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「分からん。」「分からないって?」

疑問が疑問を生み質問で返してしまった。

「能力取得の方法は今2つある。」これだけでも初耳だ。続けて「一つは俺等の取った方法。これは2つ前のうちのボスが発見したとても新しい方法らしい。知らねえが。」最後には白を切った「2つ目はずっと前からある方法だ。」少しピリッとした空気が流れ、私は思わず唾を飲んだ。

「悪魔との契約で得られるもの。これは能力を得るだけのものでもないが。メリットはなんの能力か自分で決められること。デメリットは、それに合うほどの代償が必要になること。」

悪魔。それ自体、私は信じていた。が無意識下で実は信じていなかったのか。目下、今ではわからんが兎に角、ショックか恐怖で少しばかり震える足に気が行ってしまう。

片付を呑んだのに気づいてか「悪魔はいるぜ。それに合わせて神も居りゃぁ良いんだが。」

神は居る!と叫びたかった。それができない私は無言でいたが、そんな私の心を代弁するようにシリウスは言った。

「まあ、神がいたらこんな所に俺等は居ねえだろうが。信仰心の一つも汲めやしない神に期待するなんざクソほどの意味もねえ、なんて言っちまえば、それまでだが。」「………」

私は白々しく話すシリウスとは逆に眉間にしわを寄せて無言で返すしかできなかった。

「お熱いねぇ。」後ろから声がする。ふざけたような声色で知らない声が。

「でも、ここはデートに向かないかもよ〜。」

振り向くと細目で白髪白眼の男がこちらを薄ら笑いで見つめている。

「デートだあ?フザケてん「誰?」じゃあねえぞ」声が重なり聞き取りづらくなる。「一人ずつ喋ってくれないかな〜。」

私は思ったことをすぐ口に出す癖があるのだが。例外なく。「うざいな。口塞げ。」と出てしまった。

「口悪いなぁ。お互い様じゃないのか〜い?」それに対してシリウスは「あ?で、なんのようだ。」と一蹴。

「敵対する前に挨拶をってとこかな。」『は?』「息が合うね〜」相変わらずの口調でニコニコしているのが腹立たしい。

「今は偵察だから兎に角敵ではないさ。僕は戦うのが好きでね、でももっとも〜っと決闘が好きなのさ。」

「どうでもいい。誰だお前。」

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