流血表現◯
お薬◯
自殺表現◯
若干キャラ崩壊◯
共依存表現◯
つまり…基本的何でも良きな方のみ読んでください!
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……桃視点……
🩷)〜♪(とてとて)
今日はいいお薬が手に入った…!
持っていったら…喜ぶかな?
ガチャッ
🩷)茈、いるかな?(ヒョコッ)
俺は1番奥の部屋のドアをそっと開けた
愛する茈に会うために
💜)ぁ…桃…(ポタポタ)
🩷)あ…
花瓶が割れ、ガラスの破片が落ちていて
カーテンレールは落ち、前まで整理されていた本棚は倒れていた
その部屋の真ん中で、茈は左目を両手で押さえていた
その細くて長い指の間からは、溢れ出す程の赤い液体が流れていた
🩷)目見せて?
💜)…(スッ)
🩷)うわぁ…
目がざっくり切れちゃってるわ…
茈の綺麗な目が真っ赤になってる…
🩷)これ…失明するんじゃない?
🩷)今見えてるの?(フリフリ)
💜)…?
俺は左目の前で軽く手を振ってみた
それでも、茈はきょとんとした顔でこちらを見ている
左目はもう見えてないんだね
🩷)ん〜…どうしようかな
このままだと、ばい菌が入るかも
そしたら、茈は痛いし嫌がるだろうなー…
🩷)取りあえずタオルで押さえていよっか(ゴソゴソ)
💜)…(コクッ)
茈は俺に従順だ
昔はよくお互いに反抗して、いじりあって、喧嘩ばっかりしてたのに
少し面白くないな〜っと思いながらも
従順な茈も狂おしい程愛してる
💜)桃…
🩷)ん?
💜)桃…どこ…?
あ、そっか
俺、茈の左側にいるから見えないんだ
手探りで俺を探してるの…可愛すぎる…♡
🩷)…(ぎゅっ)
🩷)俺はここにいるよ
🩷)俺は、茈の隣にずーっといるよ
💜)…(ぎゅっ)
💜)桃…もう疲れた(ボソッ)
🩷)ん…俺も疲れた
💜)腕切って、首括ってたのに…
💜)もう切る場所無いし、括れるもの無いし…
💜)どうやったら死ねるんだよ
茈の腕には無数の切り傷があって、部屋にはロープやタオルが沢山落ちている
どれだけ失敗したんだろ…
卒なくこなす茈にしては珍しい
🩷)ねぇ、茈
💜)ん…?
🩷)疲れたならさ、逃げちゃおうよ
💜)どこに?
💜)俺、ここしか居場所がないんだぞ?
そっか…茈はどこか遠くに行くと思ってるんだ
🩷)…(ジャラジャラッ)
えっと…何錠だっけ
15歳以上が3錠だから…
まぁ…数えなくていっか
🩷)茈、口開けて?
💜)…?
茈の口ちっちゃ…
(ポトッポトッポトッ)
🩷)今お水注ぐから、一粒残さず飲み込んでね?
💜)んっ…ぐっ…ふぅっ…(ボタボタ)
言ってるそばから溢してるし
🩷)ほら、ごっくん出来る?
💜)…(コクッ)
💜)んっ…(ゴクッゴクッ)
💜)ぷはぁっ…ぁ…
🩷)飲み込めて偉いじゃん♪(なでなで)
💜)ん…(すりすり)
即効性だけど…効くのかな?
💜)桃、今の何?
🩷)今のは、茈が死にたくなくなるお薬だよ
🩷)俺、茈が死んじゃったら生きていけない
🩷)俺は茈の物だし、茈は俺の物
🩷)そうでしょ?
茈以外何もいらない
茈さえいれば、他はどうでもいい
これは茈も同じ気持ちかな?
ううん、同じ気持ちなはず
だって俺がこんなに愛してるんだから
💜)…(コクッ)
💜)桃ッ…(ポタポタ)
🩷)泣くなって…w
🩷)涙と一緒に血まで出るぞ?
てか、また目を傷つけたんだ
🩷)ちょっと待ってね…(ゴソゴソ)
俺は机の引き出しから眼帯を取った
茈が選んだ黒色の眼帯
🩷)茈、こっち向いて?
💜)…(チラッ)
🩷)眼帯つけるね(ゴソゴソ)
💜)出来たか?
🩷)うん…!
🩷)やっぱり…茈に眼帯は似合うね♡
🩷)こっちの茈も可愛いよ
💜)…可愛くねぇし
🩷)いーや、可愛い
💜)…そ
💜)んで…何か無いのか?
あ、そうだった
🩷)茈はお薬も飲んだもんね
🩷)ご褒美をあげなきゃ(ゴソゴソ)
🩷)えっと…あった!
🩷)茈、はいキャンディ(スッ)
💜)…!
💜)よこせ!(バッ)
🩷)もぉ…お行儀悪いな
🩷)どうやって待てば良いんだっけ?
🩷)ほら、教えたでしょ?
💜)…(ペタンッ)
んふっ…茈かわいい…
女の子座りで、無意識に首を傾けてる
これ程あざとい物は無いんだろうな
躾けてよかった…♡
🩷)ん、偉いな(なでなで)
💜)…♪(すりすり)
🩷)茈、はい、あーんっ♡
💜)んっ…(パクッ)
💜)はふっ…んっ…♪(ペロッペロッ)
🩷)…♡(ゾクッ)
やっば…茈が可愛いすぎる…
(ぐちゅっ)
💜)んゔっ…!?(ビクンッ)
あー…ホントにバカだな…茈は
俺がキャンディの棒を持ってるのに
💜)ばっ…はぁへよっ…(にぎっ)
キャンディが口に入ってて舌が回らないんだ…♡
可愛いからもっと見てたい
キャンディの棒を動かし続けて反応を見たい
でも、茈が泣いちゃうよね
🩷)ん、分かった(パッ)
💜)ん…(ペロペロッ)
茈はキャンディ1本で喜んでくれるから本当に安上がりだな…
……茈視点……
もう左目が使い物にならない
右目も…頭がふわふわしてて視界がぼんやりしてる…
💜)桃…桃どこだ…?
🩷)…(ぎゅっ)
💜)…!
桃は後ろからそっと抱き締めてくれた
🩷)俺はずっといるよ
🩷)茈の側に、この先もずーっと(ぎゅっ)
俺を抱き締める力は強くなってる
💜)…(ぎゅっ)
🩷)茈、愛してるよ
俺の視界に桃の顔が映る
桃の言葉が頭の中で木霊する
あぁ…その顔を待ってたんだ
優しくて穏やかで
こんな俺を愛おしそうに見るその顔を
💜)…(ぎゅっ)
💜)俺もすき…愛してる(ボソッ)
薬が身体の隅々まで巡って、俺の頭は麻痺している
頭も使い物にならないんだろう
普段の俺なら絶対に言わない「愛してる」の五文字が出てくる
🩷)んふっ…♡(ニマッ)
🩷)そうだよね…茈ならそう言ってくれると思ってた♡(なでなで)
💜)…♡(すりすり)
本当に…コイツは沼らせてくる
これからも、この先も
お前に堕ちて、溺れて
戻れない
💜)桃好き…好き…(すりすり)
この「好き」はホンモノだ
俺がコイツに沼るのと同じように
俺もコイツを沼らせればいい
🩷)茈、今死にたい?(なでなで)
💜)…(フルフル)
💜)桃が側にいるなら死なん
🩷)そっかぁ〜…♡
桃はそう言って微笑んだ
🩷)俺は茈から離れないよ?
🩷)茈が望むなら…永遠に(ぎゅっ)
💜)…(ぎゅっ)
💜)愛重すぎ…(ボソッ)
🩷)それくらい、茈が好きなんだよ
💜)ふーん…
その言葉で安心したのか
俺は桃の腕の中で意識が遠のいていた
左目はもう痛くない
💜)…(ぎゅっ)
俺は静かに右目を閉じ、眠りについた