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文久時代 (1863年) 2月
近藤勇 土方歳三 沖田総司 藤堂平助 山南敬助 永倉新八 井上源三郎 原田左之助
の8名が京都へ向かった。それから1週間2週間と時の流れは早かった。私とお初は試衛館に残りゆっくり過ごす事にした。今頃どうしてるかな。皆元気にしてるかな。庭と玄関先の掃除が終わり、ゆっくり縁側でお茶を飲んでいると、お初がお茶を持って隣に来た。
「はるちゃん。はるちゃんは総司君が好きなの?」
「え?いや、幼馴染だけど。どうして?」
「私、実は平助君が好きで、でも平助君は、はるちゃんが好きみたいなの。」
「平助は、いつも揶揄ってるだけ」
「そうなの?」
「そうだよ!!」
「それじゃ、応援してくれる?」
「当たり前じゃん!応援するよ!」
と話しながら縁側で横になった。
いつのまにか寝てしまい夢を見ていた。
(留樹弥!!おいで!!)
(おと….ん…)
よちよち歩く子供とお父さんと微かに呼ばれている男の人。
誰だかわからない。でも、どこかで見た事があるような無いような。
それからどれぐらい経っただろうか。彼らは”新撰組”とゆう名の組名が付き、勇は局長になり、歳三は副局長になり、山南さんは総長になり、総司は一番隊組長になり、平助は八番隊組長になった。と報告が入り、それに続き、京都に向かった皆が江戸へ戻ると情報が入った。私は待ち遠しかった。そろそろかなと思い玄関先で待っていた。すると足音が聞こえた。
「無事でよかった!おかえりなさい」
「遥!」
「遥ちゃん!」
「遥さん!」
お初を呼び、片付けと夕餉の支度を急いでした。
「お初。今日、平助に気持ち伝えたら?いつまた出るかわからないよ?元々は江戸へ戻って来なかったみたい。私とお初に会いに戻って来たらしい。すぐここを出ると思う。今のうちだよ?」
「うん!そうする!」
夕餉を運び終えた後、総司が私の腕を引いた。
「遥、ちょっといきたいところがあって。」
「いいよ」