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このアパートで気になる人がいる。
いつもゴミ出しのタイミングが同じで、会う度に挨拶をしていたら、天気の話など少しずつ挨拶以外の会話もするようになった。
結婚してはいるが、まだ子供はいないというその奥さんはとても若く、かわいいとさえ言える容姿で、何よりいつも薄着なのが印象的だ。
大体いつもタンクトップやノースリーブのTシャツに短パンで、おそらくブラもしていないんじゃないか、と思う。
特別、時間を意識していないが、かなりの確率で会っている、と言えるだろう。
そんなことを1人考えながら、今日もゴミを出しに行くためにサンダルを履く。
玄関を開けて外へ出ると「がちゃっ」と上の階からもドアを開ける音が聞こえる。
きっと…と思いながら、ゆっくりとした足取りでゴミ捨て場に向かう。
うちは一階なのでゴミ捨て場はすぐだ。
大きな鉄の網の中にゴミ袋を入れると
「おはようございます❗」と元気に声を掛けられた。
「おはようございます」挨拶を返す。
今日は白い大きめのランニングシャツに水色のミニスカートか。…多分ブラはしていない…かな?
「暖かくなってきましたね」話しかけてみる。
「そうですね!だんだんと日中暖かくなってきたんで最近は午前中からお昼寝しちゃうんです」と照れたように笑う。
ふぅん…「今日はお休みの日ですか?」
「あっ私、働いてないんです。専業主婦です!」
得意気な顔をしている。
「そうなんですね。家事だけだと暇じゃないですか?」
「ですね~だからお昼寝(笑) 専業主婦の特権です」
「いいですね~」しみじみ言ってしまった。
「今日は?お仕事お休みですか?」
「えぇはい。あ、仕事してますよ。よくゴミ捨てでお会いしますが、自分は店舗勤務なので遅番の日は昼くらいに出勤てことがよくあるんです」
「あはは、遅めの朝に会うこともけっこうあったんで、実はもしかしたら主夫さんかもって思ってました」
「近所でもそう思われてなければいいな、と思ってます」頭をかく。
「そうだ!今日って何か予定はありますか?」デートとか…と続く
?なんでだ?
「いえ…今日はテレビでも見てゴロゴロするのが予定…というか予想です」
「あはは、それじゃその予想ははずして、ちょっとうちに来ませんか?お茶でもいかがです?」
お招き頂いた…?いいのか 「はいぜひ!」な?
頭で考えているうちに口が勝手に答えていた。
奥さんは満足そうに頷くと、今から10分後におうちを訪ねる、という段取りになった。
おじぎをすると二階への階段を跳ねるように上がっていった。
え?なにこれ?夢でも見ているのか?
あんなに若くてかわいい奥さんとお茶する日が来るなんて思ってもみなかった…
とりあえず頬をつねりながら自分の部屋に向かう。…痛い。夢じゃない。
コメント
4件
なんだとぉ?!最近まで若年齢層の小説から人妻にシフトチェンジだとぉ?!意外ッ!けど気になるッ!