※ こちらはテノコン2023に参加させて頂きました
オリジナル小説なのでご注意下さい。
どうぞ!
「 何だか似てるね、私達 」
────────
─────
───
それから44日たった__
沙「あははっ、最後は君だけに
なっちゃったね 」
いじめっ子さん
沙 「 ニコッ 」
ぶ「 い、嫌だッ… 」
沙 「 嫌だ?ふふっ、大丈夫だよ。
貴方以外空で待ってるんだよ? 」
そう言って私は上に指をさした。
ぶ「 ふざけないでよッ!! 」
ぶ 「 死んだのはあんたが勝手にした事じゃない!! 」
ぶ 「 わたしはッ、わたしは知らないわよッ!! 」
沙 「 …知らない? はははっ、貴方がそれを言うとはねぇ… 」
沙 「 みんな言ってたよ 」
紗 「 ごめんなさいッ…許して… 何でもするから… 」
桐 「 俺は何もしてねぇよ!!知らない!!
彼奴ら2人が始めた事だろッ…!! 」
俺は関係ない!!
沙「 ってね。 」
無 「 だ、だから何よっ…!! 」
沙 「 自分はいじめてない…? ごめんなさい…? 」
沙 「 ふっっざけんな 」
沙 「 こっちはお前らに無視されて、それだけでも辛かったんだよ。 」
沙 「 何がごめんなさい、許してだよ。
お前らがした事、私は一生忘れない。」
沙 「 忘れないんじゃない、忘れられないんだよ… 」
沙 「 あんたらはさ、してる側だろッ… こっちはなぁ…されてる側なんだよッ… 」
沙 「 お前に殴られ蹴られで…私だって…みんなに認められたかった…ポロッ学校楽しく行きたかった…修学旅行も…友達と寝たり、お土産とか買いたかった…ポロッ 」
全部はおめぇらのせい何だよッ…!!!
沙 「 こんっの糞どもがッッ!!!! 」
無 「 … 」
沙 「 あぁ…やっと言えたわ… 」
沙 「 お前と彼奴を殺す時はこう言ってやって殺すって決めたんだよ 」
沙 「 って事だから、」
お前は地獄で泣いとけよ
さよなら
綺 「 沙羅…? 」
えっ…?
綺 「 本当に沙羅なのか…? 」
何でここに居るの…?
無 「 い、今の内に逃げよッ… 」
ダッ
綺 「 えっと、今のは… 」
綺 「 何があった? …その包丁は? 」
沙 「 …ごめんなさいポロッ 」
沙 「 ごめんなさいポロッ 」
綺 「 …1回落ち着こうか 」
数分後ーー
綺 「 どう…? 」
綺 「 落ち着いたか…? 」
沙 「 うんっ、ありがとう… 」
綺 「 えっと…それで、何があったんだ…? 」
沙 「 … 」
綺 「 ゆっくりで良いからな。 」
沙 「 …私さ、 」
過去ーーー
昔から、私は貧乏で
父 「 ただいま〜 」
母 「 …おかえりアナタ。 」
父 「 はぁ…疲れた… おい、沙羅。
お前一発殴らせろ 」
沙 「 は…はい…ッ 」
ドコッバコッゴンッ
沙 「 い”ッッ… ポロッ 」
お父さんが帰ってきては毎日殴られる日々だった
母 「 アナタッ、もう辞めてッ… 」
父 「 あ”ぁん?お前も殴られてぇのか!? 」
母 「 ひぃ… 」
父 「 チッ 今日はこんくらいにして寝る 」
だけど、お母さんは私の味方だった
母 「 ごめんね…ごめんね…ポロッ 」
母 「 守れなくてごめんね…ポロッ 」
沙 「 大丈夫だよニコッお母さんニコッ 」
この事から、私は虐められてた
ガラガラッ
バッシャーンッ
沙 「 … 」
ポタ…ポタッ
ク「 ぷぷぷッ…w 」
も 「 それ、アンタが拭いてねw 」
沙 「 はいッ… 」
水をかけられたり、
沙 「 … 」
ク 「 クスクスッ…w 」
机に悪口を書かれたりしていた
その事から私は家に帰っては毎日泣いていた
沙 「 グズッ…ヴヴッ…ポロッ 」
綺 「 そんな事があったんだな… 」
ごめんッッ
バッ
…!?
綺 「 気ずけなくてごめんなッ…ポロッ 」
綺 「 泣いて良いんだぞ…ッ ポロッ 」
直人からハグをされるのは小学生以来だった。
懐かしさと、辛さが2つ合わさって
沙 「 う”わ”ぁぁぁぁん”ッッ 」
沙 「 あ”ぁ”…う”ぁぁぁん”ッ…ぐずッ… 」
それからいっぱい泣いて、
気づけば夕方だった。
その時__
綺 「 なぁさ、俺。 」
綺 「 お前が好きだ。 」
沙 「 えっ 」
綺 「 だからさ、一緒に天国に行こうぜニコッ 」
綺 「 好きな人とは一緒に天国に行きたいしなニッ 」
沙 「 …ふふっ、でも私幽霊だよ? 」
綺 「 あっ、そっか…う〜ん… 」
綺 「 じゃあ…沙羅、お前が俺の背中押してくれ 」
沙 「 えっ、良いの? 」
綺 「 ああ 」
沙 「 …じゃあ、分かった 」
屋上ーーーーー
沙 「 …じゃあ押すよ? 」
綺 「 おう…! 」
トンッ
綺 「 さよなら世界 」
ドンッ
沙 「 えっ…? 」
「 何だか似てるね、私達 」
𝑒𝑛𝑑𓂃