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秘密の恋

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秘密の恋

4 - 4. 未練

♥

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2024年07月28日

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——-❁ ❁ ❁——-


💜 side





🧡「原宿とかめっちゃラッキーやな!!」


🧡「早く終わらせて買い物したいわ〜」


💜「だねぇ」


💜「原宿で買い物ってそんなにしたことないや」


🧡「しょっぴーは?」


💙「…俺はあるよ」


💜「……」


🧡「え、そうなんや」








気まずい。


気まずすぎる。


原宿なんて翔太と2人で何度も行ってきた。


無かったことにしてしまった。


それに翔太も今までに無いくらい静かだ。


気を使わせてしまってる…。


早く終わらせて別行動でもしようかな。


テレビ的には良くないけどね。笑







💜「ロケの時あんまり声掛けてこないよね」


🧡「やんな〜?」







なんてことを話している時…







「え、ふっか……!!?」


「しょっぴーも康二もいる!!」


🧡「ん?」


💜「俺らのこと話してるよ」


💜「行くしかなくね〜? 笑」


🧡「行くで!!」







💜「もしかしてファンの方ですか〜?」


「やばいやばいやばい」


「そうです……!!!!」


🧡「ありがとうございます〜〜!!」


💜「ちなみに誰推しですか?」


「2人ともふっか推しです…、!」


💜「おれ?おれだー!!」


🧡「なーーッ!!」


💜「ありがとうございます〜〜(泣)」


「撮影中とかですか…?」


💜「 それSnowManにやらせてください の撮影ですよ〜」


「え!!!やば!!!!」


「頑張ってください…!!」


💜「うん、ありがとね」


🧡「ほなまたね〜」








💜「よっしゃ 笑」


💜「一番乗りだ〜 笑」


🧡「なんでやねん…」


🧡「…しょっぴー今日どうしたん〜?」


💙「え?」


🧡「なんか元気ないやん!!」


💙「眠すぎてやばい 笑」


🧡「撮影中なんやからちゃんと起きてや 笑」


💙「わかってるって」


💜「…あー」


💜「俺買い物しとくわ」


🧡「え?ふっかさん?」


🧡「今収録中やで…?」


💙「……、」


💜「…ごめん、買い物したいから…… 笑」


🧡「あっ、ふっかさん!!」






——-❁ ❁ ❁——-


🧡 side




🧡「…行っちゃったで……」


💙「…」


🧡「なんか今日ふっかさん変やんな?」


💙「そう?わかんね」


🧡「…てかしょっぴーもふっかさんもなんで喋らへんの?」


🧡「いつもあんなベタベタやのに 笑」


💙「そんなことないんじゃない?」


🧡「……?」





——-❁ ❁ ❁——-


💜 side





💜「…はぁ……」


💜「俺収録中に何してんだよ…」


💜「買い物する気にもなんないし」


💜「こんなところ翔太との思い出しか残ってない」


💜「…早く帰りたい」


💜「そういえば俺帰る家ない、 笑」


💜「あーー翔太もいないし家もないしお先真っ暗だよ」




💛「ふっか?」


💜「!?」


💛「…え、収録中だよな」


💛「なにしてんの?」


💜「ちょっと…買い物」


❤️「え、…」


💜「あ、別に企画放棄とかじゃなくて」


🩷「…」


💜「その……」







もう何もかもが嫌すぎて消えたい。


俺、どちみちみんなに迷惑かけてるじゃん。







🧡「ふっかさん…!!」


🧡「探したで〜!!!」


💜「っ、康二」


🧡「ふっかさん急にどうしたん!!?」


🧡「やっぱりしょっぴーとなんかあっ…」


💜「翔太は関係ないから」


💜「…ごめん、ちょっとだけ気持ちが高ぶっちゃったみたい 笑 」


💜「俺も戻るからみんなも戻っていいよ、ごめんね」


❤️「あ…うん」






——-❁ ❁ ❁——-


❤️ side






❤️「ねえ、翔太変じゃなかった?」


💛「え?」


💛「翔太じゃなくてふっかじゃない?」


🩷「どっちもおかしいよ」


🩷「あの2人いつもベタベタくっついてるのに今日は喋らないし」


💛「喧嘩かな」


💛「もしかしてタコパのあとなんかあったんじゃない?」


🩷「絶対そうだ」


🩷「大丈夫かなぁ…」


💛「ただの喧嘩だと思うし大丈夫だろ」


❤️「……」








ただの喧嘩…?


そうは思わなかった。


ふっかいつも翔太のこと”なべ”って呼んでるのにさっきは”翔太”って呼んでたし…。


それに、最近の2人の行動がおかしい。


ずっと2人で一緒にいるし2人でなんかコソコソしてる。


…まさかな。










——-❁ ❁ ❁——-


ロケ終了後 inバス

🧡 side






収録終わってバスに乗って帰ってるとこなんやけど…


なんやこの空気!!!






💜「……」


💙「……」






さっきみんなでふっかさんとしょっぴーを隣に座らせようとしたんよ。


そしたらな…









💜「なんでそんなに俺らを隣にさせたいの? 笑」


💛「いや、いつも一緒にいるから座りたいかなーと思って」


🩷「そうそう!!」


💜「いや…別にそういうのいいよ」


💜「ね、なべ」


💙「……うん」


💙「別に…いい」


💚「いいから座りな?」


💜「…そうだ、舘さんが座りなよ」


❤️「え?俺?」


💜「うん」


💜「しょ…なべと仲いいじゃん」


❤️「わかった…」









な?


さすがに空気重すぎるんよなあ。


ふっかさんとしょっぴーが喧嘩しただけでこうなるとは…。


そっとしておくしかないんかなぁ。










「もうすぐ渡辺さんの家の通りですが渡辺さんはそのまま降りますか?」


「それとも事務所行きますか?」









💙「あー、それじゃあそのまま家帰ります」


💙「すみません」


「了解です」






「渡辺さん、着きましたよ」


💙「ありがとうございました」


🩷「翔太またね」


🧡「またなしょっぴー!!」


💙「うん。また」


💜「…あの、俺も降りていいですか」


🤍「え」


💙「……は?」


「別に大丈夫ですけど…」


「つなぎ着替えてからの方がいいと思います」


「目立つので…」


💜「大丈夫です。なべの家に寄ります」


💙「いや、え、」


💚「……あ、じゃあ…ふっかもまたね」


❤️「……」


💜「…また」









——-❁ ❁ ❁——-


💙 side






💙「……辰哉…お前」


💜「辰哉って呼ばないでよ…」


💜「荷物取りに来ただけ」


💙「あ……そう」










正直、辰哉が家に寄ると聞いて驚いたけど…嬉しい気持ちが大きかった。


そう思った理由なんて、自分が一番わかってる。








💜「お邪魔します」


💜「…じゃあ、荷物纏めるね」


💙「あ、うん」






……え、そういえば辰哉住むとこないよね







——-❁ ❁ ❁——-


💜 side





💜「ここももう俺の部屋じゃなくなるんだ…」


💜「俺の物しかないのに…、 笑」


💜「……」






俺は、部屋の隅に置かれた写真を手に取った。






💜「…っ、翔太のばか……」


💜「何があってもずっと一緒にいるって約束したくせに…」


💜「ばかっ、ばか…」


💜「そんなこと言ってる場合じゃない、」






俺は、自分で持っていた大きめのリュックに物を全て詰め込んだ。


俺は元々物が少なかったから…。


何も無くなった部屋を見て、少し寂しくなった。







——-❁ ❁ ❁——-


💙 side





💜「あっ、なべ」


💙「あっ、ふ、…ふっか」


💜「……歯磨き取りに行ってくる」


💜「それと…写真はなべが捨てるなりなんなりしといて、」


💙「……うん」






2人でいるのに”なべ”と呼ばれることに違和感を感じ、少し動揺してしまった。


写真を任されたから、辰哉の部屋…だった場所へ写真を取りに行った。






💙「……もう、ほんとに何も無いな…」






ほぼ何も無くて空っぽな部屋に寂しさを感じた。


涙が出そうになった。


もう、本当に辰哉を感じることができないのか。


俺から別れを告げたのにそんなことを考えてしまっていた。







💜「…なべ?」


💙「ごめん、写真は…俺がどうにかするね」


💜「うん」


💜「それと…もう纏め終わったから帰るね」


💜「指輪…買って貰ったのにごめん」


💜「ここに置いておくね」


💙「あ…うん」


💜「じゃあ…ばいばい」


💜「今までありがとう…」


💜「これからはメンバーとしてよろしくね。」


💙「……うん、ありがとう」


💙「またよろしく…」


💜「……またね」









最後に辰哉は『またね』と言って俺の家を出た。


“帰る”って…どこにだよ。


いや、俺から別れようって言ってしまったのはわかってるんだけど…。


すぐに靴箱の上に置かれた指輪を手に取り、辰哉の部屋だった場所へ向かった。






💙「……辰哉」






もう辰哉はこの家にもこの部屋にもいない。


そんなことわかってるのに、リビングのソファやキッチン、洗面台のどこを見ても辰哉の面影を感じた。


でも、辰哉のお気に入りのマグカップが消えた食器棚や1本の歯磨きを見ると、その面影が全て過去の思い出になってしまったことを思い知らされる。


異様に静かになった家に耐えられなくなり、涙が溢れた。


すると、さっき辰哉に渡された時にテーブルに置いた写真にふと目がいった。


初デートの記念に撮った俺と辰哉とのツーショット。


よく見てみると、小さく右下に”ずっと一緒”という文字が書いてあること気付いてしまって、『辰哉に会いたい』『辰哉の声が聞きたい』という感情が込み上げてきた。









💙「…辰哉」


💜『もしもし…』


💜『どうしたの?』


💙「今どこ?」


💜『まだなべのマンションの入口だけど…』


💜『タクシー待ち中』


💙「わかった…待ってて」


💜『え?』


ブチッ









気付けば、辰哉に電話していた。


俺は、辰哉の指輪を持って彼の元へ向かった。








To be continued······▸


——-❁ ❁ ❁——-





久しぶりの更新です!!


最後らへん視点変わりすぎてごめんなさい(;;)


なんか思ったように書けないし語彙力が…汗


『俺だけを見て。』の続きが思い浮かばなくてですね〜〜🫨🫨


苦戦中です。 笑


まだこちらの2つは完結してませんが下書きにもう完結し終わっているんですが公開してないいわふか作品がありましてですね…!!


そちらも公開しようか迷っているところです😵


一応私の中では没作品ですが見たい方がいれば…(;_;)


公開する時はもう1日1話ではなく一気に出そうかなと思ってます!!!👍🏻


ではまた〜〜👋🏻👋🏻

この作品はいかがでしたか?

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