「うーん…まぶしい…」
あ、何処かと思ったらそうだった。家追い出されちゃったんだった。さてと…これからどうしようかな。とりあえず今やってる仕事、全部辞めるか。旅するのに定職は必要ないもんね。そうと決まれば早速全部の仕事場に回っていきますか!
「すみませーん!リリですー!」
「あ、リリちゃん。どうしたの?」
そう、私は街ではリアナではなくリリということになっている。一応私も貴族の家の者だし、顔見知りがいたら困るしね。
「そのー…仕事辞めようと思って来たんです」
「えっ!?わかったけど…どうしたの?」
「その、旅をしようと思って!」
「た、旅かー…。あ、旅ならここらへんの店で一通り鞄とか見ていきなよ!」
「確かにそうですね!ありがとうございました!」
えーと…鞄と、靴と、毛布と、水筒と…よし!これで大体必要なものは揃ったね!さよならの挨拶もできたし、もうこの街に心残りは…あ、デシィお姉ちゃん…挨拶できなかったな…さみしいけど、今から戻るわけにもいかないし、とにかく歩きますか!
うーん…だいぶ歩いたけど喉が渇いたな…魔法を使うのは怖いけど…初級の水魔法くらいなら大丈夫…かな…えと…呪文は…
『アクア』
「おーできた!」
一応品質チェック……うん大丈夫そう!これで飲み物にも困らないことが分かったね。よーし…本格的に”旅”はじめるぞー!
第3話 完
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