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ナチソなのかこれは?
書斎の空気は、まるで二人の息で満ちているかのように重く淀んでいた。
雨の音も、もう単なる雨ではなく、孤独と絶望のBGMのように響く。
ソ連は机に顔を伏せ、肩を震わせながら荒い息を吐いていた。
唇はわずかに切れ、呼吸は途切れがち。
「くそ…くそっ…!」
怒りで塗り固めた仮面は、今や完全に崩れ落ち、残るのは疲弊と恐怖だけ。
ナチスはそんな姿に気づき、息を飲んだ。
「…貴方が、こんなにも…」
吐きかけた言葉は、胸に引っかかったまま止まる。
視界に映るのは、ボロボロになったソ連。
必死で抵抗していた面影は薄れ、ただ脆く、震える存在になっていた。
胸の奥がぐわんと締め付けられ、吐き気が襲った。
自分は…何をしてしまったのか――。
独占欲と支配の果てに、愛する相手を追い詰めた事実。
罪悪感、焦燥、そして恐怖が渦巻き、ナチスはその場に膝をつきたくなる。
ソ連は目を伏せ、弱々しく震えている。
口では「黙れ」と罵ってみせるが、その声はかすれ、掠れ、もはや怒りではなく、ただの叫び。
ナチスは息を荒げ、手で顔を押さえた。
「俺…気持ち悪くなるほど…お前を…」
言葉は途切れ、吐き気と共に体が重く沈む。
しかし、ソ連はまだ微かに光を放っていた。
――必死で応えようとするその意志が、ナチスの胸を抉る。
愛したい、でも追い詰めてしまった――その矛盾に、二人とも身動きが取れない。
書斎の空気は、呼吸するたびに重くなり、密室に張り詰めた緊張感が増していく。
絶望と罪悪感、愛と依存、支配と抵抗――
二人はその全てを抱えながら、静かに、しかし確実に、心理の崩壊を進めていった。