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♡溜まるの早くね!?
まあいいや
本編スタート
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ピピピ、ピピピ、……
「ふああ……」
欠伸をしながら、自分の体を起こす。
昨日、地球が一週間後に終わる、って…
そんなニュースを見た。
「ホントなのかな…」
「守~!」
「行くからちょっと待ってー、」
母さんの声に、僕は少し声量を上げて返す。
クローゼットの中には、男子の制服といつものパーカー、あとジャージ。
僕は、少し迷った末、制服を選んだ。
「今日…制服で行くの?」
「…うん」
「そう、そっか。じゃあちゃっちゃと支度しなさいね~」
少し安堵したような様子で、母さんは朝ごはんの皿をしまう。
「行ってきます…」
守って可愛い物好きなんだって~
変なの!
ごめんね、ママにいっしょに遊んじゃ駄目って言われたんだ。
気持ち悪
異常だって
近寄らないでおこ
え、何こいつ!w
なんで男なのに_
ヤバッ!
僕が、
僕が異常だって、わかってる。
男なのに可愛い物が好きで。
部屋もぬいぐるみでいっぱいだし。
だから、異常者として。
社会に適合できない。
「あれ、また来たのかよ」
「女の子になりたいんだよね~、w」
「近寄んなよ、キモいから」
「おい紫仁、そろそろどうにか…」
1度だって、友達が出来た事はない。
だったら、いっそ、自分を__
自分を隠し通す。封じ込める。
そう決めた。
「あれ、今日は”フツー”じゃん」
「なーんだ、お前も”フツー”になりたかったのかよ」
「紫仁、やっと”普通”に__」
「は、は……」
普通って、何?
地球が滅ぶんだったら、死んだって…
どうせ、死ぬんだから。
僕が……
僕、紫仁守が出来ることは?
「地球が滅ぶ…定番のネタだな」
「ネタじゃなくて、マジだって!」
ボイチャの中で、「ぺいんと」が大声で叫ぶ。
「トラゾー、お前ニュース見ろよ~ 」
「お前だって部屋から出てたまたま見ただけだろうが」「ぐっ…」
「はは、まあ…あんま実感沸かないな」「だよな!」
「…トラゾーは、悲しい?」
「地球が滅んだら、ってこと?」
「うん」
「……わかんね」
「俺は…何も変わらないんじゃないかな」「何も__……」
「俺も、そう思ってんだけど」
「昨日まで…」
「でも、夜にベットに寝て、目を閉じてるとさ」
「頭の中で、不安が沸き上がるんだ」
「ああ、本当に滅びるのか、死ぬのか……俺も、トラゾーも、クロノアさんも、しにがみくんも、全員」
「それで、俺初めて」
「何かしたいって、」
「思ったんだ」
「……ふーん」
「で、その何か、って?」
「え゛、いや、そのーー…」
「何かはまだ分かんない、けど」
「でも、その何かをしなきゃいけない、気が、し、て……」
「……その」
「このままじゃダメだって」
「……思うんだ」
「それが、ぺいんとの意見か」
「うん」
「それなら」
「そのままで良いだろ」
「……そう、だよな」
「あー、ボイチャ抜けるわ」
「おー」
「……何かしなきゃいけない…」
「、はぁ~~………」
机の上に転がっているペンと原稿用紙を見つめて、俺はため息をついた。
俺、時雨虎は、この地球の滅亡を……
見届けるか。行動を起こすのか。
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はい~、ども!
まあこれまでがプロローグって感じっすね!!!!
次回から大きく動きます!
次回♡50
じゃね!