと、やさしいじゃん」
そういいながらわたしからイヤホンを受けとると、スマホを開いてASMRを聞き始めた。
なんだけどみこちって子は…
イヤホンをスマホに繋げれてないんだよな
ぜんぶ聞こえちゃってんだよ
なんで気づかないかな、逆にすごいと思う
聞こえてるなら初めから注意すればってはなしなんだけど、もう眠くて声上げるのすら極力したくなかったからできればこのまま寝たい
しかも何を聞いてるかって、おかゆのASMR。
わたしはおかゆとお付き合いをしている。
ホロライブという場所で出会い、おかゆの方から勇気を出して告白してくれた。
おかゆのASMRは普段聴いたことなかったけど結構濃厚なんだ…
なんかやだな
しかもこの動画はどうやらおかゆがわからせる側、要は攻め側らしい。いや!おかゆはわからせられる側でしょ?わたしの前ではそんな強気にでれないくせに、まあそんなところもかわいい
〜〜〜〜〜〜〜〜
彼女の健全じゃないASMRをひたすら聞かされそろそろ我慢の限界に近づいてきたところでやっとみこちに声をかけた
「ねえみこち、今更なんだけどイヤホンとスマホ繋げれてないよ」
「…」
みこちからの返事はない。寝ちゃったらしい。
かと言ってわざわざベットから出るなんてそんなことはしたくない。めんどくさすぎる。
しかたないから寝るまでだまって聞き続けることにした。
まあ、おかゆの声を聞きたかったってのも、正直な気持ち。
なんとか寝れたみたいで気づけば朝だった。
「すいちゃんイヤホンありがと、昨日はよくねれた?」
「うん、まあね」
ほんとはだれかさんのせいで全然寝れてなかったけどね
「てかこれ壊れてるの?音小さかったよ?」
「そうかな、まぁ古いしね買い換えようかな」
「そうしな」
イヤホンとスマホ繋げれてなかっただけだよ!と内心思いながら、なんだかおもしろいのでそのまま言わなかった。
無事にお仕事がおわり、その日の夜には家に帰れた。
今日はおかゆに会う予定はなかったけど、あのASMRを聞かされて会いたくならないわけもなく、気づけばおかゆに連絡していた。
“ おかゆ今からそっち行ってもいい? “
” おとまり?いいよーーー “
快く受け入れてくれるんるんで支度をする。
決して近くはないおかゆの家。
合鍵は持ってるけどインターホンをならす
「あがっておいで」
「おじゃましまーす」
「いらっしゃい、いきなりだったねどうしたの?」
昨日彼女の健全じゃないASMRを一晩聴かせられたんだ、本人を前にして昂った気持ちが押されられなかった。
ソファにおかゆを押し倒す
「わ、なに?!」
ちゅ
「ん、っーーーー」
おかゆは初めこそ抵抗したものの、次第に力が入らなくなったのか抵抗しなくなっていった。
「ぷはっ、はぁ…っ、」
「ふふ、かわいい」
「すい…どうしたの、」
「わたし聞いちゃったんだよね、おかゆのASMR」
「え?!聞かないでっていったじゃん…」
「まあ、いろいろあったんだよ、聞きたくて聞いたわけじゃないからゆるしてよ。」
「ねえ、やだ、わすれてそれ、」
「わすれない」
「ねえほんとにやだ」
「でもさ、おかゆが攻めなのは解釈不一致だったなぁ」
「…やだ」
「わたしの前ではなかされてばっかの子猫ちゃんなのに」
「っ?!」
おかゆはわかりやすく照れるように顔を手で隠した。
「おかゆ、かくさないでよ」
「うるさい」
「わたしになかされてばっかのおかゆがすきだよ」
「っ、やめて…」
「照れてるの?」
「う、うるさい」
だいすきなおかゆの顔をどうしてもみたくておかゆの手を掴んで固定するようにソファに押し付けた。
「かわいいよ、おかゆ」
「やだはずかしいよぉ…」
「はずかしいね、でもとってもかわいいよ」
「ほんとにむり、ねえはなしてよ」
顔を赤くして懇願してくるがかわいいので離さない。
「さっきの続きしてもいい?」
「…きくなぁ!」
「ありがとう、かわいいねだいすきだよおかゆ」