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・☃️が今までドラマで演じてきた役が出てきます

・ドラマのネタバレを含む場合がありますのでご注意ください

・役の口調や性格が異なる場合がございますのでご了承ください

・捏造です

・ご本人様とは関係ありません


↓↓↓↓↓↓










♢  side Yanagi Keiichi 


   ヤバい奴らに追われて、そして高校生である界君に助けて貰った俺は、仲間の所まで辿り着く事が出来た。 


「はぁ〜散々な目に遭った……。」 


『最終的にはトリハダが追われてたもんな。』 


「そうなんだよ、それを高校生に助けて貰ってさー?」 


『あーさっきの薄い金髪の子?』 


「そう。」 


『めっちゃイケメンでしたね!』 


「だよな〜……良いよなぁイケメンは。」 


と言うか、仲間にカメラマン的な子が居るんだけどその子と界君ちょっと似てる気がするんだけど気の所為かな?……まぁいいか。 


……と、頭の中で考えていた時。 


ピロリンッ 


『うわもうビックリした……。』 


『通知誰だー?』 


『や、俺じゃない……。』 


『俺でも無いですね。』 


「あー俺だわ。」 


『トリハダかよ。』 


「……何これ……マッチング、アプリ?」 


『え?トリハダさんそんなのやってたの?』 


「は?いやいやこんなんやった事ねぇしアプリも入れた記憶ねぇし……。」 


『早く彼女作りたいからって浮かれてたんじゃねぇの?』 


「な訳無いだろ!……ったく……アプリ削除しとくか……。」 


   入れた覚えも無いアプリを削除しようとした時、再び通知音が鳴った。 


『ん?何かメッセージ来てね?』 


「え?……うわホントじゃん。」 


『これも撮っといたら?』 


『そうですね、何か興味深そうですし。』 


「……と、む……?」 


『男か?アイコンねぇから分かんねぇな。』 


『えーと……「明日の午前10時、〇〇水族館でお会いしたいです。」だって。』 


「……マジか……。」 


『まぁトリハダには良いんじゃね?前の村であんな事になったんだし、気分転換になるだろ。』 


「……もし男だったらどうすんだよ?」 


『……そん時は力で。』 


「それはお前だけだろ……。」




♢ 


「(そんなこんなで来てしまった……。)」 


   次の日、俺は予定時刻通りに水族館へ来てしまった。 


「(てか、アイコンとか自己紹介も何も設定してねぇのに分かんのかよ……。)」 


と、不審に思いながら待っていると。 


『柳、圭一さんですよね?』 


「……え?」 


背後から名前を呼ぶ声がした為、振り向くと、そこには薄い金髪の髪色をした少し暗めの男性。 


「……えっ、と……もしかして、トムさん……?」 


Tom「はい、そうです。」 


その顔には何の光も表情も無くて、少し悪く言ってしまうがストーカーをしそうな雰囲気を醸し出している。 


「……何で、俺の名前を……。」 


Tom「今時、個人情報なんて調べればすぐに手に入る物ですよ。僕が貴方を見つけ出したのは、ただ話相手になって欲しかっただけなのです。」 


「……話相手……?」 


Tom「この数十億人の中から、貴方を選ばさせて貰いました。」 


「(何だ、この人……また変な事に巻き込まれそうな予感……。)」 


Tom「立ち話もなんですから、水族館の中へ入りましょう。僕が誘ったので、お金は大丈夫です。」 


「え、いやそんなっ、」 


Tom「大学生の方に、お金を払わせるのも申し訳無いので。」 


「……ありがとう、ございます、」




♢ 


   水族館へ来たのは何年……いや何十年ぶりだろうか?小学生の時以来では無いだろうか。

青い世界と優雅に泳ぐ魚達が、俺達を優しく包み込む。 


「(気まず……。)」 


Tom「……柳さんは、恋と言うものをしますか?」 


「……恋、ですか?いや……あんまりそう言うのには興味無くて……。」 


Tom「そうですか。」 


「……え、と……吐夢、さんは?」 


Tom「僕は恋愛が苦手なんです。」 


「苦手?」 


Tom「……拗れるほどに。」 


「……。」 


その言葉を聞いた瞬間、背筋がぞわりと凍った。 


「(ヤバい奴だー。)」 


Tom「……こうして、マッチングアプリを通じて色んな女性の方とお会いしているのですが、どう接すれば良いのか分からなくて。」 


「え、っとぉ……え、?」 


Tom「警察沙汰にまでなってしまった事もあります。なのでどうすれば良いのか。」 


「……。」 


ヤバい奴だとは思った。警察沙汰にもなっていると言っているし、思っていた通りなんだろうけど、ただ恋愛が苦手で、その結果拗れてしまうのだろうなとも感じた。 


「……じゃあ、俺の知り合いにでも聞いてみません?俺恋愛とか分かんないんで。」 


Tom「……良いのですか?」 


「まぁ……深刻な悩みなら助けないと、と思って……。」 


Tom「……怖くないのですか?周りからはいつも怖がられてばっかで、蔑まれるこの僕が。」 


「……怖くない、とは言えないですけど……やっぱり同じ人間ですし。」 


Tom「……柳さんは不思議な人間ですね。」 


「そうですかね?いっつもヤバい体験して来てるんでもう慣れてるかも知れませんね。」 


Tom「……そうなんですね。」




♢ 


「……という訳でさー。」 


Kai「……次の再会がまさか恋愛相談ですか。」 


Tom「お手数お掛けして申し訳ありません。」 


Kai「いや……まぁ暇だから良いんですけど……えっと、吐夢さんでしたっけ。」 


Tom「はい、そうです。」 


Kai「まぁ……俺もそんな恋愛しないんで詳しい事はアドバイス出来ないですよ。」 


Tom「大丈夫です。少しでも話を聞いてくれたらそれだけで。」 


「じゃ……俺はこれで……。」 


Kai「柳さんも居てね?」 


「もー……分かったから。」 


Tom「……ありがとうございます。」 


   いつも通り、変な出来事に遭遇してしまったけど、結果的にはまぁ悪くないかも知れないな。


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