前回のあらすじ前回見てくださ!!!!
手毬「というか…今日はもう夜も遅い。今日は帰ろうぜ。」
アル「わたメルを見つけるまでは帰れん。早くミスティックというやつの元に連れて行ってくれ、頼む!」
手毬「ミスティックちゃんはさすがにもう寝てるわ!今日は帰るぞ。セーフティ国から妖春国どうやってきたんだ?」
アル「…ぁー…」
別世界から来ました!なんて馬鹿なこと言えねえよなぁ…精神弱いやつそんなこと聞いたら狂うしよ。レナードもおかしくなったからな。
アル「…俺方向音痴だから…勘でたどり着いたらここ来た…」
手毬「はぁ!?!!ぉ、おまマジ!?それはもう逆にすげーぞ!?!」
アル「はははだろだろ〜…ってな訳で俺家忘れたんだよお…」
手毬「…庵くん以上のアホ初めて見たわ」
そう言ってポケットからスマホを取り出し文字を打つ。アルが何度かミスティックに会わせろと言うが手毬が軽く聞き流す。
手毬「…よぉし。おい、俺ん家行くぞ」
アル「…は?」
手毬「俺ん家で今日は寝泊まりしろ。家忘れたんだろ?」
アル「…あー、ハイ。ありがとうごさいます…」
イヤだな…俺バカ認定されたじゃねえか。これも全てわたメルのせいだ!そうだ!わたメル!帰ったらどつき回してやる!!あの猫耳剥いでやる!!
…そういえば
アル「お前人間なのになんで猫の真似してるんだ。」
わたメル「何故でしょうか!」
アル「知ら」
わたメル「ぶぶー不正解!明日出直してきてくださーーい!」
アル「は?」
わたメル「本当のこと話すとね…記憶力の悪い私でも覚えてる小さい頃の話なんだけど…昔魔族の襲撃の時に助けてくれた獣人間が居たの!その人、黒い猫耳に黒いしっぽしてたから!私も真似したんだよね」
アル「…ふーん」
わたメルがチビの頃…ああ、あの時のか。おれもあの時はラルクア様に命令されて魔族をぶっどばしにいったな。…わたメルの言う獣人間なんて見かけたこと無かったけどな。
アル「……」
わたメルは、そいつのこと運命の王子サマとか言ってたけど、今の危険なわたメルを助けに来ないやつのどこが運命の王子サマだか。それに比べたら俺は本物の王子様だな!
手毬「着いたぞ」
アル「…普通の小さい家だな。警察だから相当な金は貰ってるんじゃないのか?」
手毬「嫁と二人暮らしだからいいの。それに神社も近いし……嫁が近くに神社とかあと人があまりいないところがいいって言ってて…」
アル「嫁の言いなりか…?まるで犬だな」
手毬「犬じゃねーし!夫だし!!」
アル「うんうんそうだなそうだな」
手毬「マセガキだなお前……」
ガチャリという音が鳴って扉が開く。靴を揃えて部屋の中に1歩足を踏み入れる
アル「ご飯の匂いする」
手毬「あー…お前そういえば食うもんないよな。食うよな?」
アル「食う」
手毬「俺の嫁の飯すごい美味いんだぜ〜!ほんと天才でさあ…なんでも出来るんだよ!和食も洋食も……」
…この男、嫁の話になると凄くうるさいな。愛しいものとはそんな影響を及ぼすほどなのか?俺にはいないからよく分からないが。リビングに着くと台所で料理してる女の後ろ姿が見える。こちらに振り返ってオオデマリを見る途端笑顔が浮び上がる。うわこっち来た!
理天「あっ、おかえりなさ〜い!」
手毬「ただいまぁ〜!」
アル「……」
…ありゃポメラニアだな。よく調教されたポメラニア。嫁の方が主導権握ってるわ。
理天「君が手毬さんが言ってた子かな〜?私は理天です!よろしくね!」
ヒェッ……ターゲットにされねえかな、怖。癪に障る行動をしないよう控えておこ…
アル「…あ、アル・カーシェアです……」
理天「アルくんかぁ!可愛いお名前だねぇ」
…さっきまで、遠く離れていたからよく分からなかったけど…
アル「…1日よろしくお願いします……」
理天「はーい、こちらこそよろしくねー」
理天「じゃあ張り切ってご飯作っちゃうからねー!今日は唐揚げだよー」
アル「わ、っわーい。」
台所に戻っていく姿を確認してオオデマリの後ろに隠れる
あいつ……あいつ多分人間じゃない。何かまでは焦ってよく分からなかった。
アル「…オオデマリ……」
手毬「ん?」
手毬「緊張してんのか?大人ぶってたのガキみたいだなぁ〜笑」
アル「…オオデマリの部屋どこ……?今日たくさん歩いたからつかれちゃったよ…」
俺の必殺技、上目遣い甘え声!!
これすれば大抵の奴らは可愛いって思ってなんでも言うこと聞く。ラルクア様にも試した。なんでも言うこと聞いてくれた
手毬「ぉ、おぉ…?少し寝るか?」
アル「うん…ねる」
手毬「…」
ぁー……可愛い…子供欲しい……
手毬の自室に案内される。…まあ、普通の部屋って感じだな。暮らしやすそう。
アル「なあ」
手毬「ん?」
アル「オオデマリの嫁って、人間?」
手毬「?そうだけど」
アル「……じゃあ、なにかの神の加護を受けてるか?」
手毬「狐神の加護は受けてるって聞いたな」
…その狐の神の加護が強すぎるあまり人外と勘違いしてしまったのか。
まあ油断はしないでおこう。命取りになるかもしれん。わたメルを見つけるまでは死ぬ訳には行かない。
……ラルクア様、怒ってるだろうな…
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ラルクア「ほ、ほんとうにごめんなさい!!」
くろわた「…別にいい。アイツじゃ主犯にたどりつけない。」
琥観「にしても驚きです。魔法を一切使えない者が転送魔法を使えるとは」
くろわた「どうせ無理に扱ってるんだろ。体に負担が来て帰る前にお陀仏にならなきゃいいが。」
琥観「感動です」
くろわた「……お前、見た目に反する言動するよな」
琥観「そうでしょうか。それより、あの世界にいつ行くんですか?」
くろわた「…アルも戻さないといけないし。そろそろ行こうとは思っていたからいい機会ではあるけど」
くろわた「…明日行く」
ラルクア「無理はしないでくださいね…!!」
くろわた「分かってるよ。」
琥観「…本当に、わたメルさんをさらった人を殺すのですか?」
くろわた「大事な子を攫われたんだ。…絶対殺す」
くろわた「攫ったやつ以外は殺さない。」
琥観「そうですか…」
勢いよく扉が開く音が部屋術に響き渡る。一瞬にして静まり返った部屋に2人の悪魔が足を踏み入れる。
『何でもかんでも擬態する真似っ子ヤローから聞いたぞォ?』
黒い角が生えた黒髪の少女の隣に、白い角が生えた白髪の瓜二つの少女が立っていた。
何も一言発さず、誰が一番最初に反応するのかを楽しそうにニヤニヤしている。
くろわた「……誰だっけ?イチゴ?」
『ちがァーーうッ!!』
ヴァレリア「忘れたのか?ヴァレリアだよ!!イチゴは記憶消されてた時の名前!!」
クローム「…チッ。つまんねー。もっと面白いこと言えねーの?」
琥観「…それでは私はこれで。」
ヴァレリア「おいおォい逃げんなよ!」
琥観「面倒事は嫌いです」
クローム「ヒドーイ!!それ私たちが面倒事の塊って言いたい訳なの!?」
琥観「よく分かりましたね。」
クローム「あっそ!アンタまじで嫌い…なんて!創造主だもん大好き!」
琥観「そうですか」
ヴァレリア「んでんで??聞いたぜ??あの青猫攫われてんだってなァ?!!www」
くろわた「笑い事ではないんだぞっ…!!」
ヴァレリア「いやいや笑アイツ問題ごとに巻きごまれすぎwww」
ヴァレリア「ホント不運なやつだな」
ヴァレリア「それでお前その主犯殺そうとしてるんだろ?悪いことは言わない、やめとけ」
くろわた「…お前たちには関係ないだろ。寧ろいつもなら楽しむくせに」
ヴァレリア「ぁーそれがさ…」
わちゃめる「って言うことでな」
ヴァレリア「あの女、問題に巻き込まれすぎだろ…」
クローム「面白そうじゃん。映画鑑賞みたいでさ。」
ヴァレリア「現地にポップコーン持って見に行こうぜ!!」
エイル「…俺は別にそれでもいいんだけどよ」(着いてきた蒼月とエイルたち)
蒼月「……ひ、ひと……くろわたさんが人を殺しちゃうんですよ!?!わたメルさんそんなこと望んでないです!」
クローム「あの子は普通にわたメル関係なくても人殺してそうだけどねえ?」
蒼月「くろわたさんそんな事しません!」
蒼月「わたメルさん助けに行きましょうよ!」
ヴァレリア「だるい」
クローム「それな」
蒼月「じゃあ僕家でていきます!」
エイル「はぁ?!じゃ俺も!!」
ヴァレリア「あーもうわかったよおお」
ヴァレリア「……って事で」
ヴァレリア「蒼月、お前が人殺すのも嫌だしわたメルが帰ってこないのも嫌だし」
ヴァレリア「殺すのやめてくんない?」
くろわた「無理。」
クローム「ちぇ〜。」
ラルクア「…くろわたさん…あの…た、確かに殺すのは良くないです!!大切な人を攫われたからそうなるのは私がよくわかっています!…け、けれどわたメルさんの身が無事だったら…?施設に預けられているんでしょう?」
くろわた「……」
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スマホのアラームが鳴る音で目が覚める。
この施設、日の当たりが無さすぎて朝か夜かわかんな過ぎる。だから所々に時計が置いてるんだろうけど…
シピーさんの部屋で一緒に寝ることはツルギさんが許さなかったから空いてる部屋で寝てまぁす!
まあまあ心地よい!
わたメル「うおーー!!邪眼神〜!」
“ナニ”
わたメル「帰りたい…」
“マダ ムリダ”
わたメル「あんなこと言うんじゃなかった…」
わたメル「……ん?」
タンスの下に黄色い何かが見える。なに?
もぞもぞしてうごいてるし…え、なに?こわ…とりあえず武器持つか
『ぴよ…』
わたメル「ピヨ??」
もぞもぞしていた黄色い何かがタンスの下から出て姿を現す
…あこれ
わたメル「シピーさんの…ピギェェェェェ!!??!」
よく見てなかったから分かんなかったけど、、、これ、こつ、こ!
わたメル「人間の、、目!?!」
私の叫び声を聞いて誰かが部屋の外から扉をノックしてる
けれど…やべ怖くて目が離せない足動かん邪眼神助けてぇぇえええ!!
『入りますよ!?』
その声の後にガチャリという音が背後から鳴る。
レイチェル「なに、なんですか!?…どうしました、!??」
わたメル「変な目のひよこがァ」
レイチェル「えっ……」
レイチェル「……これは、シピー様のヒヨコですね」
レイチェル「ビックリしますよね…なんで居たんだろ。おいで〜」
レイチェルが手のひらをヒヨコの前に出すとその上に乗る
レイチェル「それでは…」
わたメル「…いや、あれ何??シピーさんのヒヨコあんな目ついてたんや。。」
いやいや、マジで。この施設いわく付きの上位互換だろ。心霊スポットって言われてません?……ヒヨコにも実験をしたの?人間の目をつけたの?ヒヨコの目は抉ったの?
……は!!!
ノルアさんの目が包帯で隠されていたのって……
わたメル「……よし」
わたメル「かえらしてくだざい”ぃぃ!!」
キドリ「急にどうしたんだい……帰らす事はいいけど…月下達は?」
わたメル「ひとつ聞いていいですか」
わたメル「今日起きたら人間の目をしたヒヨコ居ました」
わたメル「実験で出来た子ですか」
キドリ「……?それは違うね。」
キドリ「そもそも私たちは動物実験や人体実験はしない。あくまで収容しているだけで実験体の体の一部を改造するということはしないよ」
わたメル「ぁ、なるほど」
キドリ「もしかして勘違いしたのかな?」
ふふ、という声を漏らして少し微笑むキドリさんの姿にみとれる
…美少女って罪だなって、改めて理解した。(わためるはキドリを女の人と勘違いしてます)
こんな人が俺様系とは思えない。多分ほんとにあれツルギさん
わたメル「失礼しました…勝手に早とちりして帰ろうとしてました」
キドリ「まあ疑うのも無理は無いね。慣れない場所で怖いだろうし」
ぽんっ、と頭に手を置かれて優しい手付きで慣れられる。
ゥわ…キドリさん……女の人じゃなかったら惚れてましたよもう…スキ♥️♥️♥️
わたメル「あざっす!元気出ました!部屋に戻ります!」
キドリ「気になる事や不安になることがあったらまたおいで。話くらいなら聞いてあげるよ。」
わたメル「はい!!」
ひーー週二通お〜〜〜〜!!!
研究員の人たちがキドリさん崇拝するのも分かっちゃう。ありゃ…みんなのヒーローですね…仕草が全て可愛いです。
“…ソウサキ”
“オトコ ダ”
…ん?なにが?
“アイツ”
…はい??
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「…なるほど。貴様は����か。」
『……はぁい…そぉです、けど…』
貴様ってなに??初対面の人に対して失礼にも程がすぎるだろ。いい加減にしろ
「貴様は何故ここに居た?」
『…あの、気づいたらここに居て…この場所なんですか?よく知らないんですけど…』
「…まさか、貴様は…異界から来たものか?」
『異界?異界とは??』
「この場所の外の世界だ。…この場所は、神が来なくなってから荒れ果てた。」
「争いは当たり前、子を見捨てる親も居る。…俺にも大事な主人が居た。だが消えた…だから探しているんだ」
『…』
…だいじな、主人…探し…消えた…
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生きているのに冷たくなって呼吸音も聞こえなくなった姉の体
私を庇って死んだ
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……
『あの、手伝います』
「は?…危ないぞここは。大人しく身を隠すべきだ」
『いや、えっと……あなたの大事な主人が見つかるまでは身を隠しません!!ていうか帰らない!』
『2人で探した方が効率あがりますよー?ね?』
「…なぜ、会って間もないやつにそんな親切にできるのか俺には理解ができない」
『家族の育てが良かったんですよ』
……どうせあいつが迎えに来るでしょ
それまでこの人と大事な主人って人を探そうかな。
…��ちゃんや��さんと話せないとはかなりのダメージだけどっ…
私ならやれます!うん!
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異界の者……?
ヴァレリアがくろわたを説得しに来たよ!やったね!!
にしても異界の者……??
異界の者……?????
今日手毬×壱成がカラオケでやらしい事する夢見ました(急)
登場キャラざっと紹介です
レイチェル ︎︎ ♀ 年齢26歳 種族人間
一言で言えばスーパーマジカル魔法少女
理天 ︎︎ ♀ 年齢不明 種族たぶん人間
一言で言えば‼️手毬命‼️
それではまた👋
コメント
7件
わたメル、ヒギョウ様見て大丈夫なのか?関係ないけど''そういう''夢わいも見たいな、
なんかちょっとバグってるとこあります…