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私は自分のデスクで、淡々と資料をまとめていた。
カカタ とキーボードの音だけが規則正しく響く。
(……静かでいい)
そう思った、5秒後。
蘭「莉々ちゃ〜ん♡」
背後から、甘ったるい声。
嫌な予感しかしない。
振り向くと、満面の笑みの灰谷蘭と、その後ろで腕を組む竜胆。
竜「おはよ」
莉々「……何の用ですか」
蘭「いや〜♡ ちょっと暇でさ♡」
莉々「……それを私に言う意味が分かりません」
竜「兄貴、相手にされてない」
蘭「そこがいいんじゃん♡」
私はため息をつき、視線を資料に戻す。
莉々「……邪魔です」
蘭「冷たっ♡ でもさ〜♡」
机に肘をつき、ぐいっと顔を近づけられる。
蘭「昨日の戦闘、えげつなかったって聞いたんだけど♡」
莉々「……盗聴は犯罪です」
竜「情報網、舐めない方がいいし
とっくに人殺してる~」
莉々「……」
蘭「ねぇねぇ♡ どこでそんな強くなったの?♡」
莉々「……努力です」
蘭「努力でああはならなくなーい♡?」
竜「普通はならない」
莉々「……」
答えず、資料をめくる。
すると、別方向から低い声。
コ「……仕事の邪魔をするな」
蘭「しょうがないな♡またね莉々チャン♡」
莉々「……ありがとうございます」
ココはコーヒーを片手に、私の机を一目。
コ「……また徹夜か?」
莉々「……問題ありません 業務の範囲内です。」
コ「それが一番問題だ」
一瞬だけ、目が合う。
私はすぐに視線を外した。
その時。
「なんだこの騒がしさ、」
気だるそうな声と共に現れたのは、マイキー。
マ「……灰谷、うるせぇ」
蘭「え〜♡はーい♡」
マイキーは私を見ると、少しだけ目を細める。
マ「……昨日、無茶しただろ」
莉々「……業務範囲です」
竜「範囲広すぎ」
蘭「ほんとそれ♡」
私は立ち上がり、書類をまとめる。
莉々「……次の資料、提出してきますので」
マ「逃げるな…」
莉々「…業務です」
そう言って、さっさと部屋を出る。
廊下。
背後から、ひそひそ声。
蘭「照れてる?♡」
竜「違う」
コ「……放っておけ」
その声を無視して歩きながら、私は小さく息を吐いた。
(……騒がしい)
(……でも)
ほんの一瞬だけ、口元が緩む。
すぐに、元に戻した。
悪くない
そんなことをふと思ってしまった